#688 正月3が日の描き初め
アニメ「平家物語」、
そしてコッポラが再編集したという「ゴッドファーザー マイケルコルレオーネの最期」を観た。
壇ノ浦の戦いで破れた平家、うら若き皇子は水面に沈んでゆく。
コルレオーネはオペラ会場の外で、目の前で娘を撃たれ、自分の命は長らえてしまう。
廃人のような目でベンチに座っているシーンが挿入される。
人生は残酷だ。
でも、自ら死を選んだものが勝利者ではないことなんんぞわかっている。
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もついには滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
正月、3日間一応一枚の絵を描いた。
自分の中のものをただなんとなくでも形にしたいと思って描いている。
それが今年の良いスタートになるかもしれないし、
これっきりかもしれない。
でも一つだけ言えるのは、絵を描こうが描くまいが、おれはいつの頃からか「絵描き」になっていたということだ。