だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#715 セッションとアドバイスと。

Sax

 

jazzsession-1

 

前日は、仕事でこれでもかと働いて、ヘロヘロでサックスの師匠がゲストのセッションに出かける。
「Y's Cafe」
ああ、ハードだけどこんな夢のような世界が夜の巷にあったんだ、というのが正直な感想である。
 
手だれのミュージシャンと、アマチュアの域を超えてる皆さんが、丁々発止のセッションを繰り広げる。
セッション曲は一人2曲だから、2巡するとほぼ12曲とか。
自分も恥ずかしながら2曲サックスを吹かせてもらう(師匠のサポート下でしたけど)。
 
最後に、楽器持ってる人はステージ上がってと言われてノコノコ出ていって、
「じゃあFのブルース!」と言われて固まる。
ピアニストも、ドラマーも、ベーシストも、まるで映画のシーンみたいに、プレイを続けながら、チェンジしていく。それはそれはすごい光景だ。それで、冒頭の、ああ、ハードだけどこんな夢のような世界が夜の巷にあったんだ・・に戻るわけである。
 
ピアニストの彼女に言われた言葉を。
 
「ねえ、センセ、色々(楽器を)やってもいいけどね、ちゃんと聞いてね、一つをもっともっとつめてやったら上達が劇的になると思うよ」
 
でもね、自分はね、たかだか後10年くらいのミュージシャン人生かもしれないし、あれもこれもしたい習性は死ぬまで変わりようもないし、とか答えたわけですが、彼女のアドバイスは確かに的を得ていたわけで、
その手のことは過去にも言われているわけで、
もっともっと昔に、もうひと方自分にアドバイスをくれた彼女は、
のちにこう言ってくれました。
「前言撤回、あんたはやたらに手を広げているだけじゃない、どれも捨てられないんだ、頑張ってるよ」
そう言ってくれたわけで、
「あんたは二兎でも三兎を追い続けなさい、それがいいのよ」
と言ってくれたわけで、
そんな言葉たちを飲み込んでそれでもどれも捨てられない自分はそれなりに頑張るわけで、到達点はどこかと言われれば、自己満足と言われればそれまでだけど、自分のパッションを音に素直にできたら下手でもいいよというようなところで、そんな衛星軌道みたいにぐるぐる回っているわけで(以下延々とつづく)、
それでも、このおっさんにアドバイスくれた彼女のことを昨日のその時からずっと考えているわけです。