だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#501 「mikan song(あるいは不在の歌)」という歌を作ってます。

ヒストリー・オブ・バイオレンス [DVD]

これを書いてから帰ろうと思ったので書いておく。
昨日はデビット・クローネンバーグ監督の、確か2005年の作品だったかな、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を観た。
いっけん静かだけど、狂気と暴力に溢れた映画だった。
ヴィゴ・モーテンセンと、もう一人の女優さん(マリア・ペロさんでした)の演技が白眉だった。
 
人間は一つのキャラとしてずっと生きられるわけではない。カメレオンのように何度も何度も変わり、だけど、変わったからといって、その時に過去は決して精算されるものではないのだろう。自分だってそうだ。隠したい過去がいくらだってあるし、叩けば埃なんていくらでも出てくる 。どこまで赦せるかということなんだろう。でも許せないし、そんなに長い間待ったり我慢することは今の人間社会では無理なんだろうね。
 
2月に歌の輪郭を書き始めた。
 
ラブソングになるはずだったのに、最終的にはなんだか君の不在の歌になってしまった。
冬の道をどこまでも二人で、コートのポケットに一緒に手を突っ込んで歩いていく、そんな光景からスタートしたのに、いつのまにか彼女のいない部屋で、男は一人で住んでいるのだった。彼女は消えちゃったのか、死んじゃったのか、殺したのか?わからない。
 
そこからスタートして、昨日はウスぼんやりとしながらギターを手にとって作曲に着手した。いつものように iPad のアプリ「TOUCH NOTATION」で作り始めて、なんとか骨格ができた。今、頭は崩壊寸前だだからもうやめにするけど、その原型の詩を乗っけときます。
 
「mikan song(あるいは不在の歌)」
 
冬の短い日射しが射し込む部屋
炬燵の上に置かれた
皮を剥きかけのみかん
今頃のはね 薄皮ごと食べれるんだけどね
私はこうやって吐き出すのが好き
だからわかる
重ねられた皮の形ですぐにわかる
 
暖房の効きすぎた部屋 君の匂い
みかん
みかん
君の不在が oh
 
店頭に置かれたpianoで
君はシューベルトを弾いた
みんなが足を止めて みんなが耳を傾けて
モノゴトは左から右へ流れてゆくもの
でもね、リズムが先なの、メロディじゃなくってね
強いて言うならそれが生きてくコツなのかもしれない 
わたしにとっては
 
音は流れて 涙も流れて
音は流れて 涙も枯れて
 
黙ったpianoの上 薄いホコリを指でなぞる
みかん
みかん
君の不在が ah
 
焚き火の中
小枝が爆ぜる
乾いた空気の中 
煙が登ってく
 
みかん
みかん
 
君のpianoが燃える
君の指がからまる
 
みかん
みかん
みかん