だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#193 F製薬のTくんの転勤、また寂しくなるね。

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iPhone落として液晶割れて意気消沈してる時に、宴席で彼の転勤を聞いて、またしょげちゃいました。でも似顔絵はちょっと似てるかも。ちまたでは五右衛門と言われてるそうですよ。元気でな、adieu‼︎

 

F製薬のTくんが転勤になった。

彼の会社は岡山なんで、四国担当組は週明けに四国入りして週末に岡山に帰るというタイムスケジュールで、そういえば以前担当だったちっちゃな女の子が、この愛媛の友達もいない土地で、夜ホテルにひとりでいると寂しくって、どうしてわたしはひとりでこんなトコにいて一体なにをしてるんだろう・・とかいろんな愚痴をこぼしてたのを思い出したりもした。彼女も会社辞めて結婚したとか、その後もなんか苦労してるとか聞いたんだけど、今は元気なのかな?

Tくんは、今度は愛媛担当から高知担当に変わるということなんだけど、彼とはたまたまSAX友達というのもあって感慨深い。でも彼がSAXはじめたきっかけっていうのも、「おれはこの近所で習ってるよ」と雑談してすぐに、彼が教室に顔出して始めてしまったということなんだけどね。でも、残念ながら彼のプレイは聴いたことないんだよな。彼はロック・ポップス系が好きなのに、先生はクラシック畑の先生だったというのも不思議ちゃんな話だね。

また話が脱線してゆくけど、製薬業界の方(今はMRさんという)との距離はこの数年でどんどん開いていった。

このネットの時代でMRの方の存在価値ってなんなんだろうね、って思う。自分が医者としての存在価値はなんだって思うように。結論はともかく、社会人としての存在理由考えながら生きるってことが一番重要なんだろうけどね。

疎遠になっていった理由は、こちらの仕事が忙しくって会って話す隙がないというのが一番だけど、情報手に入れるのならネットのほうが早いというのもある。聴きたい時に隣にいつもいるわけじゃないし、携帯でやりとりすれば解決策がすぐに見つかるわけでもないからね。その彼の女の先生も、新しいチャレンジのためにこの2月で辞められてそれも寂しい。

まあそんなわけで、MRさんとの付き合いだけど、昔みたいに無駄話する時間もないし、接待なるものも消滅したので一緒に酒飲む機会もほぼない。ただしこっちがじじいになったので、若い奴と飲むってこと自体を昔とおんなじようにやっても、面白いのかどうかもわからない、っていうのもあるけどね。

そんな中でちょっと仲良くなる事のできるMRさんって稀有な存在だ。彼はおれの中になんか入ってきたんだろうね。

うちの透析室では、彼の会社からCa濃度2.75の透析液を入れている。それは自分たちにとっては一大決心だったのだけど、今も透析業界の中で2.5、3.0という流れが大きく変わったわけではなく、その間に新勢力として2.75の席ができたくらい、っていうのが自分の感想だ。でもいい意味でも悪い意味でも可も不可もないこの透析液を、今のところは変える予定はない。

うちの、亡くなられた初代泌尿器科教授のT先生は嬉しそうに言ってた。

「ええか、ええMR(その頃はプロパーさんと呼ばれていた)はなあ、飲みに行っても医者よりもはよう帰らん奴のことなんや、ほっほっほ」

そう言って嬉しそうに笑った。T先生はビルの5Fから飲み始めて、1階ずつ下っていって、1Fに来た時には知らん奴らの取り巻きがえらく増えていたという伝説の持ち主なんだけど、今から考えると、その時の財布ももしかしたらプロパーさんたちだったのかもしれないな。まあ今だから古き良き時代と言っても怒られないんじゃないのかな。何もないこの愛媛の地に彼が泌尿器科の礎を築いたんだからね。

話がまた脱線していっちゃったのでいきなり結語にしとくと、最後にモノを言うのはその人間のもってる「人間力」ってやつなんだとまあ思った次第ですよ。実は昔から思ってるけどね。良い薬はほっといても売れる。でも人間はほっといても熟さない。ずいぶんを端折っちゃったけど。

だからTくんはどこにいっても大丈夫だと思う。おれだってね、またキミと酒を酌み交わせる日とか来ると嬉しいなと思ってるんだよね。元気でね!