#132 蕁麻疹とSAX
土曜の昼に、ピロリの薬の最終を飲みきった。
そしてその夜は、やはり乾杯したわけだけど、翌日、体中が痒く、 かきむしりながら過ごしていると、 とんでもないことになってしまった。
どうも、素人判断にも蕁麻疹であるようだ。
背中とか、陰部とか、肩口とかに、境界不明瞭の膨疹が多発し、 融合してしまっている。
ピロリが死んで、免疫能の変性が起こったのだろうか、 などと素人みたいなことを考えてみたりするが、 原因は不明である。
まあ、机の引き出しから探しだした抗アレルギー剤( アレロックOD)を飲んで様子を見ることとする。
風呂に入った時に、無残な裸を晒して、背中見ると、 たしかにかなり悲惨だ。
蕁麻疹の季節なんだろうと、自分に言い聞かせてみる。
なんやそれ?
さて、楽器をいたずらにはじめて、なおも拡散中なわけだけど、
昨日は、大街道の「HalfNote」で、 ピアノとSAXでのジャズの名曲「枯れ葉」 に挑むセッションの練習初日だった。
夜の8時、かなり緊張して、定休日の店に行く。
階段を登って行くと、店の中からは、 K女史の爪弾くピアノの音が聴こえる。
半年くらいまえ、酒の席で「忘年会でやりましょうよ」 と言った約束を、彼女は覚えていてくれて、 ちゃんと実行してくれたんだ。
それだけでも彼女のランクはおれの中では最上位だ。
酒の席で交わした約束を実行できる人間がそうそういるとも思えな い、この自分も含めて。
彼女は「 自分を追い込んでいかんといかんタイプなのでピアノもレッスンじ ゃないと練習せんのよね」と言われてましたが、自分も、 自分を追い込むという点では似通ったものがあるのかもしれないな あなどと思ったり。
まあ自分は下手っぴいなので練習はかなりしてるんですけど、 腕はともなわんですわ^^;
それでも素人二人は、アドリブのところでつまずいても、 ああでもないこうでもないとの議論をしながら繰り返すんだが、 ともすれば意気消沈がち・・
のところへ、松山音楽会の女王、栗田敬子先生が、 さっそうと登場して、
ビシッと決めてくださる。
こうして、我々は、SAXの演奏からはじめて、主メロ→ アドリブ1周→主メロ→ エンディング繰り返しでの楽曲をなんとか形にすることができたの であった。
発表の日には、プロのベーシストの方も入ってくださるそうで、 なんだかこの逃げられん緊張感だけを現実として受け止めているわ けでした。
(自分の音とか腕とかに関しては、 まだまだ下手っぴいで客観視などできるものではないですし・・ すると空恐ろしいのでまともには見ないことにするわけです。)
でも、この夜は、音楽を愛する自分にとっても、彼女にとっても、 きっと、とても素敵な夜で。
ささやかだけど、 新しい一歩をまた踏み出すことのできた夜だったんだ。
その日、練習の後「ズッケロ」で飲んだハートランド・ビール( 生)は、心にも喉にもじんじん滲みわたったわけで。
前略、お袋様。なんちゃって。