チェ・ゲバラは銃殺されたあと、本人確認のために両手を切断され、その両手は指紋照合のためにCIAに持ち去られたそうだ。
チェ・ゲバラが革命を成功していたら、世界が変わっていたかどうかはわからない。
自分が子供の頃、三島由紀夫が、自衛隊に籠城し、演説のあと、部下に首をはねさせた。首は一刀両断はされず、介錯役の男は何度も切ったという話だ。三島は、しかし、腸が露出するまで腹部を刃で掻いていたという。凄まじい精神力だと思う。
樺美智子さんは、学生運動の中で、機動隊か警官隊に撲殺されたという話だが真相は闇の中だ。樺美智子は、小さいころの自分の中で訳もわからず一輪の白い薔薇の花だったような気がする。
寺山修司が生きていたら、この死んでいった革命家やら革命家の卵に関してシニカルなジョークでも言えたかもしれないなあと思ったりもする。
今のオイラは、ただぼーっとそんなふうに思うだけだ。
絞り出しても出てくるのはクソぐらいなものだ。
それでもチンマイ葛藤やら絶望はあるわけで、悩みとか責任のない場所に逃げたいと思う。誰かに首を絞められるのも嫌だし、目の前で泣かれるのももうたくさんだ。
そんな時キミの名を呟く。そんな時、目を閉じてキミの言葉に耳をすませるんだ。
だから今日も生きていける。そんな瞬間を、いっつも、思いがけぬキミはくれる。