だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#540 さらば、和田誠さん。〜「きなきな族からの脱出」という本を読んだ。

ポートレイト・イン・ジャズ 和田誠・村上春樹セレクション

 
そういえば、いるのが当たり前のような存在であったイラストレーターの和田誠さんもう亡くなられていた。
 
和田誠さんのことを、ぼーっと考えていたら、またかなり昔に買った和田さんの本の事を思い出したのだった。
なかなか見つからなかったけど、やっと、病院の本棚の奥から見つけ出した。
「きなきな族からの脱出 」という、角川文庫で、昭和59年 初版発行と書かれている。
 
これは物語の終章かrだけからなるという22本の短編からなっている。
本当に様々な切り口で物語が綴られている。
星新一さんのショートショートみたいなものと言ったらわかりやすいかもしれない。
 
この本を読んでいると、
吾妻ひでおさんの なんか漫画の日記を思い出してしまった。
いつのまにか日常がねじれて、非日常とか不条理になってしまい、日常の中に空間がぽっかりと穴を開けて出現して、
そしてそこを吾妻先生や和田誠さんとか、どうもどうもとか言いながら 通って、自分の日常に帰ってくるのだ。
そんな感じだね。
夏目漱石の「夢十夜」にも相通ずるものがあるのかな。
 
そういった、自分を形作ってきた色んなものが 消えてゆく。
でも吾妻先生の時も書いたけど、その DNA 、を我々はきっと、ちょっとだけ受け継ぐことができたのだと思う。
 
そんなわけで、またまた追悼・和田誠さんです。
ーー
14時からエミフルの島村楽器の店頭でバイオリン弾く。
今日はナベ先生のウクレレの生徒さん中心の演奏会だったけど、
ウクレレ以外にもボーカル・フルート、そして自分のバイオリン、隣にはカホンと、結構豪華なラインナップだった。
フルートの横で演奏させてもらったわけだけど、フルートは主にメロディー吹いてくださるので 自分も非常に演奏がしやすくって嬉しかった。
今まで何度か島村楽器の店頭で演奏したけど、今日のが一番良かったのかもしれない。
バイオリンの方もマイクつないでもらったしね。
演奏場所は買い物客の方の通路みたいになっていて、まぁほとんどの人はちょっと立ち止まって通り過ぎて行くだけだったけど、それでも耳に残ってもらえたら嬉しいな。
病院で少し仕事してから帰ってきて、和田誠さんの本を読んでたら、いつのまにか寝ちゃってもう日が暮れちゃったよ。
 
夢十夜

夢十夜