だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#539 ByeBye アジマ先生

 
吾妻ひでお先生が、 10月13日未明に亡くなられたとの情報を娘から聞いて知った。
多分食道癌なんだろうと思う。
69歳。思ったより若いのにびっくり。相当長い間 漫画家として生きてきたんだね。それもかなり若いうちから。
手塚先生、石森章太郎先生もすでにいない、好きだった坂口尚先生も死んだ。狩撫麻礼もそういえばなくなった。
平井和正先生の「犬神明」も自分の中では宙ぶらりんになったままだ。
後日、新聞でも彼の訃報を見る。
 
最後の頃のアジマ先生の Twitter は、おたまじゃくしの写真がやたら多かったような気がするけど、
学者の先生で自分のがんの記録を克明に、最後の最後まで続けていた人もいれば、アジマ先生みたいにそんなことはちょっとしか書かずに日々を生きてきた(お前に何がわかるんだと言われたらその通りですけど)そういったタイプの人もいる。
癌という細胞の増殖の前に人は勝てるのか?そして細胞の老化に人は勝てるのか?
まあある程度は勝ってきているから、この未曾有の高齢化社会になってきてるんだろうけど、でも誰の上にも等しく 終わりは訪れる。
まあ そんな感じです。
 
それでやはり身の置き場がなく、
ふと思い出して角川文庫の復刻版「ひでおと素子の愛の交換日記」という 昔相当昔に買ってきてほったらかしにしていたものを自宅の本棚の奥に見つける。最初のあとがきはS59年なので、ほんとかなり昔の本なのだ。
 
新井素子さんといえば、学生の時に星新一さんに奇想天外新人賞で見出されて彗星のようにデビューした女性 SF 作家だ。
当時は自分のアイドル的存在でもあった。ファンレターを出して直筆の返事を頂いたこともある。
 
ひでおと素子の愛の交換日記」は、今をときめく角川書店の月刊誌バラエティに連載されていたものらしく、もとこちゃんは大学生なので、この何と言うか天真爛漫な文章についてゆけずに、おそらく読むの挫折したんだろうなあ。
アジマ先生の漫画は カラーで、なかなか 丁寧な仕事 だった。
ので、それをぼーっと見ながら1時間ぐらいを昨日は過ごしてしまった。
 
アジマ先生の SF や、ロリや、あまたの女の子たちは、
おそらくこの日本で生きている自分と同じ世代ぐらいのおっさんたちの DNA にインプット確実にされたと思う。
 
先生、長い間ご苦労様でした。
ひでおと素子の愛の交換日記」のほうは、また最後まで読めるのかどうかわからないけど、しばらく持って歩こうと思うんだ。
 
P.S
それで追悼ってことでもないけど自分なりに、絵を描かせてもらいましたよ。ご笑納ください。
ひでおと素子の愛の交換日記 (角川文庫)

ひでおと素子の愛の交換日記 (角川文庫)