感性の合う彼女が、またDVDを貸してくれる。
NHKの番組だ。
はっぴいえんどの「風街ろまん」のマルチトラックが見つかったとこの事で、故・大滝詠一氏を除く3人が集まってトラックを聴きながら喋っている。「はいからはくち」は、「ハイカラな白痴(流行にどんどん乗ってる中身がからっぽの奴ら)」と「肺から血を吐く用にしてコトバを絞る」松本隆氏の想いとのダブルミーニングなんだそうな。なんかそういうのって今でも変わらないな。
さっそく、ゴソゴソして1stの「ゆでめん」と、「風街ろまん」と、随分昔買って結構愛聴盤の(それは「はっぴいえんど」の音楽が古びてないだけのことなんだけど)「はっぴいえんどに捧ぐ」というトリビュートCDを引っ張り出してくる。
ボクは、松本隆氏の書く「詩」の世界から、「はっぴいえんど」に辿り着いた。
今は昔のこと 末永く暮らした桃太郎のよう
に しあわせになれるという
御伽話のように はっぴいえんど
はっぴいえんどならいいさ でも
しあわせなんて どう終わるかじゃない
どう始めるかだぜ
昔は今のこと ベンツでも乗り廻わし二号さんでも囲えば しあわせわせになれる
という 社長さんのように えらくなれたら
えらくなれたらいいさ でも
しあわせなんて何を持ってるかじゃない
何を欲しがるかだぜ
(はっぴいえんど)
細野晴臣・作曲秘話というのが面白く、ジェームス・テイラーの歌を聞いて自分の音域を悟ったとか、ルーツはバッファロースプリングフィールドだとか、今聞いてもためになるよなあ。いやあ細野さんの「風をあつめて」は、松本隆の詩のすごさから入った自分ではあるけれど、やっぱりすげぇや。
そう、happyendなんて終わりはない、どう始めるかだぜ!