だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#151 成長するっていうこと。

jazzドラマーの小林陽一さんが言っていた。

(30年来の)盟友のビンセント・ハーリングは口癖のように”growing up together”と言ってくれると。
 
いい言葉だと思う。
 
自分は1960年、昭和35年に生まれた。だからもう半世紀以上を生きてきた。
生きていくことへの焦燥感は日に日に募っていく一方だ。全てに関してもうあとはないと身構えてしまう。
だけど、現実の自分の足取りは亀のように鈍い。
そして、政治家があれこれ言ったり、新しい医療機械が出たり、iPS細胞が出ても、自分が自分の診療所でできることなんてそうそう変わりはしない。
大層な理念を掲げるわけでもないけど、患者さんのためになんておこがましくってとても表立って口にだすこともできない。
それでいいのか?いやそれでいいんだ。
自分に問いかけ、自分に詰問し、自分に疲れる。
頭の中での流れと、実際の時間の流れと、そこで自分ができることの限界とにいつも押しつぶされそうになる。
そんな時、SNSで、時々友の背中を見て、救われることがある。
それこそ、こいつは俺と一緒の時代を生きてきたんだな、立場や肩書きは違っても一緒の時代を息してきたんだなあ。そう思うだけで救われることがある。
おれはここにいて、こうやって生きていったんでいいのかもしれないな。
振幅はいつだってある。不安も隠せないほど顕になってきている。年を経るにつけ。
 
だから少しでも前を向いて進んでいこうという意思だけは忘れないでいようと思うんだ。
 
この素晴らしきクソッタレの世界に。