時間がない。ないのはわかっているのにあれこれ詰め込む。
誰だってそうだろう。
これが一般漫画雑誌(エロ系ではないという意味)に載っているというそんな時代で、それがまずすごい。
作者が編集部の制約受けとんのか受けてないんか、結構暴走した感あるのもまたよろしかと。
自分は結構楽しんだけど、きっと不快感覚える方も多いだろうから、
名作「ヨルムンガンド」みたいにだれにでも薦められる作品ではないわけです。
それで、女性の殺し屋ということで、
何十年かぶりにリュック・ベンソンの「ニキータ」観る。1990年の作品だ。
AmazonPrime会員なのでそのまんまスルーでみれるというなんていい時代。
こちらは大人のエンターテインメントになっており、自分のようなトシ取ったものにとっても、今でも結構冷静に見れるわけだけど、フランス映画らしく、あとにしみじみとした余韻の残る名作だった。
そんなに組織をかんたんに抜けれるのかよ、とか、ケチをつけたい箇所も多々ありましたけどね。
ついでと言っては、今はなんだかなーだけど、昔はすごいぞリュック・ベンソンというわけで、
個人的に興奮して、かの名作「LEON」をみる。
こちらは1994年の作品で、後に22分のシーンを付け加えた完全版がリリースされ、自分が見たのはそちらの方。
これは一世を風靡した映画なので、知ってる人も多いかもだけど、それにしても20年以上前なんだ。だって、ナタリー・ポートマンと言えば「STARWARS」前エピソードのアミダラ姫だもんなあ。このマチルダという12歳の少女を演じていたことなんて誰も覚えてないかもなあ。いやあ天才だわ!
レオンに迫って「わたしに欲しいのは、愛か死よ」とマチルダが言うシーンがあるけど、
これはもう50をとっくに過ぎた自分にはもうリアリティを持って感じることはできなかった。
残念だなあとも思うけど、それが歳を取るってことなんだから仕方ないよなあ。
中年の殺し屋・レオンは、自分のことを「おれは大人の歳だがまだおとなになりきれてないんだ」と言い、
12歳の少女・マチルダは「わたしはもう大人よ、あとはただ歳を重ねるだけ」と言っていた。
そんな二人は「死を介在した生」というギリギリの場所でしか、やはりともには生きていけなかったんだろうと思う。
リュック・ベンソンの「サブウェイ」と、実験作みたいに魚が空から降ってくる話(近未来者でジャン・レノも出てた気がする?)とはまた観たいけど、「LEON」以降のリュック・ベンソンは、彼自信の嗜好性も変わったのか、食指が動かない感じですね。