だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#580 Webオンデマンド配信「夜間頻尿治療up to date」見て色々考えるけど、これもGWの時間があるからこそできることで、日常が戻れば消えていってしまうことなのかもしれない。

コロナで活動自粛ということで、やたら MR(製薬会社の方) さんから直筆の文書と書類が送られてくる。

心を込めて直筆でというのは、なんか日本人的発想でちょっと笑える。
でもまあ、嬉しくないことはないから相手の戦略に落ちているわけでしょう。
 
そんな中で「夜間頻尿治療up to date~夜間頻尿の原因から考える~」というオンデマンド配信を見る。
(こういったふうに、期間限定ではあるがいつでも見れるものならまだ見る気にはなる。
こんなゴールデンウィーク中の時間だから見れたわけだけど、平日の昼とか、この日限定とか言われてパソコンの前に座れとか言われても、医者は絶対見ないと思うよな。)
 
キッセイ製薬のサイトだ。
 
福井大学の横山修先生の講演で、
横山先生の講演は非常にロジカルで分かりやすいので好きな方である。
ミニリンメルトと言う デスモプレシン製剤が 成人の夜間多尿による夜間頻尿に対して適用が通ったわけで、それのプロモーションみたいなビデオだ( でも最後の4分ぐらいで登場するだけでしたけど)。
 
まあ小児のおねしょに対して、僕たちはミニリンメルト(デスモプレシン)という薬をずっと使ってきたわけで、 その効果についてはある程度評価をしていたわけだ。
成人の夜間頻尿に関しては容量はかなり絞られている(小児では120-240)けど、
それでも50マイクログラム使用で夜間尿回数が-1という思ったよりも好成績でした。
 
これはちょっと極論かもしれないけど、
シルデナフィルの低容量であるザルティアが、前立腺肥大についてかなり良い成績を上げているのと似たようなものなのかな?
まあやはりこの手の薬は、やはり低ナトリウム血症の危険があるので、個人的には潜在的にも腎機能やら心機能の落ちている高齢者にはあまり使いたくない薬ではあるよな。
 
熱心な患者さんは自ら排尿日誌をつけてくださるわけで、
やはり昼の尿より夜の尿量の方が圧倒的に多く、びっくりさせられる。
そんなわけで、夜間多尿による夜間頻尿と診断した人もいるんだけど、なかなか飲水制限以外にはいい手がないのが現状だ。
まあ、そういった人に関してはミニリンメルトで夜間の尿回数が-1になったところで福音はないような気もする。
だって夜間の回数5回が4回になったら患者さん喜ぶと思う?
 
ある方は、よくよく相談してナイトバルーンを夜だけ張入れてゆっくり寝てもらうという方法をとった。
高齢になると男女とも7割程度が夜間頻尿を訴えており、その原因の多くは膀胱容量の減少と夜間多尿であるというデータを横山先生が示されており、
そうなるとまあやっぱり加齢だよねーということになっちゃいますよね。  
 
新しい薬が出て、
それを医者は使う・MR は売り込む・商業的な利益もある・勉強会もある・懇親会もある・たまに接待もあるみたいな win-win の関係が長らく続いてきたのだけど、
だんだん規制が厳しくなって、まず接待がなくなり、勉強会もタクシーチケットまで規制するとか、講演会のあとの懇親会がなく弁当だけとか、
まあ色々世知辛い世の中になってきて、
このコロナで MR 活動はもしかしたら壊滅するのかもしれない。
MR の方と web 面談しませんかとかいうご案内も来てるけど、本音を言うとあんまりしたくないよね。
 
こんな世の中でマーケティングを考えるのに、
対面で会うことの意味も薄れてきて、じゃあ Web にすべてが変わるのもといえばそれもなんだかなぁで、
ポストコロナの世界で、より良いマーケティングをするために何が必要なのか?
今までと同じ方法論でやってるだけではなんのメリットもない。
でもネットの中だけで、現実以上につながっている関係だって探せばいくらでもあるわけで、
自分自身の対面医療も含めて色々考え直す必要があるわけです。
 
・・・とか偉そうなことを言って結論は何も出てないのですけどね。