やはりそうそう簡単に忘れられるものではない事を知る。
電話の向こうからあの娘の声が聞こえる気がした。
かつて空に勤めていたあの娘は、病気で地面に縫い付けられてた。
だから、彼女はこの世からいなくなったけど、また空に帰って好きな仕事に復帰できたんだって思うことにしたんだよ。
都々逸というものがある。
ウィキペディアにはこう書かれていた。
元来は、三味線と共に歌われる俗曲で、音曲師が寄席や座敷などで演じる出し物であった。主として男女の恋愛を題材として扱ったため情歌とも呼ばれる。七・七・七・五の音数律に従うのが基本だが、五字冠りと呼ばれる五・七・七・七・五という形式もある。
ほほぉ、
てなわけで、桜ももう散ってしまおうとしてますけど、
「桜」のお題を頂いたので、
桜の向こうの青い透けた空と、その彼方を飛ぶ飛行機と、あの娘とを詠ってみました。
電話のむこう
空と桜と
愛を語りて
ちりぬるを
それを三味線の師匠が目の前で詠ってくれたんだよ。
嬉しいな。