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だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#295 昨日夢で見た猿の話

Monkey


 
ふと気がついてみると、足元に猿がいる。
まだ若い、お尻の赤いところも肥厚していない、若いニホンザルだ。
口に手を持っていってるのは、何かをつまんでいるのだろうか。
おれの視線に気づいたのか、こちらを見るが、おくすることもなく、畳に赤い尻を付けて、もう片方の手は障子にもたれかけさせている。
 
ところでこの家は一体どこの家だ?
自分が建てた家には、自分の意向で畳の部屋は存在しない。
そういえば階段を登ってこの部屋に来たわけだが、おれは一体何を取りに来たんだっけな?
 
猿はこちらを見て、天井を見上げた。
おれも彼の視線に合わせて天井を見上げる。
天井は吹き抜けで、雲に覆われた高い高い塔が彼方に見える。
塔の装飾はきらびやかで、先端は雲に埋没して見えない。
しかしかなり上をカラスの大群が旋回して、くゎくゎと声を立てているのはわかる。
そこにきっといまのおれを待っているものがいるのかもしれない。
 
今朝、病院の駐車場で、カラスを見た。
カラスは2羽で、雀よりは大きな鳥の死骸を、くちばしで持っては飛び上がろうとするのだが、
重さで落とし、
落ちた屍骸をまたついばみ、
そして、またくちばしで持って、ふたたび離陸するという、そんな場面に遭遇した。
 
そこで、また視線に気がついた。
後ろを振り向いても、向かいの冷凍工場のおっちゃんたちがいるだけだ。
なんのことはない。
おれの脳みその奥の奥の場所で、昨日の猿がおれを指差してニヤリと笑っていた。