だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#405 彼女は「let it be」と言った。

 

万事を尽くして天命を待つと言う言葉がある。
でもなかなか万事を尽くすまでいたらないまま時間切れになることが多いのが人生と言うものだ。
それで何度も何度も後悔をしてきた。
後悔は確かに先には立たないのだが、それをわかっていても何度も後悔を繰り返す愚かな人生である。
あの時もうちょっと頑張っていればよかった、あの時こうしていればよかった。

でも今回は愚かなりに、時間がないなりに頑張ってみた。
頑張って頑張って自分の力量をちょっとは越えたんじゃないかとさえ思った。
エジソンは天才は1%のひらめきと99%の努力だと言ったとか言わないとか。
ネットには、音楽なんていうのはいくら努力しても才能の前には勝てないのだ、なんて言葉も転がっていた。
だから最後には自分の納得しかないのだろうね。

絶対的な無力感の前に跪いて何度も涙を流して来た。
俺だってただただ笑ってるだけの男じゃないよ。悔しさに枕を濡らした夜だって何度もあるよ。
それでもこうやってそれなりにハッピーに生きてるじゃないか。そんな人生を自分の手で掴み取ってきたんだ、何が悪い。

俺は音楽で、ジョン・レノンにもなれないし(もうジョンがいなくなって20年に近づいてるなんてねえ)、甲斐よしひろにもなれない。
だけど俺の人生だって誰もトレースすることなんてできないでしょ?

どんなことの中にだって、自分だけで決められる事とそうじゃないことがある。
だから万事を尽くして、尽くしきって、天命を待つこの瞬間もありだ。
俺ははっきり言って不安の中にいたんだよ。
そんな自分の前で、彼女は軽やかにこういったんだ。
「ねぇ、やるだけやったんだから、もう後はレットイットビーでしょ」ってね。
そう、やるだけ、やれるだけのことはしたつもりだ。
だからそのコトバは岩に染み入る蝉の声のごとくはいってきたんだと思う。
この言葉で、俺は全てを赦されたような気分にさえなったんだ。
答えは見つからずとも、少なくとも目の前の霧は晴れたような、そんな気分になったんだ。

自分の目の前にとっても素敵な女の子が立ってたんだよ。
おいらをうちのめすとっても素敵な女の子がね。
Oh she done me ,yes she done me good.