#266 XmasLivePartyで、嬉しかった2つの言葉(その1)
Xmas live party in matsuyama,I play loud.
とあるXmasPartyにお誘いを受けた。演奏してもいいですよ、って。
主催者であるキャサリンさんとは、去年プロのベース奏者の方に当日入っていただいて、Pf/Sax/Bassで「枯れ葉」を演奏したのだった。それはそれは緊張したけど至福の瞬間であった。なので厚顔無恥の中年は、緊張しながらもやっぱりやらせてもらおうと返事をしたのだった。
というようなことが決めたのは2wくらい前の事だったので、返事はしたものの、SAX一人路線はちょっと無理だなあと思い、折角の機会だからとヴァイオリンのソロでいくことにする。
XmasLivePartyと銘打たれているだけあって複数の方が演奏され、最後に愛媛のプロシンガーの「コトノ」ちゃんのミニ・ライブという感じだった(当日判明したことですけど)。
いろいろ考えた挙句、Xmasなのでメドレーがいいなと、
今年逝去された方たちの追悼の意味を込めて因んだが曲も入れようか、
医師会バンドでやった「クリスマスイブ」も入れられるなあ・・と考えて、3パターンのメドレーを予定する。
・「Silent Night(きよしこのよる)〜恋人はサンタクロース〜クリスマスイブ」、
・「ゲゲゲの鬼太郎(追悼水木しげる先生)〜落陽(追悼岡本おさみ、僕達世代は阿久悠さんと岡本おさみさんといえばすべての巻あるけど、若い人にはぐっと来ないかもしれないなあ、何にしようかなあ「襟裳岬」?いやあれは淡々としすぎてる、いっそ吉田拓郎の「落陽」でいこう!とあいなったわけ)」(ホントはここにストーンズの「黒く塗れ」をかぶせたんだけど、時間の都合上割愛した)、
・最後にしっとりした「テリーのテーマ(ライムライトより)〜Smile」というチャップリンメドレー(Smileは敬愛する細野晴臣さんも最近取り上げた。この殺伐とした世の中で、今僕らに一番必要なのはSmile、笑顔を絶やさないことなんですよ、と、一応MCもさせていただきましたよ)。
今回は全部ではないけど、ちゃんと楽譜も自分で書いてみた。Keyがつながらないとメドレーにならないからね。最初のがG、次はFかな?(こちらは手癖で作ったので採譜はしておらず)、最後のはFなので、「Smile」の方の持ってる楽譜をD→Fに転調した。プロの方は頭のなかでいともたやすく変換されてるのかもしれないけど、自分にはその能力はないからねえ。
宴会が始まって1時間後から演奏スタート、なのでけっこう飲んでいる。ピンマイクをPAの方にセッティングしていただいて、ちょっと音を出したりして出番を待つ。ホールの方はみんな盛り上がってガヤガヤ。お客さんは全部で50名位。
そしてキャサリンの紹介の後演奏開始。
楽譜なんてそうそう見れないのでやはりほぼソラで演奏。やっぱりそれでいける実力と練習量が必要だなあと痛感しながらも、PAさんが演奏中も音を微調整してくださって、ややリバーブの乗った音に、自分に酔いながら、(自分で言うのも何ですが)神が降りたような演奏をする。「テリーのテーマ」の16分音符はちょっともつれたけどあとはクリヤ。
聴いてた皆さん、どうだったんでしょうね?
終わったあと、ヴァイオリンを片付けてて聞いた一番嬉しかったコトバを。
PAの方が笑いながらこう言ってくださった。
「「落陽」の時、ヴァイオリンが歌ってましたよねぇ!」
メロディに少しだけ和音を混ぜて結構wildに弾いた、岡本おさみさんの歌詞を思い浮かべながら弾いた、自分の若い時から身に染みこむ歌詞を与え続けて死んでった岡本おさみさんと吉田拓郎のあのメロディが合わさったこの歌を弾きたかったの弾いた、弾いてるうちになんかエキサイトしてきた。なんに対して?死んでしまった岡本さんにか?この歌を与えた時代の状況か?何も変わらない世の中にか?わからない。わからないまま酔うままに演奏したんだ。
でも、そんなふうに評していただけて、ほんとに嬉しかった。
終わってからは席に戻ると、なんか空気の流れが変わったような気さえして、それからは飲みつつ食いつつ、またまたいろんな人の絵を描いてたらあっという間の4時間超えでした^^;(続く)