だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#209 スタジオOwlに友部正人ライブに出かける。 Rumbling days 1 2015/05/14

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心は千々に乱れていた。

乱れた定まらぬココロを抱いて、「友部正人」さんのliveに出かけた。

友部さんは、知る人ぞ知る、「孤高の吟遊詩人」(ってチラシに書いてあるんだもんね)フォークシンガーだ。今回は詩集「バス停に立ち宇宙船を待つ」発売記念ライブとのことでした。

自分はたった1枚だけどCDを持っている。「夕日は昇る」(1993)というディスクだ。

自分の中の、フォークソング・スピリットとでも呼んだらいいのか、そんなものを確認するのが理由のひとつ、と、一生のうちに一度ナマの友部さんに会えるというミーハーな好奇心もあって、とで、初めて行く「スタジオowl」さんにおじゃました。

最前列に腰掛けて、いつものハイボールを飲みながら登場を待つ。観客は30人位だったかな。時間になり、トートバックを持ってステージに普通に上ってギターを取ったヒトが、友部さんだった。

ずっと立って、寡黙なトークをはさみながら、ひたすら歌い続ける友部正人は、やはりあの友部正人だった。歌詞とフォーキーなギターがブードゥー教の黒魔術のようにココロに染みこんで楔を穿ち続けてゆく。酒は一杯目なのに、頭は酩酊状態で、テンションが上ってゆく。知らぬ間に自分は、膝と手でリズムを取り始め、頭を揺すっているのだった。

トム・ウエイツの「ジャージー・ガール」のcoverは素晴らしかった。アンコールで歌われた「一本道」、思弁的な死を内包した数々の楽曲、ショッキングな「日本に地震があったのに」(ヘリコプターがぼくに水を撒く ぼくの夢の中は水浸し ヘリコプターがぼくに水を撒く ぼくは使用済み核燃料を持って立っている」)、なんとゴーギャンのことを歌った「マオリの女」、ワイルドな「ランブリン・ジャック」、発売禁止になった「びっこのポーの最後」はまさにディランを思わせた(ねえ びっこのポー あんたのやっていることは嘘ばっかりだ あんたはただ死んだメキシコ人たちの手首を乾かして売っているだけだ)。

おれはね、それからね、休憩時間に追加した二杯目の芋焼酎のロックが脳天を駆け巡って、そのまんま、昇天したのでした。

ライブは19:30-22:00過ぎまであったのでした。

 

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