#585 スピルバーグ&トム・ハンクス「ターミナル」(2004)久々だなあ。
トム・ハンクスの「ターミナル」という映画を久々に見た。
映画は、多分、過去のある時点、
自分が非常に切羽詰まった状態が続いていた時に、映画館で見たような気がする定かではない。
その時、ターミナルという言葉が闇夜に浮かぶで「唯一の光」で「出口」のように思えた。
この映画の中でターミナルというのは空港であり、
祖国にクーデターが起き、混乱の中で国籍を失い、宙ぶらりんの状態になり、空港からアメリカに入国ができなくなった男の悲哀を描く上質なコメディ映画だった。
トム・ハンクスの演技はまったく素晴らしい。日本で作られたら浮浪者の悲哀みたいなテイストなのに、国際線のCAさんとの恋みたいなものまで盛り込めるんだからねえ。
まあそんなことはさておいとき、
本当に、トム・ハンクスが映画の中で言うように「人は何かを待っている」 のだろう。
でも、ずっと待っているものがあっても、いつかは扉を開けて出ていかなければいけないのだという、相反するものを抱えて生きていかなくてはならないこともわかっている。
人間にとって、最後の扉は、当然死への扉だ。
その扉を開けたらもう二度と戻ってくることはないだろう。
「ターミナル」ターミナルという英語を翻訳で調べてみる。
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a(鉄道・飛行機・バスなどの)終点,起点; 終着駅,始発駅.
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b(空港の)ターミナル.
とある。
つまり出発点でもあり帰結点でもあり、とどまるところでもあるのだろう。
さて、自分のことを振り返るにだけど、
人生がまだ蒼かった頃はいかにうまく「さよなら」を言えるかばかりを考えていたような気がする。
ある程度社会を泳いできて、今は、この「ターミナル」にいるけど、その狭い中でも色んな場所に行けたらと思うくらいだ。
でも、それを進歩と呼んでいいのかどうかはわからない。
自分にできるのはほんのちっぽけなことだ。
待ちながらも、前に進むことだ。
続く限りの意志と努力と(大げさに書いてみたものの大したことはありません^^;)、
そこに、新しいカバンやら新しい風を携えることができたら、なお嬉しいな。
*さて、久々のblogは文章のリハビリみたいになった。
それにしても、キャサリンゼタジョーンズ素敵だったね。恋じゃなくってもいいから、こんなふれあいがほしいよなあ。
これもみたなあ。