だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#480 開業20年、でも20年もするといろんな事が起きるよなあ。真夜中の停電。

 
夜間透析終了後、病院全体が一瞬にして停電となった。
ブレーカーを調べてもらうが全然落ちていないとの事。
近隣の停電ではなく、うちの病院だけが真っ暗。
スタッフにいろいろ見てもらっても原因がはっきりせず、保守でお願いしている保安協会に連絡を取ることにする。
保安協会の人が来てくれて調べるが、制御盤に異常はない(らしい)。
しかし瞬時停電の信号が、PAS(高圧交流負荷開閉器)でせき止めらないままが、四国電力から病院に電力を供給している電線のおおもとにいって、供給が絶たれている状態とのこと(聞いたことを素人なりに判断して書いているので、間違ってるかもしれません)。
しかしやっぱり制御盤には問題はないとのことなので、リレー信号を殺し(?)、その警報信号をスルーするような条件で何とか復旧することにする。
でもどこかに問題があると、病院だけではなく、周辺全部の停電に至る場合もあって、その場合はうちの病院に損害補償の請求をされるという自体もありうる・・などと言う恐ろしいことを納得した上で、その作業を行うことにしろと電力会社は言われるのでした。いやいや、これもなんか横暴な話だと思うけどして、うちだって死活問題なので仕方ないと言うわけで、4時間位かかって復旧しましたよ。
くれた資料によると、波及事故の91.5%は主遮断装置の電源側に原因があるんだそうな。うーん、理解不能
こんなときにフルの自家発電があればいいんだろうけど、なかなかそういうわけにもいかんしねえ。
そして、朝が来て、病院が動き始め、まあ付随するいろんな不具合(退勤管理システムとか、電子カルテとか)が少しずつ出て対処してなんとかなっている感じではあります。
当院は、地下水利用のため、電気が止まると、水も利用できず、厨房も死ぬわけで、入院の方の朝食問題もあったりで、ほんま困るよなあ。
ありったけのブルー。
 

#479 2019/02/24 Sun「スケッチブックヲトキハナツ」展にゆく。

 
芸術というのは百人百様だし、それでいいのだと思う。
 
自分も音楽とか、「おえかき」とかそれなりに携わっているせいもあってか、
いろんな「ART」に触れるようになった(気がする)。
患者さんの中にも「画伯」や「写真家」はたくさんおられる。
そして、そんな折りに触れ、他のアーチストたちの作品が自分の中に入ってきて、そのまま素通りすることもあるし、心の中をグチュグチュにしてすみついてしまうこともある。
 
昨日は、友人でもあり、ドラム教室(最近自分はもっぱらカホン専門ですが)の先輩でもあるKさんの個展に行った。
「スケッチヲトキハナツ」というもので、70点以上のまさに裸のスケッチブックアートがところせましと展示されていた。
アラーキーからの妻のヨーコさんやら、樹木希林さんから、草間彌生から、アイルトン・セナから、坂本龍馬から、熊谷守一先生から、ピカソやら岡本太郎や、ジョンやヨーコやら、どれもKさんの心に住んでいる「リアル」だった。
感動した。
 
それでも、自分のことしか語れない自分だけど、
自分もそれなりに自分の「ART」(おこがましいいいかたですね)にむかいあっているわけで、
自分の描くものはただの「らくがき」かもしれないが、それ以上で有ったりする気もしているのだった。
自分の描いた絵は、ある瞬間、自分を超えて飛んでゆくときだってあるということだ。
それが楽しい。
 
ミック・ジャガーの言うアレだよ、
I know it’s only rock’n roll, but I like it, like it あれである。
 
苦しいけど、好きであり続けること、それが「ART」の極意だと思う。
(ああ、最後の一行は、迷える子羊である自分へのコトバやなあ^^;)
 

#478 しんすけsキッチンmemo「ペペロンそば・ブロッコリー牛あんかけ・塩サバのコンフィ」

前日ほとんど寝ていなかったのだが、いろいろ考えて2品のメニューを作る。
 
1つは前日作った塩サバのコンフィー(*)が残っていたので、それで水で締めたそばをペペロン風まぜそばにするというもの。
ちょっと辛い感じの味付けにしてみる。
もう1品は、蒸したブロッコリーに牛肉の中華風あんをかけるというものだ。
ブロッコリーはゆでるよりもこうやって軽く蒸した方が歯ごたえがあって美味しいことがわかった。
皿に盛ったブロッコリーに最後にあんをかけるので、フニャフニャにはならないっていうのもポイントかな。
これはまたやってみたい料理になったかも。
 
参考にしたレシピはこちら
冬の肴ごはん「ブロッコリーの牛そぼろあんかけ」
*「塩サバのコンフィ」
朝日新聞の料理の欄を、昔さながらに切り抜いたりするんだけど、そうそうそのレシピを実行するわけでもない。
だから、眺めただけで、お蔵入りのものも数知れずある。
「キンメダイのコンフィ」というのを最近見つけたけど、かなり下手間がいりそうだ。
アヒージョと似てるような気もするけど、違うみたい。
低温の油で素材を煮るというフレンチの手法だそうな。
鯖とか、ぶりの切り身とかでやってはどうだろうねと、思って、ググってみる。
やっぱりあるね、面白そうだ。
というわけで、簡単な手法(オイルコーティングして100℃のオーブンで60分加熱する)でやってみたけど、これでもなかなかいい感じでした。

#477 コールドケース2

またまたMacの音声入力を使って入力する(当然後で手直ししますけど)。
(拡声音声入力はくれぐれもoffでね。)
 
コールドケース、凍りついた事件。
 
警察の倉庫の片隅に、資料として積み上げられた未解決の事件。
それらを、神奈川県警の彼らは、何十年も経った現在、真実に向けて走り出す。
そんなwowowドラマを見る。
捜査官であり、「中隊長」と呼ばれている吉田羊演じる石川百合さんは、あのクールな目で、正面から容疑者(犯人であるときでもそうでもないときでも)を見つめて、「聞かせて、あなた自身のことを」という。
真実って一体何なんだという話はさておき、やはり、役者は普通の人間ではないよな。
 
昨日は患者さんの状態が悪く、ほとんど寝れず、朝の2時からずっと起きていた。
一日の外来の終盤、目を開けていることが困難だったので、外来の隙間には、立ってiPadに絵を描き続けていた。座るといつの間にか睡魔に引きずられたのだ。
なので、夜の飯の後片付けが終わって、寝床に入って、断りを言って少し早めに寝さしてもらう。
たっぷり8時間は寝ることができた。
 
医者は、これから避けられないだろう死を見たり、その死を避けようとしたり、とにかくその患者の未来が死だとしても並走していく。そしてそれを受容し、ときには否定する。
コールドケース」の闇の中の真相を探ることと、それらふたつは、あるいはけっこう近いところによりそっているのかもしれない。
 

#476 しんすけsキッチンmemo「担々鍋」

(豚は最後に投入したのでまだですねえ^^;)
 
仕事終えて帰り、
今宵は、贅沢にカニと豚しゃぶしゃぶ肉を入れての、「担々鍋」。
 
坦々スープは、豆板醤とにんにくのみじん切りとを炒めて、オイスターソースを加えて、鶏ガラスープで伸ばして、豆乳を加えるというもの。そこに黒すりゴマをどんどん加えてゆく。
ひりひりする辛さではないが体が温まる感じ。
締めは、雑炊というより、もやしと肉とスープの絡まったものに卵ご飯を加えた和え物という感じかな。
美味しくいただきましたよ。
 

(締めの混ぜご飯?)
 
片付け終わると、このシンプル鍋でさえ、21:20。
もうなんかする気は起きんよねえ。
ホント世の中の主婦の方、ご苦労さまです。
それでも気合い入れて、なんとかバイオリンを練習して、バタンキュウです。
 
昔は夜が寝れんとかいう時期もあったなあ。
睡眠薬にお酒というあまりよろしくない時期もあった。
今はただただ布団の中が恋しい。
しんどいときはとにかく寝ることだ。電池が切れたみたいに寝る。
ぷつん。

#475 久々に鯛をさばく(2019/01/22)

患者さんが、鯛と車海老をくださった。
昔、今治に住んでた頃は、港町のせいか時々鯛をくださる方がいたけど、ホント久しぶりだった。
なので、結構気張りつつ帰宅して、そのあしで久々におろしてみる。
キッチンばさみと出刃を駆使して、1時間ほどでなんとか3枚に。
いやあやればできるじゃん!
ゲゲゲの鬼太郎」1話だけ観て、
家族が帰ってくる頃を見計らって、
活きてピクピクの車海老の皮をむいて、お刺身でまずいただく。
続いて、鯛の身の方は、皮をバーナーで炙って、炙り刺し身でいただく。
鯛の肝は塩と生姜で臭みを抜いて、軽くごま油で焼いて珍味風おつまみでいただく。
残りの半身はさらに半分にして、オリーブオイルを身にかけながら炒めて、チーズを乗っけて、ソテーでいただく。うまし。
最後は皮を外した普通の刺し身も。
付け合せは、春菊とりんごの白あえ風サラダと、カズノコミニトマトおかか和え。
アラは冷凍したけど、ほぼ完食。
しめは、その前日作った「巨大肉団子と白菜のナベ」の残り出汁で作った雑炊。これもうまうま。
ありがとうございました。ホント苦労しましたけど、美味しくいただきました。
またちょっとさばいてみようかな、なんて、ちょっとだけうぬぼれた心も抱いてしまいましたよ^^;
おばかさんだね〜。

#474 The Shape of Water(2017)

(観た翌日の今日描いた!)
 
念願の「The Shape of Water」(2017)を観ることができた。
このレトロ感とファンタジーの融合が素晴らしい。
 
私事だけど、ちょっと体調を壊してから、慎重に一歩ずつ歩んでいる。
 
そして、振り返りの期間なんだよとか自分に言い聞かせて、HDDレコーダーに溜め込んだ映画とかアニメを消化している。地道にかけた時間と手間しか、自分には還ってこないんだよ。
 
雨降る街が印象的だったあの映画の続編「ブレードランナー2049」(2017)も、かなりの期待を込めて再生してみたけど、あれは完全な失敗作だった。
あれならハリソン・フォードの出る意味などなかった。
冷酷に殺される、無意味に再生されたレプリカント・レイチェル(前作のヒロイン)も無意味だった。
 
でもこの映画は違った。
 
雨と水と、半魚人とろうあと、宇宙計画と謀略とソ連アメリカと、いろんなカオスを打ち込んだ映画は奇跡的に美しかった。
上品とも言えないセックスと、差別的な性嗜好やら、惜しげもなく流される血が、最後に水の中で「昇華」されていくシーンを、何も言えずに観客は見守るしかないのだ。
これはアリエルの物語ではないけど、やっぱり彼女にもオマージュが捧げられた映画なんだろう。
 
監督は半魚人(?)の鱗を、
葛飾北斎の「大きな鯉」の模様からとったのだそうだ。
 
そういえば、北斎の娘・お栄さんが主人公のアニメ「百日紅さるすべり)」(2015)も良かったなあ。
あの映画の中にうごめく、江戸の世の中にチラチラ登場する生と性と死みたいなものの尾っぽを、俺たちはまだかろうじて共有することができることがちょっとうれしかったりもした。
 
だから「ゲゲゲの鬼太郎」が言ってるけど、見えてる世界だけが確かに全てじゃないんだろう。
 
久々にいい映画見たなあ。
ラ・ラ・ランド」以来かなあ。
 
というわけで、みんなが褒めちぎる「ボヘミアン・ラプソディー」にはなかなか行けそうにない。
 
 
 

ブレードランナー 2049 (字幕版)

百日紅~Miss HOKUSAI~ [Blu-ray]

シェイプ・オブ・ウォーター (字幕版)