BOOKS
編集 地獄の番犬ケルベロスがいたるところで待ち構えてる感じだ。あっちでワン、こっちでワン、なんだよそれじゃここ掘れワンワンでおマヌケだろう、がるるるるとかウォォォォオンとかかな。逃げてく先々で見つかってしまう感じ。逃げられない。ま、いいや。…
泌尿器科の外来には、大学の先生が来てくれてるので、久々の朝から休み。 朝からまたpianoの練習。いよいよ簡単ではあるけど「エリーゼのために」に突入です。これで曲がりなりにも4曲目、1週間1曲のペースでとにかく前に向いていこうと。この美しい曲を…
photo by Patrick Mortko 小池真理子さんと村上龍氏が56歳の時、ネスレのコーヒーのキャンペンで「美しい時間」と題し、それぞれが50代の男女の物語を書いた本を再読しました。 まあそれなりに長い時間を生きてくると、いろんな嫌な思い出もいつの間にか発酵…
もう何回目かの、浦沢直樹先生の「プルートゥ」(全6巻)を読む。 「鉄腕アトム」の「地上最大のロボット」のリメイク作品だ。 何度読んでも浦沢先生の作品にはカタルシスがない。でもそれが「現在」という時代なんだと思う。「モンスター」も「20世紀少年」…
いろいろあるけどやはり心は定まらないものだ。 心の中心は満たされないまま、時だけがいたづらに過ぎてゆく。 そんな時のとっておきで、たむらしげるさんの「クジラの跳躍」の絵本を探しだす。手に入れたのは1998年だ。 20分余のアニメにもなっており、ネッ…
平井和正氏のゾンビハンターを久々に再読しました。そういう意味では新しい衣をまとった電子書籍端末・キンドルはいいかも。ちなみに1巻は昭和56年の11月22日に読んだと書かれてた。(Made with free #NoCrop app) 平井和正氏はひっそりとなくなっていった。 …
photo by moacirpdsp みんなも一度は読んだことあるだろう「星の王子様」。 自分は、中学校の時、演劇部でこいつを演じた。いやはや恐れを知らんがきだな。 自分の役は砂漠に着陸するパイロットだった(作者のサン・テグジュペリもパイロットであった)。そ…
今日も朝から雨。(もう昨日のことですが・・) saxの先生が一人やめられたので、現在島村楽器の音楽サロンにいるSAXの先生は、自分の先生の上先生おひとり。そのせいもあってかなかなか練習が入れにくい。そんなわけで今朝からエミフルまで行ったんだけど、…
子供の時に買ってもらった、「文学の贈り物」シリーズの一冊、イタロ・カルヴィーノ「真っ二つの子爵」をホント40年ぶりくらいに読む。 テッラルバのメダルド子爵は、1716年・トルコ対オーストリア戦争で、大砲の前に立ちはだかって吹き飛ばされて、真っ二つ…
村上春樹「国境の南、太陽の西」を読んで、自分にとって積年の課題でもあった、石ノ森章太郎先生のオリジナル「人造人間キカイダー」に取り組むこととする。 オリジナル漫画は1972-74年、少年サンデーに連載された。 リアルタイムでも読んでいたはずだ。爆発…
国境の南、太陽の西 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1992/10/05 メディア: 単行本 クリック: 74回 この商品を含むブログ (64件) を見る 村上春樹さんの視点が痛いほど自分の中に入っていって、内臓を素手でかき回されてそのまま放置された…
「1Q84」からこのかた、村上春樹氏の小説を読み続けている。 今回は小説ではないんだけど、「村上春樹、河合隼雄に会いに行く」という1995年の対談集を3日かけて読み終えた。昔も読んでるんだけどね。有名なデタッチメントとコミットメントに関するあたりの…
昨日は日曜日で、久々にdutyも入っておらず、病院に患者さんを診に行く以外は休みだというのに、雑事満載だった。 そして生活というものはそういった雑事からがほとんどが成り立っている。だから、自分の、ディレクションってやつはよっぽどしっかり見守って…
やりたいことはたくさんある。時間は限られている。 当然、取捨選択ってなる。なにを捨てるのかよくばりの自分としては困っちゃうけど、寝不足はお肌の大敵だし、なにより、年取ってそんな馬力が残されているわけではない。すぐに疲れちゃって、頭のハードデ…
久々のSaxとDrumを終えて、N先生とホットレモネード飲みながらペちゃっくちゃおしゃべりする。 先生は、やはりおれと一緒のような動機(中年クライシス?)でジャズギターを始めたところだ。腕のほどは演奏聴いたことないので分からない。でも、二人で、ガー…
送られてくるJAFの雑誌を読んでいると、愛媛県の内子のミニ特集ページがあった。 そこに神奈川から内子に夫婦で移り住み、チーズ工房「醍醐」を立ち上げた國分茂樹さんの話が載っている。なんかこんなん見たら食べたくなるよね。 酪農家が作る和づくりチーズ…
インフルエンザでなかなか対外的な活動がままならない今日このごろなので、ええいとばかりに、村上春樹氏の「1Q84 Book1」を読み始める。 そうなるとやはり加速度がつくもので、二日間で1冊読み切ってしまった。 この本は2009年に1-2とリリースされ、1年くら…
即物的にどんどんなってる気がする。 しょうがないんだろうけどね。 誰とでも仲良くしたいし、誰にもできることならいい顔したいよ。そりゃ嫌いな奴は徹底的に潰すような生き方があることもわかってるけど、それはかなりパワーと神経を消耗してしまう。仙人…
ネットで市川準監督の「トニー滝谷」観る。 イッセー尾形も、宮沢りえさんも実にいい。ほぼ原作に忠実になぞられた映画だった。endingは少しだけ違ってたけど・・。 村上春樹の孤独感については先日書いたが、 実はこの物語は、孤独感というよりも、 いつも…
トニー滝谷 - YouTube トニー滝谷の人生の孤独な時期は終了した。朝目覚めると彼はまず彼女の姿を求めた。隣に彼女の眠っている姿が見えるとほっとした。姿が見えない時には不安になって家中を捜しまわった。孤独でないということは、彼にとっていささか奇妙…
1995年の夢枕獏「混沌(カオス)の城」、20年ぶりに再読しました。やっぱりすごいね、獏さん。でもきっとこれの続編が書かれる事はないだろうね。 なんと20年ぶりに、夢枕獏先生の「混沌(カオス)の城」を、この正月休みに読んだのだよ。 ホントは、「リス…
匂いやら空気がざわざわと立ち上ってくる、そんな漫画にまた会ったよ。 やっと読んだ、鶴田謙二先生の「エマノン」、でも佳作の先生にしてはエマノンだけでもう3冊目というハイペース。 70年代、ソバカス、長髪、細身、ジーンズでたばこをくゆらす女の子。そ…
何かにベースを置いておくことは、この人生を生きてゆくにおいての処世術でもある。 この11−12月の、自分にとっては「音楽」を皆さんの前で演奏できるという、ハレの場にむけて、ゆっくり、あまりじっくりではないが絶えず動いていた。 そんな自分のペースメ…
滅びに向かう世界とか、滅びてしまった跡の廃墟のような世界を結構愛している。 実は、そのことに気付いた時、自分の有しているなんか後ろ向きの嗜好に結構落ち込んだりもしたのだが、今では、十分納得している。 漫画で言えば、 「デビルマン」の悪魔特捜隊…
(鳴子渓谷(仙台)の遊歩道は震災以来立入禁止で、我々は、大回りの道をひたすら歩いたのだった。2014.11.2) 遠方の場所を想うということは特別なことだ。 遠方の地というものは詩性に似たものが漂ってはいる。 たとえば町の雑踏の中でどこか遠い地を想う…
永井豪『手天童子』、1985年の作品でした。 永井豪氏のSF大作「手天童子」を読んだ。 永井豪の魅力と言えばあのパースを超えていく画力の破天荒さと、また途中でストーリーがなんだかわけがわからなくなってしまってメーターを振り切ってしまうという、その…
風邪の方は、声を出していないと調子がいい。 今日もバイトの先生が午後から来てくれたので、家に帰って沈黙の世界に生きている。 そうそう、犬とは話したけどね。 そんなこんなで思い起こしてみると、やはり自分の慰みというのは読書であったのだと思う。 …
2014/11/20 こんなに寢れんだろうと思っても、寝れて、それでも身体はなかなか楽にはならない。死んではいないので、朝は来て、覚醒する。みうらじゅん氏の「アイデン&ティティ」にはそういえば映画もあった。銀杏BOYZの峯田和伸や、中村獅童も出てたな。 …
自分に近しい作家というのはなかなか見つからないものだ。 素敵な女の子と会って、恋人になっても、いつしか熱が冷めてしまうことだってある。 だって、彼女は必ずしもであった時の彼女ではないだろうし、自分だって付き合い始めた頃の自分ではない。 だから…
頭がフリーズしている時には、昔のキヲクを蘇らせてくれて、それでいて上質なエンターテインメントに触れるのがいい。 そうすれば心の表面に積もっていたつららの如きものが氷解して、万が一の可能性でも残っているパーツが動き出して奇跡的なハーモニーを奏…