だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#564 台湾風オムレツと宅録と胃カメラ。

 
毎日が過ぎてゆく。
 
いつの夜だった定かではないが、それはもうもう、死んだ人がたくさん夢の中に出てきたような気がする。
そして死んだ人の印象は決して悪くないのだ。
でもその死んでしまった人たちは自分が作っているその人の最良のところを集めた人格に過ぎないのかもしれないではないか。
ほんとに会えば、いさかいだってあるんだろうしね。
まあその時はその時だよとか、ウスラぼんやりと思いながら、なんか適当に相槌を打ちながら話している、いつものように。いつかのように。
 
死んでても、生きてても、いつものように。
 
そんな夢の中のこととは何の関係もなく、
コロナは自分の生活にも忍び込んできて、いろんな事柄がキャンセルになったりする。
ひとつひとつ対応しながら、ああこれが歳を取ることなのだと実感させられる場面が何度かある。
驚かない、けど諦めない。
 
要約するとそういうことだろうか。
 
朝日新聞の切り抜きの中からセレクトして、
今晩は、「台湾風のオムレツ」を作ることにする。
 
切り干し大根を炒めて豆板醤で味付けしてそれを中に盛り込むというもので、なかなか面白い食感になった。
でも、台湾に行った時にそんなものは食べなかったけどなあ。
日本だったらやっぱり切り干し大根は煮込んでぇみたいな、和風のメニューにしちゃうだろうしねえ。
もう1品はいつも豚バラのスライスが原材料で、鍋一辺倒では味気がないので、
「やきしゃぶ」というものにしてみる。
では焼肉と焼きしゃぶがどう違うのかと言われるとはっきりしないけど、油はあまり使わないと言うのが要点でしょうか。
豚の脂で、野菜を炒めて、最後にはポン酢をかけてわしゃわしゃいただく感じにしました。
 
夕方の時間は、自分の部屋で、自作の「ちくわきゅうりと君のブルース」を、なんちゃって録音した。
アコギを弾きながら歌を歌って、ぶっつけでとって、
それをヘッドホンで聞きながら、別の楽器を重ねてゆく。
vocal、アコギ、エレガット、置いてあったハモニカ鳴らしながら簡易コーラスも。
5トラックとって、最初の録音トラックをoffにして、バランス調整してもうそれで完成とする。
このくらいのlow(低レベルのということ)テクニックじゃないと続かんよなあ。
 
夕ご飯の片付けをして、犬に餌をやって、
夜は夜で、村上春樹さんの短編モチーフの「ハナレイ・ベイ」(2018)を観る。
吉田羊が、サーフィンでサメに足を食いちぎられて息子を失った母親を演じている。
これはこれで良かったのだけど、やはり以前テレビ版で見た「バーニング(納屋を焼く)」の韓国映画の方が数段上手をいってた。
 
誰かが死んでもそうやって人生は続いていく。
 
息をして飯を食って糞して寝て、そんなことをずっと繰り返していく。
でもそんな繰り返しの中で、一旦停止して何かに本気の涙を流すようなことがあったって、人間なんてそう変わりはしないのだ。
また日常の渦に飲み込まれてゆく。
じゃあどうしたらいいの。そんな問いを繰り返しながらやはり徒労のように日々が過ぎていくのだけれど。
 
それを嫌がってないってとこが肝だけど、それだけじゃいかんという拮抗もありってことで。
 
無事、健康診断のラストを飾る自分の胃カメラ検査も終わりましたけど、
HP(ピロリ)退治しても、胃はそうそうきれいになるものでもありませんです。はい。
 
ハナレイ・ベイ [DVD]

ハナレイ・ベイ [DVD]

  • 発売日: 2019/02/27
  • メディア: DVD