だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#220 とんだトラブルだったけど、それもいい思い出の「高知腎臓病患者友の会」での講演。

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前回、高知の透析患者さんの会で呼ばれていったのは、2012.9だった。となるともう3年弱かあ。時の流れと無常を感じるわけですが、今回ご縁でまた「高腎会(高知腎臓病患者友の会)第40回総会」に招かれて、講演に出かけました。

前日の楽しい飲み会もクリアして、二日酔いで雨の桂浜も這うようにして歩き、さあ会場である高知の「いずみの病院」というでかい病院にも到着したぞ、透析室も見学させてもらったぞ、満腹で気分悪いけど食えるもんだなと昼の弁当も食った。そろそろ発表とあいなったわけです。

ところがどっこい、卓上のPCではパワーポイント確認できたのに、プロジェクターに映像出力ができないのですよね。映像信号が入力されてません、だって。前代未聞。

患者さんの中でちょっと詳しい方が出てきて一緒にあれこれいじったり、PC変えたりケーブルいじったり、プロジェクターの設定眺めたりするが、まったく反応なし。どうにかなるでしょという笑いが徐々に凍りついてくる。一体全体どうするんだ。目の前で聴衆である患者さんたちはずっと待たれているし。

そんなこんなであっという間に30分が経過して、「じゃあ先生そのまんまでお願いしちゅうが」とか、会長に高知弁で簡単に言われちゃってもねえ。それは困るんだけどねえ。いやそれはねえ・・できるんかなあ。普通できんよねえ。

今回は自分が前半喋って、後半はうちの透析室室長のNくんが当院での実際の取組みを喋るという二部構成。どうせ奴は難しいスライド作ってるに違いないから、スライドないととっても困るだろうな。という当の自分もスライド無しで漫談なんてできないし、かといってPCの画面を自分だけ見ながらもっともらしく喋るのもみなさんには興ざめだろうしなぁ。

意を決して、マイクを取って、患者さんの直前で空を見ながら喋り始めてしゃべること30分弱、大量の冷や汗をかきつつ、昨日の二日酔いも吹っ飛びつつ、オーバーアクションでしゃべり続けたのでした。タイトルは一応「医師が透析患者さんに接する際に考えていること」。うまく通じたかどうかは不明ですけど、ね。終盤、後ろに突っ立ってるNくんの自己紹介とかエピソードを入れて彼にバトンタッチ。

こちらのタイトルは「臨床工学技士が考えて実践しているもの」。彼は緊張した面持ちで、「ぼくは先生みたいには喋れないのでPCの文章読みながらやります」、だって。しばらくして、機転を利かせた方が、事務室から単独のプロジェクターを持ってきてくださって、それにPCつなぐと何の事はない、壁に映像が映し出されたのでした。おお、やったぞという安堵のあとには、そりゃないよな。おれだけが徒労かよという自己保身的な考えが浮かぶ始末。相変わらずチンマイ男であります。

そんなこんなで、まあこんなプレゼンテーションめったにないよなという、珍道中もなんとか終わったのでした。

呼んでいただいた「高腎会」の皆さん、ありがとうございました。また機会あったら呼んでくださいね。いえ、かつおのたたきだけでもいいんですけどね(笑)。

 

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