だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#460 井上堯之さんの歌が教えてくれたこと

ウォーター・マインド(2017 Remaster)

井上堯之さんのCDをアップルミュージックで聴いている。
 
「Water Mind」、これは高校生の時、中古レコード屋でゲットした堯之さんのファーストLPだ。
それが堯之さん亡き後もこうやって聴けるというのは素晴らしい。
多分CDとしての発売は難しいと思うもんなあ。
そして、これを聴いていると、あのときから自分は何も変わっていないんだ、進歩していないんだと言うことがよくわかる。
 
実は後日譚があって、堯之さんが何年か前に松山にliveに来たときに、この中古のLPを持っていってサインをしてもらったんだよ。
うれしかったなぁ。
 
「ちんちん電車」と言う名曲があり、初めてのデートでキスするまでに至った心の高ぶりを描いた(多分中学生くらいの男の子の歌)曲だけど、そのラストバースでは彼は年老いて、残り時間少ないおのれの人生を見つめていたいするわけで、もう彼女がどこでなにをしているかさえ知らない(まあそれが普通といえば普通ですけどね)。
この「諦念」とか「寂寥感」とか「無常観」みたいなものが、いつも堯之さんの歌にはあったんだ。
1stソロLPにしてね。
「厭世歌」って歌も入ってる。今日も誰かの葬式が出るよ、とか、歌ってるしねえ。生まれいづるものあれば必ず死に至るものもあるという、無常を、教科書ではなく、自分は井上堯之さんの歌で教わったんだ。
だから惹かれたんだと今にしてやっとわかった。
厭世歌

厭世歌

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