だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#426 「君よ憤怒の河を渉れ」(1976)を観る。

時間があえば「STARWARS」の上映が終わってしまう前に観れるかなあと思ったけど、そんなに都合よくいくわけもない。
何かを得るためには、何かを捨てなければならないのだろう。
やっぱりね。

鋼の錬金術師」の等価交換とはよく言ったものだ。
等価というよりも、きっと失うもののほうが大きい気もする。
でもそれそ捨てて選んだ物の価値はきっと小さくはないはずだろ。
そう信じて進んでゆくしかないんだと思うよ。

そうやって、この人も生きてんだろうなあと、
昨日「もうおれは古希だよ」っていうもう一人の似顔絵描きのMさんと飲んでて思った。

最初は普通に世間話みたいなジャブ会話を美女を交えて3人で楽しんでいたはずだが、
やがて二人で椿倶楽部のnewスタッフ描かせてもらったころから、
いつもの「酔っ払い画伯対決モード」に突入、
隣の席のカップルに、「こも前絵を描かせていただきませんでした?」とか話しかけたら、
なんと奈良からの観光のカップルでそりゃ初対面だよね^^;
で、奥様描いて、写真撮って、

道後のヘルスストリートを歩いてたどり着いた二次会の「Mayudama」では、
最初カップルの男の子に警戒されながらも、
描いたら描いたでお二人にはえらく喜んでもらえたのでした。

ええオッサンが、美女に、
「描かせてもらっていいですか」の舌も乾かぬうちから二人で美女を取り巻いてもう描き始めてるんだもんねえ。
面白いよねえ。

 

君よ憤怒の河を渉れ

君よ憤怒の河を渉れ

 

 

そんなわけで「君よ憤怒の河を渉れ」(1976)である。


思えば、高倉健さんも原田芳雄さんももうこの世にはいない。
でもこうやってフィルムに残って今でも動いている。それが奇跡のようで不思議だ。
この映画で芳雄さんが演じるのは捜査一課の矢村警部だ。
もうなんかワイルドで粗野で一匹狼で侠気のある警部なんだよなあ。
この作品、ジョン・ウー監督がリメイクして「マンハント」というタイトルで上映してると聞いた。
福山雅治さんが出てるそうですよ。

 

原作の西村寿行といえば、
浪人時代には、西村寿行さんの本ばっかりを暗い暗い予備校の寮の部屋にこもって読んでいたのを思い出す。
当然予備校にもゆかずに、
昼に起き出して、
上賀茂の「王将」までトボトボ歩いていって、餃子と天津飯を食べて、隣の小さな本屋で文庫本を買って帰る。
そんな2浪目だったよなあ。

さて、それにしても、一体全体「憤怒の河」を渡ったのは誰だったんだろうな?

 

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