だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#584 F先生の死と、人参菩薩の絵と、続いてゆく日常と。

 

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人参菩薩(「procreate」のクローンという機能を自慢気に使っとります^^;)
出口はなかなか見つかりそうにない。
出口のない日常を生きる。
それでもやはり日常は日常なだけで、いろんなことが絡まりついて、それを一つ一つ処理していくしかない。
 
人は生きてく。喰ってクソして、寝て、笑って、泣かなければならない。
なかなか、講演会とか勉強会とかも、コロナのせいでなくなってしまって、
たわいもない医者同士の情報交換、というか、世間話もなくなってしまった。
こんな狭い街で生きているのに、一人で 空回りしながらやっているような気がする。
きっとテレワークの人たちもそんな感想を抱きながら少しずつ消耗していっているのだろう。
 
そんな最中に、一緒に働いていたわけではないけど、同じフィールドに立っていた先生が疾病で亡くなられた。
急性の経過だったようだ。
ある種癖のある先生だったけど、癖があるからなのか、自分の中ではいつも視野の片隅にいるようなそんな先生だった。
書かれた透析の論文もわざわざ送ってくださった。
斜に構えた発言を なんとなく聞いて納得している自分がいるのが驚きだった。
だってそんな人は他にはそういなかったからね。一緒に酒を飲むわけでもなく、学会場とかで立ち話をするくらいの仲だった。
先生と俺の生き方は違うけど、先生は、多分もっともっと臨床の現場にいたかったんだと思う。
ご冥福をお祈りします。
 
ーーーーー
 
 
「人参菩薩」というキャラクターを作ったんだけど(まあみんなにはどうでもいいことだろうけどね^^;)、
彼女はだんだん「人間寄り」のキャラを持ち始めたようだ。
 
この顔がたくさんある手法は、
「procreate」の「クローン」という技である。
このアプリで、copyすると別レイヤーに実は描出されるわけで、それはそれで理にかなった技なのだけど、
同一レイヤーにcopyすることはできないのかなといろいろ探っていたら、たまたまというか、このテクニックを発見したのだった。
それで、得意げに貼り付けたのがこの作品だ。
千手観音も夢ではないかな、あはは。
 
そして、そんな学会上での彼との一コマはこんな「詩」になった。
練ることはもう不可能だと思いupする。
 
先生、長い間ご苦労さまでした。
 
ーーー
 
 
「F」
 
月の海に 船を浮かべて
君を待っている
 
釣り糸はピクリともせず
時の流れも止まったままだ
 
時間を数える狐が
もう何百回過ぎていったろう
珍しいことだね
こんなにせっかちな僕を待たせるなんて
こんなにせっかちな僕が待つなんて
 
しかめっ面で 斜めを向いて
何かを呟きながら
君はまた通り過ぎようとするのだろう
 
待ったをかけてほしい
心のほつれを
でも
僕は知ってるよ
 
だから心配しないで
だから心配しないで
 
もう冷えてしまったかもしれないけど
家で焼いてきたサーモンのパイを二人でぱくつこう
ああ 君はお酒はやめたんだよね
じゃ遠慮なく飲ませてもらうよ
ところでもっとうまそうに喰いなよ
よだれを垂らせとは言わないからさ
せめてものお愛想はあの娘のためにとっておいていいからさ
 
泣き女がパレードして
ピアノがホンキートンク
ピエロの仮面にはヒビが入って
黒い鳥が空を駆けた
 
君の席をあけておくよ
君の席を開けておくよ
 
たとえ僕がいなくなっても
たとえ君がいなくなっても
 
月の海に 船を浮かべて
君を待っている