だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#420 37.5度 微妙なだるさを抱えて

(最初の美女)
 
人生100年時代と書かれて、朝日新聞にこんな記事が乗っていた。
 
でも、60歳からでも決して遅くはありませんよ。義務教育の学習時間は一万時間ほどですが、人間、それぐらいの時間をかければ、語学でも何でも大抵のことはある程度のレベルまでもって行くことはできます。一日3時間かければ10年の計算。余生を30年とすれば、並行して三つぐらいの峰を描けるのではないでしょうか。
(略)
 実は私、75歳ぐらいで画家デビューを狙っているんです。年をとっても何かを生みだし続けている人って、すてきじゃないですか。まだ、何の練習も始めてはいませんが、デッサンからじっくり取り組めば、テニスみたいにある程度の所まではいけるんじゃないかと。最後は教育改革実践家としてではなく、絵師になって95歳ぐらいで死ぬ方が美しいかな、なんて考えているのです。
                    教育改革実践家 藤原和博(62)さん

 

うーん、こういう俯瞰的な考え方をする人がいるんだなあ。
なんかちょっと自分のことを他人みたいに語ってるような気もするけど、きっと彼はホンキでそう思ってるんだろうなあ。
うらやましい。
 
自分も50歳になった時、かなり焦った。半世紀の男とか言いふらしてジタバタしてた。
のちのち自分が後悔しないためにはどうしたらよいかを考えて、まずは「自転車」を選んだ。
(今は休眠中ですけどね^^;)
その後に、やはり昔からなんか付かず離れずの立場にいた「音楽」に食いついた。53歳位だったと思う。
それも、「かぐや姫」の流行ったころからほそぼそと弾いていたギターではなく、アルトサックスなんだから不思議なものだ。
ナベサダのコンサートに行って、酒を飲んで盛り上がって、体験レッスンを受けることに決めたのだった。
その時の盛り上がった仲間は残念ながらもういない。
でも、音楽の場で、医師としての仕事では知り合うことのできない人々とも知り合うことができた。
度胸を決めて、今ではライブハウスで月に一度サックスのセッションに加わらせてもらっている。
 
50歳のおれ?信じられるかい?
 
音楽は芋づる式で、小学校の時やってたバイオリンも再開したし、リズム感の欠如に切実に気づいてドラムも週1で教えてもらってるし、果てはピアノまではじめてしまった。
どの楽器も捨てがたい。
最近、カントリーシンガーのアーニャ・ヒンクルさんが、タップを踏みながら、バイオリンでリズムを刻みながら、歌われる姿にえらく感動した。
その手の音楽では、バイオリンのことをフィドルと呼ぶのだけれど、自分もフィドラーになりたいなと思ったりしたのだった。
 
そう、人生なんて、もう先が見えたなと思ったことももしかしたらあったかもしれないけど、
未知の荒野はいくらだって、見えていないところに存在したのだった。
 
キャバクラみたいなお店(いやもっと高級クラブか?)で、お姉ちゃんにいただいた名刺の裏に、ボールペンで彼女たちを落書きしていた。
それが今や、スケッチブックとcopic(漫画家の御用達ツールらしい)とぺんてる極細筆ペンを常時携帯して、いつでも臨戦態勢だもんなあ。
おかげさまで「酔っ払い画伯」の狭いフィールドの中ではありますが、認知度も上がってきましたよ。
 
そんなわけで、昨日も美女に乞われて描かせてもらった絵を、だだ漏れ状態でアップしますんで、まあ見てやってくださいね。9枚も描いとった^^;