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だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#219 山崎ハコさんのライブ(2015/06/2)

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またかよと思われるかもしれないけど、昨日(6/2)も感動した。

 

昨日(6/2)は、ライブハウスで「山崎ハコ」さんを見た。先日の友部正人氏に続いて2回めだったのだけど、決して広くはないライブハウスにもう一杯の観客、50名位だっただろうか。ちょうど通路になるところに座っていたので、ハコさんの出入りが3回は見れたという感じで超ラッキーでした。間近を通られるんですよね。あの細い身体がね。

 

旦那さんの安田裕美さんがギタリストとして参加されてたのですけど、彼はなんと陽水のバックでギンギンに弾いてた人であり、そのテクニックたるや超絶を通り越して悶絶というのがピッタリ来る感じでした。二部の冒頭では、安田裕美さんの陽水メドレーに合わせてハコさんが歌ってくれるというこれまたすんごいコーナーもあったりして(自分のよく知ってたのは「白い一日」「帰れない二人」「ゼンマイじかけのカブト虫」とかでした)。でもその当人がぎっくり腰でスキーのストックをついてステージに現れるのにはかわいそうなのに可笑しくって。細いハコさんの前に、杖ついてぶっとい安田さんがすんませんとか言いながら入ってこられるんですから。

 

自分にとって山崎ハコさんは、デビューの時に衝撃を受けたという記憶がほとんどの、実はけっこう過去の人だった。デビューからの2枚のLPは所有していたのだけど、今はもう手元にない。だけどあの頃自分のお小遣いで購入したLPはそれこそ擦り切れるほど聴いたんだと思う。1975年のデビューだから、自分は高校1年だったんだ。1枚目の「飛・び・ま・す」と2枚目の「綱渡り」。コンサートの1曲めは、そのデビューアルバムの1曲めの「望郷」からなんと始まったんだよ。あゝこれも知ってるよ、って曲が結構あったのには驚きました。

山崎ハコのことを知る人も少なくなったと思うけど(現に自分の周りは誰も知らなかった)、知ってるヒトにとっては暗黒ほど暗いフォーク・シンガーというイメージだろうか?五木寛之の「青春の門」の映画のイメージソング「織江の唄」のヒットも今では覚えてるヒトもいないんだなあ。あの当時、「青春の門」の主人公・伊吹信介にみんな憧れとったよなあ、そして彼のヒロインの織江ちゃんにも。

 

「信ちゃん/信介しゃん/うちはあんたに逢いとうて/カラス峠ば/越えて来た」と歌われるその唄をハコさんが歌うのを聴いて、もう心乱れまくりで、あの頃の自分が浮かんできて、階段の手すりに頭をぶつけてリズムを取りながら、片手には氷の溶けたハイボールを抱えて、しんしんと山崎ハコワールドに埋没していくのでした。

 

知ってる曲も知らない今日も、なんていうのかな、言葉とか風景がすっとココロに入ってくんですよね。

 

それにしてもハコさんよく喋るわ。

 

歌がこんなの(heavyで重いってこと)自分でもよくわかっとんやけどこんなのしかできんのよねえとか、外人の人みたいにちょっと軽くギターをスライドさせながら歌ったりしたいんだけど、こんなになるんよね~とアルペジオ弾いたり、今度のアルバムはね、グッズも全部自分で作って頑張っとんよ、とか、なんで自分は歌詞を見ながら歌わんのかフォークのヒトはみんなしとんのにね、とか、昔からは想像できないくらいよく喋られてました。

 

そうだよ、一度、京都でそれこそ五木寛之さんとのジョイントセッションで見たんだけど、あの時のハコさんは殆どしゃべらなかった。細い今にも折れそな身体で、それでもすごい声量で歌ってたんだ。思い出した。

 

ハコさんが、震災のこととか、死んだ原田芳雄さんのこととか三國連太郎さんのこととかを語ってくれて、そして死んだじいちゃんやらばあちゃんのことを教えてくれて、歌が好きだった女の子が40年歌い続けて、変わったかもしれないけどあの女の子の延長線上に今の自分はいるんだと確信したと話してくれて、それで新しいアルバムのタイトルは「歌っ子」なのだと、死んだ芳雄さんにお前の唄はなんか懐かしい感じが新曲でもあるんだよなあと言われたという話、お前の唄は「演歌」じゃなくってヒトの「縁」をつなぐほうの「縁歌(縁の歌)」なんだって言われたんだよって嬉しそうに話して歌ってくださって歌ってくれた「縁」という歌、芳雄さんがよく歌ってた「横浜ホンキートンクブルース」を聴いてたら先日51歳でなくなった一緒の医師会のS先生のことも自分の中にブワッと拡がってきたりして、もう涙が自然とこぼれていた。うーん、旨く文章にならないけど。

 

アンコールの最後に「気分を変えて」をやってくれて、それから、サイン会までして頂いて、あつかましくも、「自分、名前伸介っていうんですよ(伊吹信介の信介じゃないんですけどね)、サインお願いします」ッて書いてもらって握手までしてもらいましたよ。

飛・び・ま・す