だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#581 お絵描き入門 その1 GWの集大成、でもこうやって1枚の紙にまとめるとたいしたことないよね。でも自分にとっては大きな跳躍。

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例の「お絵かき」ですけど、
ゴールデンウィーク中、暇を見つけてはシコシコやってました。

一応今までしていたことも、反復してないとすぐに忘れてしまうので、学生のレポートみたいに、1枚の紙に絵の制作過程まとめてみました。
1枚にまとめてみるとそんなに大したことやってるわけじゃないことが分かっちゃいますね。
バレバレですね^^;
でもなにはともあれ一番素になるのは「線画」(下書きかな?)であります。
線ががしっかりしていないと次には進まないので、自分としては、線画で全身像がある程度構築できるように少しだけなったのは、進歩と言えば一番のシンポなのかもしれません。
今までは「tayasui sketches」というソフトと、「Procreate」の間を行き来してましたけど、
今後は高度な術を使ったりするためにProcreateの方に移行して頑張っていけたらいいなと思います。

いやあ、
目指すのは本当はアニメで、
人物が歩いたり、振り向いたりする、そのバックで日本の四季が移ろう・・みたいな感じなんだけど、
そんなことが果たしてできるのかな?

 

ルイ・アームストロング船長が月に降り立ったときに言いました。

(古いね)

「これは小さな一歩だ、でも人類にとっては大きな一歩だ」って。

この1枚は自分にとってのマイルストーンのような気もします。

小さな一歩でもね。大きな跳躍(だといいな)。

#580 Webオンデマンド配信「夜間頻尿治療up to date」見て色々考えるけど、これもGWの時間があるからこそできることで、日常が戻れば消えていってしまうことなのかもしれない。

コロナで活動自粛ということで、やたら MR(製薬会社の方) さんから直筆の文書と書類が送られてくる。

心を込めて直筆でというのは、なんか日本人的発想でちょっと笑える。
でもまあ、嬉しくないことはないから相手の戦略に落ちているわけでしょう。
 
そんな中で「夜間頻尿治療up to date~夜間頻尿の原因から考える~」というオンデマンド配信を見る。
(こういったふうに、期間限定ではあるがいつでも見れるものならまだ見る気にはなる。
こんなゴールデンウィーク中の時間だから見れたわけだけど、平日の昼とか、この日限定とか言われてパソコンの前に座れとか言われても、医者は絶対見ないと思うよな。)
 
キッセイ製薬のサイトだ。
 
福井大学の横山修先生の講演で、
横山先生の講演は非常にロジカルで分かりやすいので好きな方である。
ミニリンメルトと言う デスモプレシン製剤が 成人の夜間多尿による夜間頻尿に対して適用が通ったわけで、それのプロモーションみたいなビデオだ( でも最後の4分ぐらいで登場するだけでしたけど)。
 
まあ小児のおねしょに対して、僕たちはミニリンメルト(デスモプレシン)という薬をずっと使ってきたわけで、 その効果についてはある程度評価をしていたわけだ。
成人の夜間頻尿に関しては容量はかなり絞られている(小児では120-240)けど、
それでも50マイクログラム使用で夜間尿回数が-1という思ったよりも好成績でした。
 
これはちょっと極論かもしれないけど、
シルデナフィルの低容量であるザルティアが、前立腺肥大についてかなり良い成績を上げているのと似たようなものなのかな?
まあやはりこの手の薬は、やはり低ナトリウム血症の危険があるので、個人的には潜在的にも腎機能やら心機能の落ちている高齢者にはあまり使いたくない薬ではあるよな。
 
熱心な患者さんは自ら排尿日誌をつけてくださるわけで、
やはり昼の尿より夜の尿量の方が圧倒的に多く、びっくりさせられる。
そんなわけで、夜間多尿による夜間頻尿と診断した人もいるんだけど、なかなか飲水制限以外にはいい手がないのが現状だ。
まあ、そういった人に関してはミニリンメルトで夜間の尿回数が-1になったところで福音はないような気もする。
だって夜間の回数5回が4回になったら患者さん喜ぶと思う?
 
ある方は、よくよく相談してナイトバルーンを夜だけ張入れてゆっくり寝てもらうという方法をとった。
高齢になると男女とも7割程度が夜間頻尿を訴えており、その原因の多くは膀胱容量の減少と夜間多尿であるというデータを横山先生が示されており、
そうなるとまあやっぱり加齢だよねーということになっちゃいますよね。  
 
新しい薬が出て、
それを医者は使う・MR は売り込む・商業的な利益もある・勉強会もある・懇親会もある・たまに接待もあるみたいな win-win の関係が長らく続いてきたのだけど、
だんだん規制が厳しくなって、まず接待がなくなり、勉強会もタクシーチケットまで規制するとか、講演会のあとの懇親会がなく弁当だけとか、
まあ色々世知辛い世の中になってきて、
このコロナで MR 活動はもしかしたら壊滅するのかもしれない。
MR の方と web 面談しませんかとかいうご案内も来てるけど、本音を言うとあんまりしたくないよね。
 
こんな世の中でマーケティングを考えるのに、
対面で会うことの意味も薄れてきて、じゃあ Web にすべてが変わるのもといえばそれもなんだかなぁで、
ポストコロナの世界で、より良いマーケティングをするために何が必要なのか?
今までと同じ方法論でやってるだけではなんのメリットもない。
でもネットの中だけで、現実以上につながっている関係だって探せばいくらでもあるわけで、
自分自身の対面医療も含めて色々考え直す必要があるわけです。
 
・・・とか偉そうなことを言って結論は何も出てないのですけどね。

#579 今日も仕事で病院に来たわけだけど、思ったより仕事多く、なかなか気は休まりません。

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散歩の途中で・・


コロナウイルス感染症で、介護保険の審査委員会も対面式ではなく書面方式となった。

伊予市役所から30例の症例が送られてきて、各人が審査をして、結果を別の用紙に記入して送ることになった。
結果にあまり相違がない場合はすんなり通るという仕組みである。
それでも決まらない場合は、議長また副議長の決により決定するということになったそうだ。
つまりリアルタイムの会議は省略されたわけである。
ITじゃなくって書面ってとこが渋いわなー。
 
実際、介護保険の認定の更新に際しても、昨今調査員がなかなか施設に入れない場合もあり、
そういう場合には特例で6-12Mまでの更新が認められるようにもなった。
まったく厄介な世の中になったもんだ。
 
実臨床でも介護施設から患者を連れてくることに難色を示され、
先日もカテーテル交換の往診を頼まれたのだけど、それは(すべての施設にyesといえないので)不可だと断ったところだ。
気持ちは分かるけどコロナ収束までの時期もわからないのに安請け合いはできない。
 
オンライン診察に関してもそうだけど、
対面でいろいろしなくてもどうにかなるもんだな(短期ではそうでも長期ではなってるのか?)と思うと、
今までやってきたことの意味がなんだか崩れてきて、
基盤がないところに立っているような不安感さえ覚える。
一回そうなるともとには戻れない気さえする。
 
それを今流行の「ポストコロナ」なんてくくっていいものか?
 
医師会の理事会も 会議室に参加する方とWeb(ZOOM)で参加する方とに二分された。
これも今後どうなっていくのだろうか?
もっともっとインフラが整えば、リアルに会議室にいるような感じでなんの不満もなく参加できるのかもしれない。
そう思いながらも、自分はリアルな肉体を引き連れて会議室に出向く、まだまだレトロ感アリアリの世界に生きているわけであるが・・。
 
Social Distance って一体なんだ?
 
感染忌避の距離だから、近くの人から常に2メートル離れようっていうことだけど、
Social Distance は、きっとマインド・ディスタンスをもダークサイドに引き込もうとするだろう。
ヒトとヒトとの「心の距離」もどんどん離れていくような気がする。
それが杞憂だといいのだけど。
 
毎度言うけど相手は人格もない目にも見えないコロナだからね。
人類が初めて遭遇する感染症なんだから、何を言っても届きはしないのではあります。
虚しいね悲しいね悔しいね。
 

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ねぎ豚だって


さて、昨日の「うちごはん」は「ねぎ豚」

ダンチューで日本1のレシピにもなったんだって(後で知る^^;)
時短でティファール圧力鍋で作るがたしかにこのシンプルな味付けで、この旨さ。
ゆで卵とビーツ(ビーツの赤と醤油の茶色とが混じってとんでもないことになるかと思っていたのに普通でした。)を入れましたけど、味がしみててなおよろし。
日本産のワインで家族で乾杯。
 
 

#578 「人参菩薩」とまだ見ぬ土地のこと。

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ふるさと納税と共に送られてくる地方紹介冊子を眺めていた。
大分県日田市の「おいでひた」というものだ。
ひな祭りの特集で、そういえばきっと今年はコロナのせいでひな祭りもなかったのかな、などと思いながらページをめくる。
 
あるページで目が止まる。
 
「黒船屋」という創作人形工房の記事だ。
夫婦二人で営まれていて、そちらの奥様が、「天領日田おひなまつり」で展示されている古いお雛様を見て職人の道を目指したんだそうだ。
 
冊子に掲載されている人形を見て絵を描かせていただく。
無意識のうちに自分のテイストにしたのだけど、頭の上に人参が突き刺さっているので「人参菩薩」と名付けた。
なんだかふくよかであり柔和な笑みで、(神様の存在を信じていない自分が言うのもなんですけど)衆生を救済してくださるような気がする(信じてなくっても神社仏閣は好きだし、手も合わせたりするからねえ)。
 
うん、なかなかいい感じ。
 
外出自粛とか言われた中で、このゴールデンウィークが始まったわけだけど、みんな何をしているんだろうか?
 
自分も旅行する予定だったのに、全てキャンセルになって、結局いつもの仕事の日々になった。
でもこうやって 雑誌を見て 、
まだ足を踏み入れたことのない見知らぬ地で、素敵な創作人形たちを作り続けるご夫婦のことを思ってみるのもいいことだと思う。
 
Far away home.
そして、きっと自分は彼の地をいつか訪れることだろう。そんな予感がする。
 
そして、ここにも、何もないところから新しいものが生まれる予感がするのだから人生捨てたもんじゃない。
 
創作人形工房黒船屋

#577 描かなければ自分の目の前に存在しなかったはずのものが、拙くも儚くもこうやって形をとって現れるのはとてもうれしいことです。

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ちょっとした不注意でギターのネックを叩き折る夢を見た。
悲しい。哀しい。
 
自分は結構マメな人間だ。だけど詰めが甘すぎる。
だから結論としては雑なんだと思う。
 
夢の中でそう思った、そしてそれは事実だ。
詰めの甘さでギターが折れたのかどうかはベツとして。
 
他人に頼ることができない。 自分で納得して自分の手でやらなければ気が済まないのだ。
まかせられない。だから小者なんだ。
だから、診療所なんぞの長として偉そうな顔したりして( 自分ではしてるつもりはないんですけどやっぱりしてるんでしょうね)、
こうやって他人の上に立っていること(いられること)がいまだに納得できない。
不思議だ。
それは周りの人間がちゃんとしてるってことなんだろうけどね。
それを随分受容できるようになったが、まだまだだ。
そして受容するのがいいのか、自分の把握できる感じで身を削りながらいくのがいいのか、まだまだ決めかねている。
 
あらら、
話が抽象的になってきてなんだか読んでる人にわからなくなってきましたね。
 
「drawing」の話にしましょう。
 
(仕事以外の面でも)
それでもやはり自分の中の可能性をまだまだ探し続けている。
そして誰かの言うようにローマは1日にしてはならない。
だからちょっとずつ可能性が花開くかなんてことは考えずにいろんなことをする。
 
ここ数日の集大成をあげておきますね。
絵の上手い人から見たら吹けば飛ぶようなもんでしょうけど、
自分の中では、少しずつ少しずつの足跡の集積なんですよね。
 
描かなければ自分の目の前に存在しなかったはずのものが、拙くも儚くもこうやって形をとって現れるのはとてもうれしいことです。

#576 性行為感染症(STI)のWebセミナーを聴く。みんな元気か?

ff neisseria gonorrhoeae

(淋菌のグラム染色、今更ですが・・)
 
 
休みだなあ。
テンション上がらんなあ。
 
透析業務。
病院は内科のほうが本日担当で、休日救急当番もやってる。
 
朝の回診終えて、日本泌尿器科学会webinar聴講する。
今回は、一般開業医にも役に立つ「泌尿器科として知っておきたい性感染症up to date No.1 尿道炎 up to date」。
講師は東京女子医科大学の和田先生だ。
 
実臨床では、当然のことだけど、
コロナと関係なく、
STI性感染症)の患者さんは来られる。
 
素人、彼女、風俗、感染経路は多岐にわたる。
言わないけどおそらくMSM(Men who have sex with men)の方とか・・。
 
和田先生の Take home messageが面白かった。
 
No sex; steady sex; safer sex(決まった相手と安全なセックスを)
No kiss, no fellation and no fuck!(風俗でもキスなし、フェラなし、ファックなし hand finishでとのことでした。)
 
泌尿器科は神ではないので、
愛のないセックスはすんなよとか、
風俗はやばいよ、とか、
お前浮気はいかんよ、とか
相手を否定(?)するようなことは言わないように心がけてます。
 
「病気」や「病原体」には「良心」も「悪意」もないわけで、
それは「コロナ」も然りです。
問題なのは、
それらが取り付いた側の人間存在が、いろんな状況をより厄介にしたりしがちだってことでしょうか。
 
「疾患」があり、
それを治癒に導くことが可能なら、
それに向けて投薬や誘導する、それが「医療」だと思います。
 
ーー
 
【個人的memo】
非淋菌性尿道炎疑う場合
AZM2g
必ず再診 治癒でない場合は、病原微生物の同定(M.genitalium?難治性(検査は保険適応外))
STFX200mg5days(それでも不十分ならMONOもしくはDOXY14日以上)

#575 あの時の空

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あの時の空を覚えている?
二人草原に寝っ転がって眺めた。
思ったよりも風は冷たく、
洟水をすすり合って、
そんなお互いを見て笑い転げた。
あの時の空。
 
 
 
 
ーー
日常が非日常になってゆく。
 
シュールなドラマの中で、出勤して、
いつものように患者さんを診て、やがて日が暮れてゆく。
何も変わってないのに、何かが音もなく崩れてゆく「音」が聴こえる。
岡江久美子さんがコロナウイルスで亡くなられたニュースをみる。
この愛媛にも、患者用宿泊施設ができた。
ドライブスルーPCRとか、オンライン帰省とか飲み会とか、冗談のような現実に笑えなくなっている。
実世界では、患者さんの電話診療も一日数件はし始めている。
 
さて、誰かが褒めてくれたように、
downせず、upして壊れず、keepする意志を持ち続けられたらいいね。
 
corona days.