夜、医師会の委員会に向かう郊外電車の中で4巻をkindleで読み終えた。
街を歩いてる人達が皆ゾンビに見えた。
おれも、ただの習性だけで歩いているゾンビだった。
そして悲しい知らせは、どこにもここにもあふれていて、それでも、時は流れてくのだった。
Time waits for no one.
「ヨルムンガンド」のアニメは途方もなくカッコ良かった。 今の日本でこんなアニメが作れるのかと思った。
その原作を書かれていたのが、高橋慶太郎氏だった。
帯に書かれてたように、 男キャラはザックザックと死んでゆくのであった。
こんな話、しかしマンガとして流通する時代になったんだよなあ。
もしかしたら大藪春彦氏のハードボイルドよりも非道残虐かも知れ ない。
ただ彼女たちに関しては、 峰不二子のようなsexのフレーバーをわざと作者が排除している ので(女同士の絡みのシーンは濃厚に描かれているけど^^;)、 より残虐性は高まるりこそすれ、 陰湿さは若干うすれているんだと思う。
(全然薄れてないって?)
それが救いといえば救いかな。
この物語はもしかしたら魂の救済の物語になりうるのかもしれない が、作者はそんなことは全く望んでいないのかもしれない。
先が読めないというか、このold boyの思惑を超えたところにすでに世界はある。
そのマンガの最新刊がkindleで出たので、紙の本で最初からはじめて最初から4巻までを読み終えた次第。
さっきも書いたように、時代(時)はヒトを待ってはくれない。
変わらないものだってあるんだよとかおれが言ってても、
おっさんは手の指は瞬時に切られて、ドリルで腸に穴開けられて、 悶絶して死んでいくだけなのかもしれないしね。
なあ嬢ちゃん、おれの人生は一体なんだったんだろうかな、ふっ、 とか、ハードボイルド気取るまもなく絶命してくんだ。
まあいいよ。それでもね。
あれれ、ま、そういうわけで、今夜のおれはゾンビ。
「ぞーな」で、むちゃ美味のビーフカレーとチキン南蛮を食って、烏龍茶を二杯だ。