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だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#291 『ハスク・エディン』とまた湧き上がる想い。と。

20130126

またもやな日だ。
 
また、あっちに逝ってしまったヒトを想い、
覚めた脳みそを撹乱するために、焼酎をあおって布団をかぶる。
そうすれば浅い眠りの後に、白い光がいつしか頭上に指し、部屋を満たしているはずだから。
 
いつもの朝に、いつもの朝に。
 
『ハスク・エディン』(全4巻)というマンガを此処数日かけてまとめて読み返した。
 
聖櫃と呼ばれる要塞を守る側の世界政府軍と反世界政府軍の日々を描いたそれこそ静謐な作品だ。
主人公の兵士たちはほぼ少年少女で、彼らはまるで死ぬために戦っているようにな日常を送っている。
隣で微笑んでいた仲間は死に、その隣にまた新しい仲間が来て、今度は自分が死ぬ番だったりする。
兵士たちの躯は聖櫃の壁を形作るために必要な物質になるらしい。
聖櫃を中心に『死』で塗り込められた世界。
なのにマンガの世界は、血が流れても、とてつもなく静かだ。
 
そして聖櫃は、そんな人間たちの争いをただただ観察するようにそびえ立っているのだ。
 
世界政府軍に属するバラク・ナフタリ中佐が、最終巻でこう語る。
 
『私たちに出来ることはただ
最善の過ちを選択し続けることだけなのですから・・』
 
そして最終話で、聖櫃はすべてを排除し、何もなかったかのごとく生け贄をまた作りはじめる(というかそこに吸い寄せられている人間たちが勝手に生け贄になったり壁になったりするだけの話なんだけど)。
 
この素晴らしいマンガを生み出した作者の方は今は雲隠れして消息しれないみたいだ。
一人でこの世界観を生み出したのなら、確かに彼がこの世に帰ってくるのはとてつもなく難しいかもしれないな。
彼は、希望を描きながら、多分絶望の側にいるのだと思えるから。
 
確かに、我々にできるのは『正しい』ことではなく、
最悪をせめて避けられる『最善の過ち』を選択し続けることくらいなのかもしれない。
そうやって、いろんな選択はなされているようないがする。
だが、その『選択』はいつまで有効打で有りうるのだろうか?
 
このPCの画面の彼方にある果てしない世界の中で溺れかけようとするなら、
絶望に苛まれて眠れないのなら、
 
・・それに拮抗できる答えをおれは持っているのかな?
 
わからない、わからないけど、夢のなかでこんな光景に会ったよ。
 
花はいらねえ
団子くわせろ
団子なんてどうでもいいんだよ
散りゆく桜の下で杯を交わしたよねえ
桜の花びらが紙コップに入ったまんまで日本酒をあんたは飲み干した
肌寒いのに暑いへんな夜だった
ふたりともグシュグシュになって
好き勝手なこと言ってじゃれあって
それでもなんだかハッピイだったよねえ
あんたの濡れた髪の毛やらあんたの笑いが今でもおれのここに張り付いてる
だから
今、そいつをまとうことができたんだと思うよ
だから
夜のマントをかぶったまんまで
夜のマントに包まれたまんまで
もうこの夜にさよならさ
もうこの夜にさよならって言えるんだと思うよ
 
みんなありがとうね。
みんな大好きだよ。
 
ハスク・エディン 04―husk of Eden (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

ハスク・エディン 04―husk of Eden (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

 

 

ハスク・エディン husk of Eden: 3 (ZERO-SUMコミックス)

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