だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

BOOKS

#328 南大門の鹿

いつも どこか なにかを置き忘れてきた気がして、 わたしは昔、 あの港で、 鎖につながれたまま 奴隷船に乗って櫓を持った。 潮風、燃えさかる太陽、波の向こうの蜃気楼、 指の皮は膨れてすぐに破れ、 とめどもなく吹き出す血と、 破れた背中にも痛みすら感…

#327 法隆寺の猫

仏教伝来のために、生命を賭して唐に渡り、そして再び難破のような形で日本にたどり着いた遣唐使の僧たちは、 吐くものがなくなっても吐き続ける粗末な船上で何を思ったのか。 命が滅したら自分の体得した経典や得法はどこに行くと彼らは考えたんだろう。 そ…

#325 「春に散る」の最終回をもう一回読んでみる。

「生まれかわったら」とつぶやいてみる。 生まれかわったら、生まれかわったら、生まれかわってなにかが変わるのなら今ここで死ね。死んでみろ。 そう言いたい。 生まれかわって変えられるものなら、今からのこの残り少ない人生で変えてみせろ。 それができ…

#320 奈良の大仏と、一冊の小説と。

9月には奈良に行く予定だ。 もう何回目だろう。以前は鑑真和尚を訪ねる旅で「唐招提寺」に行った。 いつも土曜の診療終了後から出かける慌ただしい旅行なのだが、それでも十二分に楽しい。 今回は、数年家から離れていた娘も戻ってきたので、親子での旅にな…

#310 抜けるような青空とゾンビ考

ロメロがゾンビを考えてからもう何十年だろうな。 あれは宇宙からの紫外線かなんかで死体が蘇るのと、ブードゥ教を引っ掛けたんだっけ? そういえば平井和正先生にも「死霊狩り」というのがあったよね。 あれが人類ダメダメ小説の走りで、心酔したものだった…

#305 「アウトラインプロセッシング入門」を読む。いい本(電子書籍)でした。

アウトライン・プロセッシング入門: アウトライナーで文章を書き、考える技術 作者: Tak. 発売日: 2015/05/07 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (2件) を見る 久々にkindleでまるまる一冊を読みました。それも同じ本を繰り返し2回読みましたよ。 「…

#298 透析学会周辺のあれやこれや①

透析学会に出かけるプロペラ機の中で読み始めた「百日紅」、を、休日の本日読み終える。 江戸をこよなく愛したという、故・杉浦日向子さんの代表作だそうだ。 家人からずっと借りっぱなしだったのをやっと読み始めたのだった。 土曜日から読み始めた、杉浦日…

#297 「もういらない」吉田拓郎(平成14年4月15日初版)

吉田拓郎さんといえば、あの吉田拓郎さんだ。 僕らの世代は随分お世話になった方が多いはずのあの拓郎さんだ。 井上陽水さんやら中島みゆき姉御は現役バリバリと言ってもいいけど、昨今の拓郎さんのスタンスはというと不明だ。でも元気で自分のペースでやっ…

#291 『ハスク・エディン』とまた湧き上がる想い。と。

またもやな日だ。 また、あっちに逝ってしまったヒトを想い、 覚めた脳みそを撹乱するために、焼酎をあおって布団をかぶる。 そうすれば浅い眠りの後に、白い光がいつしか頭上に指し、部屋を満たしているはずだから。 いつもの朝に、いつもの朝に。 『ハスク…

#284 旅の空の下で読み始めた本を終える。

村上春樹さんの久々の紀行文集「ラオスにはいったい何があるというんですか?」、 断続的に読み進めてやっと読み終えた。 kindleにダウンロードして最初に開いたのは、あれは、土佐山のホテルの一室だった。 月が綺麗な夜だった。 夜は深々としており、樹樹…

#281 蜂須賀が云ったんだよ。(「ネオ・ボーダー」読了。2016/03/03。)

たなか亜希夫とひじかた憂峰(狩撫麻礼)という最強のタッグが、20年前のあの名作「迷走王ボーダー」を再生産した「ネオ・ボーダー」全3巻を続けて熟読した。 1・2巻は立て続けにリリースされたんだけど、その後が止まっており、3年の月日を経てリリースされ…

#280 「海街」と「言葉にできない」想いと。

やっと「海街Diary」7巻を読んだ。 酔っ払った二日酔いの頭で読み始めたけど、3回泣いた。 不意をつかれて泣いた。 こんな心の鈍麻した自分にもこんな涙がまだ残ってたんだなあというそんな涙だった。 ヒトとヒトとはどうしてこんなにも遠いんだろう。 近い…

#275 「永遠の1/2」佐藤正午(S59集英社文庫版)ようやく読み終えました。

いらいらしながら生きていることには間違いない。 それでもそれを随分表面に出さないでやり過ごせるようになった。 しかし、そう思っているのは自分だけで、周りの人はそんなこと全然思っていないのかもしれない。 いらいらすることは毎日数限りなくある。 …

#272 何年かに一度、佐藤正午中毒になるわけで、

時任三郎と大竹しのぶが主演(といっていいのかよくわからない、なぜならどのヒトもその人生においては主演のような気もするので、この映画の登場人物すべてが主演のような気さえするのだ)の「永遠の1/2」(1987公開)を観た。 いわずとしれた佐藤正午さん…

#264 なんかひさびさに漫画を読んだ気が・・。

やっぱり漫画はまとめて読むのがいいね。 単行本をどかっと10冊位かかえてベッドに潜ってぬくぬくで読むなんざ至福の時だろうな。その「どか」っていう重量感と質感がないところが、電子書籍のうら寂しいところだよね。でも、iPadpro見開きの雑誌サイズで漫…

#262 「山口晃先生入門とその向こうにある日本美術ってやつに多少なりとでも喰いつけるのかな?」

寒くはない、暑くもない。 妙ちきりんな朝だ。久々の早朝覚醒。 新しく手に入れたwirelessのプロジェクターのマニュアルをようやく眺める。どんだけのろまなんだろうな、おれ。 日々が己を圧倒して、その波の中で翻弄されてdirectionを見失っている。わかっ…

#259 ブラックジャックにはなれなかったけど・・

細々と再読し続けていた「ブラックジャック」全17冊を先ほど読了した。 読んでいくうちにいろんなことを思い出したりもした。 だからといって今更自分の人生が変わるとも思えない。 でも漫画の巨人・手塚治虫が残したものは、時々は振り返られる必要があるの…

#253 梶田隆章・東京大宇宙線研究所長、ノーベル物理学賞受賞おめでとうございます。

編集 ニュートリノの研究でノーベル賞をとられた梶田隆章氏のプロフィールのところに、聞いた名前を見つける。 そして徐々に記憶が蘇ってくる。 物理学者の戸塚洋二氏は、2008年肝臓がんでこの世を去ったのだった。 そして彼の研究を引き継いだ、梶田氏が、…

#252 大川端探偵社

人の生命(いのち)と書いて「人生」、うーん。 人が生きると書いて「人生」、これまた、うーん。 たなか亜希夫さんの絵は、ほんとにスキがない。 手塚治虫先生の絵には時々ヒョウタンツギとか出てたけど、たなか先生の登場人物の造形がそのように崩れて、読…

#233 昨日のマンゴスムージーとゆるやかな時間

マンゴースムージーなどを珍しくオトナ男二人で^^;ウマー。 昨日はお休みをいただいていたのだが、なんせ家にいても暑かったよなあ、まったくあつすぎる。少しだけ断舎利して、次回の旅行の計画立てて、読み残していた本を読む。佐野元春さんの新譜「Blood M…

#228 DNAR(do not attempt resuscitation)

徒然に。 医師会で、何故か「小説新潮」2015年6月号をもらった。 なぜかというと「医療小説事始」という特集が組まれており、そんなカラミでこの田舎の医師会にも数冊送られてきたんだそうな。 表紙はあのBJ先生である。これあんまり良くないよなあ。この時…

#225 54歳からのピアノ その2

編集 地獄の番犬ケルベロスがいたるところで待ち構えてる感じだ。あっちでワン、こっちでワン、なんだよそれじゃここ掘れワンワンでおマヌケだろう、がるるるるとかウォォォォオンとかかな。逃げてく先々で見つかってしまう感じ。逃げられない。ま、いいや。…

#224 ブルージャイアントとApple Musicとno music,no life。

泌尿器科の外来には、大学の先生が来てくれてるので、久々の朝から休み。 朝からまたpianoの練習。いよいよ簡単ではあるけど「エリーゼのために」に突入です。これで曲がりなりにも4曲目、1週間1曲のペースでとにかく前に向いていこうと。この美しい曲を…

#221 冬の花火(「美しい時間」小池真理子・村上龍)

photo by Patrick Mortko 小池真理子さんと村上龍氏が56歳の時、ネスレのコーヒーのキャンペンで「美しい時間」と題し、それぞれが50代の男女の物語を書いた本を再読しました。 まあそれなりに長い時間を生きてくると、いろんな嫌な思い出もいつの間にか発酵…

#215 もう何度目かの「プルートゥ」by浦沢直樹&手塚治虫

もう何回目かの、浦沢直樹先生の「プルートゥ」(全6巻)を読む。 「鉄腕アトム」の「地上最大のロボット」のリメイク作品だ。 何度読んでも浦沢先生の作品にはカタルシスがない。でもそれが「現在」という時代なんだと思う。「モンスター」も「20世紀少年」…

#208 クジラの跳躍

いろいろあるけどやはり心は定まらないものだ。 心の中心は満たされないまま、時だけがいたづらに過ぎてゆく。 そんな時のとっておきで、たむらしげるさんの「クジラの跳躍」の絵本を探しだす。手に入れたのは1998年だ。 20分余のアニメにもなっており、ネッ…

#205 平井和正、何十年ぶりの「死霊狩り(ゾンビー・ハンター)」

平井和正氏のゾンビハンターを久々に再読しました。そういう意味では新しい衣をまとった電子書籍端末・キンドルはいいかも。ちなみに1巻は昭和56年の11月22日に読んだと書かれてた。(Made with free #NoCrop app) 平井和正氏はひっそりとなくなっていった。 …

#194 「星の王子様」と真剣に遊ぶこと。

photo by moacirpdsp みんなも一度は読んだことあるだろう「星の王子様」。 自分は、中学校の時、演劇部でこいつを演じた。いやはや恐れを知らんがきだな。 自分の役は砂漠に着陸するパイロットだった(作者のサン・テグジュペリもパイロットであった)。そ…

#189 雨の日曜日、音楽とか、特撮マンガとか。

今日も朝から雨。(もう昨日のことですが・・) saxの先生が一人やめられたので、現在島村楽器の音楽サロンにいるSAXの先生は、自分の先生の上先生おひとり。そのせいもあってかなかなか練習が入れにくい。そんなわけで今朝からエミフルまで行ったんだけど、…

#186 「まっぷたつの子爵」byイタロ・カルヴィーノ

子供の時に買ってもらった、「文学の贈り物」シリーズの一冊、イタロ・カルヴィーノ「真っ二つの子爵」をホント40年ぶりくらいに読む。 テッラルバのメダルド子爵は、1716年・トルコ対オーストリア戦争で、大砲の前に立ちはだかって吹き飛ばされて、真っ二つ…