だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#391 Talk about... VOL.11. From the graveyard,2017/08/13【蛇足】

こうやって、自分の父親が死んでから、ああでもないこうでもないことを、思いつくままに綴ってきて、もちろん何か結論が出るものではないけれど、それに付き合ってくれたであろう数少ない人たちには感謝しとりますよ。
 
人は一人で生きてるような顔してても、やっぱり他人の視線とか評価の中でしか生きられない動物なんで、そんでこんなminorな文章を書かんと生きてけんわけであります。
 
今日ゆえあって、墓地というところに行ってきました。
 
(念の為にゆっときますけど、うちの両親の墓じゃないですよ。自分がこれから先、親の墓の前に立つ日が再び来るのかどうかはわかりません。無宗教の墓には儀式はありませんからね。ただそこに骨壷が2つ鎮座しているだけのことです。彼らが何十年か生きたことの帰結としてね。おやじとおふくろ。でも彼らのDNAは自分の中にある。それが答えなんだと思います。だからおれが胸に手を当てた時に、そこにすでに答えはあるのだと思います。だから墓はやっぱり形でしかなく、儀式たちはおれの前を素通りしていくんです。そう、風が吹いてくみたいにね。)
 
で、お盆ということもあってか朝からなかなかのヒト・ヒトでした。
 
ほんとに此処にご先祖様はこんなところに帰ってくるんかいな?戒名があれば死んでから浮かばれるんかいな?墓はなんのためなんかな?宗教はなんのためにあるんかな?おれの行く場所はとにかく此処ではなさそうだな?そんな幾多のクエスチョンマークも、蝉の声とうだるような暑さと太陽が消し去ってくれました。
 
それで、この「talk about..」最後の最後に、「ああ、これもみんな愛なんだなあ、それでいいんだよなあ」という天啓が降ってきたのにはホッとしました。
 
また、そうじゃないとか言い出す日も来るかもしれないけど、大きな目でみたら、その(例えば愛する)ヒトと24時間一緒にいて価値観までも共有するんじゃなくってもいいんですよね、今はね。その考えは少しだけ淋しいことなのかもしれませんけど、「陽子(40代でなくなったアラーキーの奥さん)亡き後、すべての女性が恋人になった」ってことは「すべてがLOVE」ってことでいいんじゃないかって思います。絵を描くことも、酒を呑むことも、楽器を弾くことも、診察することも、そして生きてくこともね。
 
これで、一応、「Talk about..」シリーズ終了です。
中身は全部一緒の気もしないでもないですけどね。
多少なりとも付き合ってくださった皆さんに感謝しつつ。