#258 久々の散歩を。日本人はやっぱりたんぼとか神社とか緑に癒やされますよねえ。
きみのいない空を
今日も大きなお腹をさらしながらジェット機が過ぎてった
久しぶりに外の空気を吸って
久しぶりに秋の陽射しを浴びて
ボクは影を連れて
歩く 歩く 歩く
歩く道のそこかしこにも今日の神様がいる
そしてあちらこちらには積み上げられた藁束が人待ち顔で
きゃしゃな犬たちやらミニブルの散歩風景は自分にとってはいつまでも馴染めないんだけど
そんなちっぽけな思惑もすぐに時の流れとともに滅びてゆくのだろう
きみのいないあとの ボクのいないあとの世界を想像してみる
なかなかうまくいかないね
しゃがんでiPhoneを構えていると、
作業してたおっちゃんが泥に汚れた長靴で
まるで禅問答みたいに、
「ええ写真が撮れたかな?」「これですよ、ほら、これ撮らせてもらってます」「おお、それか、それはええもん撮ったのぉ」「はい、ありがとうございます」
誰かからなにかをもらえるってことは
誰かになにかをあげられるってことなのかもしれない
こんな自分にもそんなことがもし可能だとしたら
ここから遠く離れても
あそこから遠く離れていたとしても
どんな時でも手遅れではないはずだ
そんでもって
きみが空を覆い尽くしたので
ぼくはもう弱音を吐かないでいようと思ったんだ
幻だったとしても 嘘だったとしても
きみが笑ってるよ
きみは笑ってるよ
きみはきっと空の上で笑ってるよ
いたるところにこの汲み上げポンプはあるんだよなー。消防署にもあったし。