だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#276 ハレルヤ I LOVE

また、長い付き合いの友人(自分は少なくともそう思っている)が、転勤で松山をあとにした。
松山には8年間結局いたのだという。
九州出身の彼とは、うまがあい、博多や日比谷野音SIONも見に行ったりもした。
東京行きの飛行機で興奮し過ぎの二人は、後ろのご婦人に「もうちょっと静かにしてください」と言われたくらいのテンションだった。
博多の屋台では天ぷらを喰ったなあ。
SAXをはじめたのも、彼と渡辺貞夫さんのコンサートをMONKでみて、そのノリですぐに島村楽器に行ったのだった。
yukoちゃんと三人でSAXユニット「BBR」を結成したよね。もうBBRは永遠になっちゃったんだね。
そのユニットで演奏できなかったチャップリンの「Smile」を年末に一人でviolinでやったよ。やればやるほど好きになって、でもまだまだ完成形ではないんだけどね。
その月日の間に、彼は結婚して、紆余曲折はあったけど二人の子供を授かった。
長いようで短い日々だ。
また会おう!元気でな!また会うよ!
その彼の結婚式のスピーチで、こんな詩を作って読んだのだよ。
その時のリアルな気持ちはもう思い出せないけど、とにかくhappyな午後から夜だったことは覚えている。
 
ハレルヤ I love
ハレルヤ I love
君たちに 愛の歌を
 
そう もう長いこと 
そう 忘れてたこと 
ちょっとだけ思い出した
 
二の腕にでっかい絆創膏を貼ってタトゥを隠した彼女
浴衣のちっちゃな女の子の手をひいてる
とっさに視線ををそらしたんで 逆に君のこと思い出したんだ 
たしか 右の肩のジーザスと、左の肩の髑髏 だったね
一体どちらが 今 君を導いているんだろう
いや 君を導くのはその視線の先の彼なのかな
 
その船に船頭さんはいたのかもしれないが もうとっくにそこは空席になった
彼は飛び込んだのか それとも死んじまったのか
いずれにしてもそこは空っぽの座席になった
君が舵をとって 額に汗して 君のオールを漕ぐ
そしてその隣にはなんてこった いつのまにかヤツが座ってるじゃないか
 
すべてはいつか消え去ってしまうのかもしれない
誰かが誰かを幸せにすることなんて一生できっこないのかもしれない
でも二人は誓いを交わして 互いの目を見てほほ笑えんだんだ
こうやって今宵 遠い街で再会して、肩をたたき、酒を酌み交わし、
笑って、泣いて、そして、それぞれの街に戻ってゆく
でも、その時の涙や微笑みや誓いは決して嘘なんかじゃない
 
思い出したよ
 
ジーザスがゴルゴダの丘で棘の冠をかぶってから
いくつの命が召されていって どれくらいの血が流れたんだろう
天国の場所をあけといておくれよ
僕と君の場所を お願いだからあけといてくれよ
 
一人の人間が誠意をもって生き続けること、
生き続けて老いていって 自分のフィールドで自分の姿を 等身大で見せ続けること
二人の人間が共に手を取り合って生きて年老いてゆくこと
そしていつまでも現在進行形でありつづけること
 
今 この時 今 この時
 
たとえ終りがあったとしても 僕は終わりのない歌を歌うだろう
たとえ終りがあったとしても 僕は君と終わりのない歌を歌い続けるだろう
 
ハレルヤ I love
ハレルヤ I love
君たちに 愛の歌を