だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#575 あの時の空

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あの時の空を覚えている?
二人草原に寝っ転がって眺めた。
思ったよりも風は冷たく、
洟水をすすり合って、
そんなお互いを見て笑い転げた。
あの時の空。
 
 
 
 
ーー
日常が非日常になってゆく。
 
シュールなドラマの中で、出勤して、
いつものように患者さんを診て、やがて日が暮れてゆく。
何も変わってないのに、何かが音もなく崩れてゆく「音」が聴こえる。
岡江久美子さんがコロナウイルスで亡くなられたニュースをみる。
この愛媛にも、患者用宿泊施設ができた。
ドライブスルーPCRとか、オンライン帰省とか飲み会とか、冗談のような現実に笑えなくなっている。
実世界では、患者さんの電話診療も一日数件はし始めている。
 
さて、誰かが褒めてくれたように、
downせず、upして壊れず、keepする意志を持ち続けられたらいいね。
 
corona days.

#574 夜尿症のWebセミナーを聴く。

なんとかギリギリ時間が取れたので、緊急企画という Web セミナーを視聴する。

 
順天堂大学小児科 准教授・西崎直人先生による「夜尿症診療、アナタのギモンにお答えします 〜ガイドラインには書いてないコト〜」(フェリング・ファーマ株式会社)という、臨床医心をくすぐるタイトルのものだった。
 
なかなか良い講演だった。
 
抗コリン剤単独の位置付けとか、昔から使っているトフラニールの現在の位置づけについて再確認した。
 
また ミニリンメルトの飲み方についても、口の中での崩壊による吸収と胃での吸収という二層性があるので、それにを考えての投薬時間の調整が必要だという話はちょっと目からウロコでした。
両親には対して、240マイクロ(120から開始して2w程度で効果弱い場合は増量するという感じ。うちもそんな感じでやってます)というのは決して多い量ではなく、240の方が朝まで尿浸透圧を引っ張ることができるんだよ、というのを言ってあげるのも重要だ、ということに関しても再確認しました。
 
さて、1st choiceのアラーム療法だけど、
どうしても自費(患者さんに買っていただくことになる)なので、うちの診療所では「アラーム療法」を積極的に勧めてない。
ゆえに、まあ実経験もほとんどなく、それで余計に押しが弱くなるというのが今抱えている悩みである(ずっと悩みかな?)。
アラーム療法については数ヶ月続けないといかんので、やはり根気がいる作業だし、それには子どもと親の労力とモチベーションの維持も必要だし、医療者のアシストも必要だし、なかなか 難しいところである。
 
西崎先生も言われたけど
、小児の夜尿症の根幹に便秘が結構潜んでいることは実は有名な話で、
自分も経験はあるんだけど、便秘については子供はこちらから執拗に聞かないと喋らないし 、
こちらからも言われないのならそう心配ないだろうとなって、そう詳しく聞いてないので、ますます心してきかないけませんね、特に女の子かな、と反省猿モードでした。
 
今後ますますこういった Web セミナーが増えるんだろうけど、
やはりこちらのモチベーションとか、そのためにさく時間とか、集中力とか、いろんなものを考えると、
レトロな考えかもしれないけど、やはり現場でその時間はその講演のためだけにとる、そして講演が終わった後でディスカッションしたり、酒飲みながら意見交換をするとかいう事の方が頭の中には残るんだよなぁ。
これって昭和世代なのかなあ、などと思う今日この頃でした。
 
フェリング・ファーマーのサイト

#573 久々にコナモノにハマりそうな予感もあったりして、「ケーク・サレ」を作る。

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そういえばこれは、嵐山で買った創作皿だなあ、懐かしいなあ
ケーク・サレを初めて作ったのは多分 2年位前のことだ。
 
フランスのパウンドケーキみたいなもので、「サレ」というのは「塩味」というような意味だそうなので、まぁおかずケーキっていうことですね。
とにかく混ぜてオーブンで焼くだけなので、パイとかキッシュよりは手間が省ける感じで興味を惹かれたわけです。
 
まぁ皆さんよくご存知のように、ケーキと言うのはとにかくレシピ通りにしないと味はダメになっちゃうと十人が十人口を揃えて言いますよね。
アバウトな感覚では通用しませんよ、と、すごい勢いで女子の方からまくしたてられるのです。
そうなんかなあ、でもなあ、このレシピはなあ。
でも、ケーキをまぁ作ってみようかと思い立ってレシピを見ると、莫大な砂糖とか莫大な生クリームとか莫大なバターとか、目が点になる。
こんなものをおれたちは日頃お菓子として食っているのかと思うとぞっとして、まったく作る気がなくなってしまうわけでした。
このレシピは非日常的だよな、でも「ケーキ」は非日常と言われたらそうかもしらんし、でもやっぱりこの砂糖とかバターはありえんよなあ。
日常には応用デキませんよね。
 
まぁ口説き落とした綺麗なお姉ちゃんを前に、いざという素晴らしい瞬間が訪れているのに、おちんちんがまったくいうことをきかないといったような、敵前逃亡っていうかななんて言うのかな、トライする前にもう負けちゃってるという一番嫌な感じですね。
もうなにをやっても復活不能ですよね。
 
それでかどうか、まあ「ケーク・サレ」なのである。
こちらはそんなに大量のバターとか生クリームとか使わないからね(使えばゴージャス感増すのだろうけど)。
多少の安心感があり、日常に導入しやすいわけであります。
 
いろいろ調べるけど作り方もいろいろある。
いちどやっぱり米粉を使って作っていったらあっさり味になったなぁ。
おかずケーキなので、
とにかくあんまり油とかバターとかそういうものは入れないでシンプルな感じで作るのがよろしいと思われます。
 
結局は小麦粉(薄力粉)と、
ベーキングパウダー(実はベーキングパウダーとドライイーストの差異さえ分かっていなかったのですが、ベーキングパウダーは単なるふくらし粉と考えて良いのでしょうかね?)と、
オリーブオイルちょっとと、卵と牛乳がつなぎ、ってう感じに今は落ち着いてますかね。
油はほんとに大さじ1−2位で、塩気はパルメザンチーズ(これもレシピほど入れてません)由来かなあ?
それに炒めた野菜やらベーコンを混ぜて、型に入れてオーブンで40分くらい焼くのです。
 
先日はなにかのチラシに載っていた、オーブンじゃなくってフライパンで焼くというのも挑戦してみたんだけど、結構表面が茶色になっちゃったなぁ。
でも、こちらはこちらで薄いケーク・サレになるので、ホットケーキみたいな食感であったりもして面白いかなと思いました。
 
4/17と4/19作成です。

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ワインは良いねえ!

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実はサバ缶が入っているので、メルヘン寄りではなく実用的な感じになった。

 

#572 オンライン診療(本日は電話でしたけど)みたいなもの。

コロナの影響で、オンライン診療とか電話診療とかが期間限定で大幅に承認されました。
 
患者さんサイドもこんな状況下に病院に行きたくないとかいろんな意向があって(高齢者施設などは何があっても外出禁止というのだけど、そう言われてもなあ・・という側面もあり、ある案件については解決に至っておりませんが)、電話再診がちょっとずつですけど増えてます。
 
今日はほぼ初診という方の電話診察をしました。
いわゆる「初診」(オンラインに準ずる)診療ですかね。
 
実態がない分、病歴とか既往歴とか、日常生活習慣とか、結構詳細にお聞きしました。
だけど、最終的に、相手の言うこととこちらの言うこととがうまくかみ合っているのかと言うとなかなか難しく、ますます傾聴はするのですが、話を聞いただけでの診察とか処方には限界があるなという風に思いました。
これは、自分がアナログ対面診察を何十年もやって生きてきたから思うことなのか、これから色んな技術やテクニックでそれはある程度解決できるのか、現時点ではよくわからないです。
 
それにしても、結構根気と時間と労力を要する診察でした。
 
オンライン(電話)診察始めたばかりでこうやって書くのも何かなと思いましたけど、全く初期の感想は「初回」である現在しか残せないので、記入しておきます。
なので、これが全てだとは思わずに受け流して読んでみてください。
 
注釈すると、何度も通ってきてくださってる患者さんとの会話はまあそれなりにうまくいくんですよね、やっぱり。
でも「初診」はかなりハードル高かったです。
 
東京ではきっとこういった形態が増えており(増えてゆく)、初回診察では7日間投薬までのようですが、7日でも、薬出して様子見てもらうのはなんだか医療従事者として恐ろしい気もします。
本日の患者さんも、病態が変わったり好転しないときは、連絡いただけるか救急受診するように十分お願いしておきました。
 
さて、当院の泌尿器科の診察スタイルです。
ハンズフリー会話にして、患者さんの声も診察室に響き渡って、自分の話す声も、スタッフみんなに聞こえるようにして、実際そこに患者さんがいるかのように電話で診察しております。
だから状況に関しては医療スタッフも理解しながら進めているわけで、やはり一人で電話の先の患者さんと話すだけではだけではない方が「医療の流れ」としてもいいように思っております。
 
泌尿器科にはまだWebカメラつけてはないんですけど、相手の顔を見ながらの対面(遠隔)診察(「YaDOC」を用いた診察)で、自分の抱いた感触がどれだけ軽減されるかもまだまだ五里霧中であります。

#571 no music no lifeとやはり思いますよね。コロナは命も奪ってゆきますけど、希望をそぎ取ってゆく。それが個人的には最も辛い出来事です。

 

https://www.instagram.com/p/B-8zDm3Dhon/

Shinsuke Takechi on Instagram: “うちごはん🍚 ローストビーフ丼と、シーザーサラダと、シーザーサラダのレタスの芯で作ったスープです。いただきましたよ。昨日の夜ご飯だだよー。 #うちごはん #ローストビーフ丼 #シーザーサラダ #うちごはん #しんすけsきっちん”

 

夕方連絡があった。
コロナの猛威で、島村楽器をでしばらく音楽スクールが休止となります。
 
でも、いろんなところで自粛期間5月6日って決めてるけど5月6日に何か意味があるんだろうか?
その後、封印をといたら、たとえ多少の成果があったとしても元の木阿弥だと思う。
まだまだ長期戦の様相を呈しているのは自明の理であるのに、あまり気張りすぎるのは良くないと思うんだけどなあ。
まぁこれは医者としてでなく素人考えですけどね。
いずれにしても年スパンで考えることが必要だと思います。
そんな長いスパンでいろんなことを考えられない人もたくさんいるのもわかっているけど、それを事実として受け止めた対処してゆくしかない。
今は。
 
と言うわけでピアノ教室は既に休みで、唯一残っていたバイオリンの教室もいよいよ休みとなります。
世界から、いろんな音楽の場所が消えていく。
音楽はやっぱり誰かとプレイしたり、誰かの音を身近で聞いていないとモチベーションは上がらない。
うちに一人では、楽器を取る気力も浮かばない。
目に見えないものに何かが吸い取られていく、そんなブルーな毎日だ。
 
昨日は、病院の帰りに、生協でレタスを一個買ってまあまあ本格的なシーザー・サラダを作った。
シーザーはローマの将軍カエサル」のことかと思って調べてみると、
考案者であるメキシコのレストランの料理人の名からだそうな
 
シーザー・サラダと、
ローストビーフ丼(家のレンジでおんせんたまごができるのはありがたい、ミニトマトとアボガドを添えました)と、
サラダのときに出たレタスの外角の葉っぱと芯で作ったスープ。
ミニトマトもいい出汁になるし、島らっきょう小口切りもいいアクセントになった。
 
ささやかなうちごはんだ。

#570 コロナで出かける時間が減っても、やっぱり時間は足りず、やっと「キュウリサンド」を昼に作って食べたんだ。

 
ホットサンドは子供の時から好きだった。
 
時々お袋が作ってくれた。それはそれは夢のような味だった。
バウルー(BAWROO?)という家にあった道具を一人暮らしになってからどこかで手に入れた。
自分のホットサンド、は普通の食パンの厚さに、ベーコンエッグとトマトレタスとかなので、具が多すぎて、パンの間から野菜の汁とかが溢れ出て焦げる位の勢いのものであった。
だけど、家を建ててすべてをIHに変えてしまってからはなかなか出番がなかった。
出番がなかったのだけど、IHでもラジエントヒーターだったら使えるとか、そういえばカセットコンロでやればいいじゃんとか思い直して、1年に1回ぐらいは今でも使っている。 

 で、きゅうりとサンドイッチ用食パンを購入して帰って「キュウリサンド」を作成。

ホットサンドではないけどね。

2020/04/12日曜の昼ごはんだ。
 
きゅうりはスライサーで輪切りにして軽く塩する。
輪切りでもいいんだ、積み重ねるんだし、というのが一つの発見だった。
だからあまり水もでてない感じで、それにゆずの果汁を少しふりかける。
 
サンドイッチ用食パンは自分は焼いた食感の方が好きなので、魚焼きグリルで焼いて、
片面は電子レンジで溶かしたバターを、片面はクリームチーズを塗って、きゅうりを十二分に乗っけて(家族3人で3本)、そのままサンドしていただく。
これがシンプルな上においしいんだ。
きゅうりだけでもここまで主張できるんだなぁと感動しながら食べた。
 
付け合わせは、ほぼTVを観ない自分が最近ハマってるTV番組「町中華」(高田秋ちゃんと飲みたい♡)でやってる感じのものを応用しての「肉卵」!
豚の細切れを合わせた、まぁ卵焼きですね。
オムレツ風の形にしてみましたよ。これもちゃんと主張してるよ。

#569 メイちゃん、ありがとう。

 
2年ほど前、松山にやってきたメイちゃんと知り合ったのは🌺道後椿倶楽部だった。
小さい体で一生懸命働いている姿を遠くから眺めるような感じから始まり、時々たわいもない会話をした。
なんの飲み会だったかな、彼女がダーツで矢を投げる姿を酔っ払って見ていたら、なんだか泣きそうになったの覚えているけど、あの感情が何だったのか今となっては知る由もない。
はじめての町で健気に頑張ってるちっちゃな女の子、いや、彼女の目は深く深く、いつも深遠に水をたたえた仁淀川ブルーみたいだったんだ。その目はいつも未来を見つめているように見えた。
 
そんな彼女が実は素敵なピアニストだということも実は知っていた。
医師会の忘年会に出席していただいて、素敵なクラシックと、余興で先輩と一緒に「いとしのエリー」演奏したなあ。
owlの狭いスタジオで日曜日の夕方練習したよなあ。
今では懐かしく感慨深い思い出であります。
 
その彼女が、愛媛を後にして千葉に帰ってしまう(しまった)。
彼女の最後の演奏会が、彼女の知人の家で開かれた。
地元の町か関東かで、彼女はまた新しい人生をスタートさせることだろう。
日曜日の昼、市内電車に乗って、道後からテケテケと歩いて、ウゴちゃんとliveに出かけたのだった。
 
古いゴージャスな、昔のいわゆる応接室で、古いピアノを調律して、彼女はいろいろ素敵な曲を演奏してくれたけ。
そして、ブラームスシューマンの話を最後にメイちゃんがしてくれた。
 
メイちゃんの演奏を聞きながら唐突に死んだ親父のことを思い出したのだった。
 
親父はブラームスが好きだった。
彼は月に一回ピアニストの方を自宅に呼び(うちの実家にはなんとグランドピアノがあったのだ、弾ける人もいないのにね。)、自分のチェロと合わせてもらっていたのだそうな。
そして、自分が小学校の頃バイオリンをいやいやながらも(親父はお前がやるといったんだと言ってましたけど(汗))していたことが、50代になってからまたバイオリンを手に取るきっかけになったのだから、人生は何があるかわからない。
そのことをそして自分は親父に今更のように感謝している。
 
そうなんだよ、人生って、こういう考え方自体実はあまり好きじゃないけど、いろんなことでつながってて、つながってゆくんだよ、今からだってね。
 
だから、メイちゃん、また会おう。
そう、思う。