2017-01-01から1年間の記事一覧
夜更かしすることは今は殆ど無い。 唯一あるとすれば、患者さんの様態が悪いときとか、お酒を飲んで時間の感覚を失ったときだろう。 でも、遅くまで飲んだとしても、朝の白茶けた風景とか、ゴミ箱の上に君臨するカラスとかを見るまでに至ることはもうない。 …
今日から、とりとめもなく何かをしばらくのあいだ綴ってゆこうと思う。 そう思ったのは、国境を超えて活躍する「脇園彩」さんの記事を朝日新聞のGLOBEで読んだせいかもしれない。 彼女は、日本で育ち、東京芸大(2度めで補欠合格なんだそうな。それでも十分…
なにがどうというんじゃない。 右のものを左に動かしたいわけではない。 道路の真ん中に石を置きたいわけでもない。 じゃあなにをしたいんだ、なにをしたかったんだ、何度も繰り返された問いをまた愚かしくも繰り返してみる。 朝が来て、働いて、よれよれに…
月が見ていた。あの娘の涙も、誰かの骨も、おれの後悔も。 自分なりにその場その場では頑張ってきたつもりだ。 でも、医者人生として、確固たる方針やらビジョンがあったのかというと全然そんなことはない。 大学に帰ってきたから、ヒトがしてないという理由…
ピアノを始めるきっかけは書いたような気がする。 近隣の開業医のセンセイが51歳で急逝された。彼は音楽に造詣が深く、シャンソンとかのボーカリストもされていた。ほんとに急なことだった。葬儀の場で彼のliveのビデオが流れていた。かっこいい。でも彼はも…
ある一点で物事に区切りをつけて、これで終わりにしようという意味もわかる。 でも人生に区切りなんてない、連綿と続いていくだけだ。 誰かが死んでも、このおれがこの世から滅しても。 また日は昇り日は沈むだろう。 区切りをつけようという「意思」くらい…
朝。 疲れてますねえと O先生に言われて「そりゃあ疲れてますよ」と答えて、心の琴線があっけなく切れる。 なんか堤防が決壊して、溢れ出す感じ。 それでも仕事は始まり、こうして終わる。 もうダメかも。 日々消費されてゆく自分がもう嫌になっている。 消…
「ホクサイと飯さえあれば」という深夜ドラマをまとめてみる。 原作のマンガに聞き覚えがあったからだ。 原作のマンガは好評だったのか、現在も主人公・山田ブンの美大生時代という8年前の設定で連載しているそうだ。 自分が読んだのは漫画家山田ブン設定で…
やはりそうそう簡単に忘れられるものではない事を知る。 電話の向こうからあの娘の声が聞こえる気がした。 かつて空に勤めていたあの娘は、病気で地面に縫い付けられてた。 だから、彼女はこの世からいなくなったけど、また空に帰って好きな仕事に復帰できた…
京都への週末の旅のスタート。外来終えて自宅集合。天候は持ち直すようだ。良かった。 14:20出発のANA。いつもこの時間はプロペラ機だ。ボンバルディア。 で、中は狭い。でも自分はいつものように機内に荷物を持ち込む。 おあずけくださいというのはあれは航…
人間は一人では行きていけない。集団で社会を形成して、労働という貢物を社会にして、その報酬で生きて食わせてもらっている。このちっぽけな分際である自分も、他人様を雇って、一応病院なんぞを経営して、そこで誰かに給与も支払って、自分も法人から給与…
ほんまに自分か?Plays 「イパネマの娘」2016.12.3. At Monk #ライブ #トラム 久しぶりのピアノの話です。 12月に「Walts for Debby」なんとか弾き終えてから、しばらく廃人でした、 ・・・という話は書いた気がする。 でも、人間というものはなかなか懲りな…
なんとなくの気配に目を覚まして 遠くの薄闇が紫に変わる空の端を、 あのひとが長いひらひらをつけて昇ってゆくのを感じた。 レクター博士は、クラリスに言った。 「クラリス、まだ羊の悲鳴が聴こえているか?」 「クラリス、今夜は深い眠りの中にいるかい?…
Walk,don’t slop.not need to run.But sleep tight. そんな感じかな。 でも立ち止まって考えて、腐乱まではせんでええけど、熟成させる期間は必要なんだと思う。 誰かにもこないだ言われた。 おんなじようなこと考えてるのがしみてきた。 「時間ないから全部…
ちょっと勉強が続いた。 土曜日は、夕方から「愛媛県泌尿器科医会」。 座ったら横が教授だった。あらら。 特別講演は、男性不妊を広島でされている開業医の井口先生。こんなすごい人がいるのだ。 一般演題もロボットとか内視鏡手術が多い感じで、自分たちは…
パスワード管理についていろいろ調べてみた。 みんなどうしてるんだろう? さすがに誕生日+名前とかの人も減ったと思うけど、どうも世の中では3つくらいのPWを使いまわしている人がほとんどらしい。 危険だね。まったく危険だ。でもそれに対する対策を講じ…
紙に書かれた月なんて嘘ばっかり、 でもあなたが愛をくれたなら全ては本物になる。 街はサーカスのよう、誰も他人のことなんか見ちゃいない。 誰かが愛を囁き、誰かが愛を失う。 でもそれはみんな通り過ぎてく借り物の風景。 ペンキで塗られた空から涙の雨が…
「ルピシア」というお茶の専門店がある 全国的にすっごく増殖している。 世の中豊かになっとんかも知らんよねえと思ったりする。 そこでフレーバーティーなるものに出会って、ちょっと感動して、会員になった。 でも、実はもうそこでお茶を買わなくなって久…
2枚めは「before FUDE」 3枚目は「after FUDE」と密かに題した。 2016.12月から「筆ペン」という新しい武器も加わった。 ある日、とある「ワイン会」で、目の前の美女が懐から筆ペンを取り出して、「これでわたしを描いてよ」とのたまったのがきっかけだ。 …
しばらく、「似顔絵美人300展」の自作パネルの原画をupします。 一枚目は、いつも懇意になっている「道後椿倶楽部」の女将さんの特集。 店に行く度に被写体になっていただき、ああでもないこうでもないと妄想も含めて描き溜めた作品の中からpick up。 以前も…
なんかココロの中にぽっかり穴が空いたような脱力感を味わっております。 原因はわかってるんですよね。ひとつが終わったのに、まだその夢か幻かわからない世界から脱してないってことなんですよね。 ホント抜け殻ですね。 国の重要文化財施設である「萬翠荘…
この美術館は、建築の段階から、芸術家とコラボして、空間的作品と建造物ができたのだという。 なんて贅沢で素晴らしい。 「太陽」「月」「大地」が象徴的にそのメタファーとして使われているとのことだ。 ちょっとびっくりですよね。 作られたアーティスト…
年の瀬もいろんな死があった。 患者さんが死亡したときには、当然だけど、その患者さんの死亡診断書を書かなければならない。 じゃないと、火葬できないからね。 亡くなられてから葬儀屋さんがこられるまでの短い時間で書類は作成されるわけだけど、 病気の…
新聞で見たのだった。 現代美術館が町立であるのだと。そこでは体験型でアートに触れることができるのだという。 立体的に作られた竜安寺の石庭。庭に巨大なオブジェが生えている。ひさしと音響の空間は、奈義町の中秋の名月の午後10時を向いて建造されてい…
土曜の仕事を終えてクルマで、瀬戸大橋を渡り、かなり遠い、どちらかと言うと鳥取に近い湯郷温泉に。 今回の本来の目的は、さらに遠い「奈義町現代美術館」というところなんですけど、 そこに行くまでのお泊りということで「温泉宿」をチョイスしたわけです…
もう随分長い間、ここにいたね。 今もそう、こうしてこの席に腰掛けている。 窓の外で、景色や時間が流れてく。戦争や嘘や火事や災害が流れてゆく。 おれも随分長いこと誰かのyesmanだったんだ。 yesmanだから誰かを傷つけてもいいってことには決してならな…
おはようございます。今日から仕事で特に正月気分というわけではないのですが、やたら分厚い新聞とか、年賀状の束とか、こういった病院食のおせちとかが、正月を想起させてくれます。それにしてもやっぱりなんてせわしいんだろうね。 12月中旬くらいからなん…