だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#418 最近のSIONのこと (その2 今日もSIONが歌ってるよ。)

今さらヒーローになれやしないが

やっとわかった。
歳をとったSIONの歌はパーソナルに響く歌なんだ。だから日比谷野音でみんなで合唱する歌ではないのだということに。


去年の雨の野音SIONはほとんど新曲をやった。いつもならギリギリで間に合う最新作の CD (「今さらヒーローになれやしないが」)の発売は遅れて、会場には間に合わなかった。
耳慣れてない曲のラッシュだけど、サウンドはMOGAMI(自分は日本一のロックバンドだと思っている)なので、
いつものシオンの歌だけどちょっとした戸惑いがあった。
でもやがて心地よくなった。

だけどね、それらはみんなで口ずさむ歌ではなかったのだよね。
それはどうしてか、ずっと、ずっと考えていたんだ。

今のシオンは等身大の自分を歌う。57歳の自分を。
昔の「新宿の片隅で」みたいにみんなで口ずさむ歌は確かに減ってきた。
堂々のロックチューンでも内容は決して派手さはない。いい言葉で言うといぶし銀で、悪くいうと万人には響かない。みんなひとりひとりが、それぞれのSIONを抱えて、一人で酒を飲みながら、野音の空気に触れながら、浸る音楽だったんだろう。
そう思えて、やっと今更ながらではありますが、去年の夏のSIONが納得できたのだった。


秋から、ずっと通勤の途中とかのクルマの中でSIONの新しい CD を聴いている。
その音たちはいつしか耳に馴染んで、なくてはならない音楽に変わったのだった。
それは自分だけのシオンなんだ。


そんな音楽の聴き方もある。

 

 

ulala-roo.hatenablog.jp