だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#453 ドラゴンあらわる!

Meal time

今朝の事、夢というかほんとに幻覚を見た。
 
最初は夢だったんだと思う。
女の想念から生み出された生物が、女の吐く息から徐々に実体化していったような、そんな夢だったような気がする。
でも、それは実体化していったんだ。
 
小さなドラゴンがにじり寄って自分のベッドに上がってくるのがわかった。
それは赤い舌をちろちろ燃やし、おれを殺しにやってきたのだ。
その気配がわかったので、目を覚まし、体を半分回転させ、ベッドの上にやつが上がってくるのを観ている。
いや、待っているのだ。
それ以上自分は動けないままなのだが、その間にもドラゴンは実体化し、確固たる輪郭を持ち、テラテラとした肌が夜目にもわかるようになってきている。
 
ドラゴン自体は長さで言うと30センチ位だろうか。おれのサイド10cmのところにいる。
近寄ってきているのはわかるけど、なすすべがないのもわかっている。
何度見ても、それはいるので、それはもはや幻覚とか夢とかいう代物ではないなと知る。焦る。
 
おれのなにがいけなかったのだろうね?
こんな生物まで召喚しちゃってねえ。
喉を食いちぎられて絶命してるのを、隣で寝てる家人が発見してくれるんかなあ。みっともねえなあ。かっこわりいなあ。
そりゃ、もう一度はじめっから人生やり直したいなんて思ってないけど、まだまだやりたいこともあるよなあ。
 
お陀仏かい。
 
その時、枕元に置いてあったメガネのところから茶色い生き物が飛び出してきた。
それはメスのライオンだった。ドラゴンよりかなり小さい10cmくらいだ。
彼女はドラゴンににじりよって、一発必中の動きで、ドラゴンの喉元に噛み付いた。
2人はすごい力を入れあったままで、動かず、ただ喉笛に突き刺さったライオンの牙は抜かれないままだ。
 
どのくらいの時間が過ぎたろうか。
やがてドラゴンの動きが止まった。死の匂いが漂い始める。
そのうち2人の実態は消えて、そこに残ったのはただのシーツのシワだった。
 
力が抜けたまま、やっと上を向く。
 
夢ならわかるけど、それが夢じゃなくって絶対のリアルだったんですよね。
それを幻覚とか寝ぼけてたんでしょとか言っていいのかな?
 
そんな怖い朝だったのだよ。
 
しょんべんはちびっとらんでした。
アルコールも前夜は飲んでおりませんでしたよ。