だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#544 violinのレッスン風景を録画していただく。

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島村店頭で演奏しとります^^;
 
2019/11/06(火曜日)のバイオリンのレッスンは、島村楽器のホームページ用の レッスン風景の録画でした。
 
・・と言っても、昔のように人がビデオカメラを構えて「はいいきますよ」とかいう感じではなく、 広角レンズのビデオカメラが三脚に立ててあって、ずっとそれが我々の一挙一動息をチェックしているというものです。
後で編集するのだとのことです。そりゃそうだよなあ。
なあんだじゃあぜんぜん大丈夫じゃん!とかと思ったけど、レッスンが始まるとふたりとも妙にカメラを意識してしまって、
お互いになんか標準語で話してしまったりしてるし、いつものように一回弾くとちょっとしんどいから休憩とかいうのではなく、普通にちゃんと弾いて、その場で出来なかった部分をまた弾き直して、それに先生がアドバイスをくれて、またやって・・とか、おいおい、ほんとにレッスンみたいになってしまっとるよ。そしてもう1回 CD に合わせて一曲丸々と演奏するという、なかなか濃密なものでした。
 
曲はずっと夏からやっている「ワンノートサンバ」と、今度12月に医師会で演奏する予定の「recado bossa」です。
どちらも非常に速い曲なんだけど、特殊な練習用尾CDプレイヤーで-10%とか -15%でplayしてギリギリなんとか行く感じ。
いやー、やっぱりこうやってたまには何かに見られて緊張してやるのもいいね。
でも芸能人とがそれが日常になるから、だんだん意識しなくなってしまう、いや意識しない意識が日常になっとる?のかもしれないけどね。
 
後で先生と話したのだけど、
もう先生に習ってたぶん4年ぐらいになるのかな?初めは一年でものにして下さいとかとてつもないこと言ってたけど、やはり音楽というのは果てしない道で、特に小学校以来 数十年ぶりにバイオリンに本格的に取り込む自分にとっては、最初は どうなるかと思ったけど、それでもちょっとずつは進歩するのですね。
どなたに聴いていただいても、まあまあかっこよくって、これが自分の音だというものが出せるようになるまでは、もうしばらく頑張っていたいと思いました。
 
あはは、ほんと普通の感想ですね。
ちゃんちゃん!

#543 音楽はハードだ。キイハンター「非情のライセンス」の譜面作って歌ってみるけどなかなか爽快感までいかんね。

 
好きな音楽をやるっていうのは結構難しいことだね。
いろんな楽器をやってるけど、今年の初めから、最後の最後に 独学ではあるけどギターを始めた。
ギター、そりゃあフォークギターをでコードをかき鳴らすってことは中学生の頃からやってるけど、理論やらソロやらそんなものには 程遠い感じだった。でもちょっとでも自由に弾けたらいいなと思って独学ではあるけどコツコツやってる。
ジャズギターの華麗なアドリブなんて死ぬまで弾けないかもしれない。
でもせめて、指板の上でほんの少しでも自由に踊ってみたいじゃないか!
 
まあみんな一緒なのかもしれないけど、いろんな参考書を手に入れては、ちょっと見ては挫折している。
こないだからやり始めたのは Amazon の中古で買ったもの。
布川俊樹さんというジャズギタリストの方の 「ジャズギター初心者のための12ステップ・バーチャル・レッスン ジャズ・ギターへの登竜門」というものだ。それをコツコツやってるわけだけどまた、挫折しちゃうのかな 。
 
今年の初めからやり始めたとか言って、何のかんの言ってももう11月だもんな。
人前で一応ギターを弾いたりはしてるけど、まぁ本当にお恥ずかしい限りレベルなんだな、これが。
昨日音楽教室で、知り合いの方から「何が一番難しいの?」って言われたので、即答で「ピアノです!」と答えておいたけど、ピアノは本当にどこにも届いてない感じだね。でもピアノでの4度進行とかそういうやつが実はギターでも一緒だということがわかっただけでも良しとせないかんよね。
 
そして、素人にとってはね、学ぶこととまた楽しくプレイするっていうことは実はちょっと違うっていうことが、結構切実に分かってきたりして、
最近どんよりと苦悶してます。音楽は音を楽しむと書くけどなかなかそのレベルまで行ける日は難しいね。
天啓のように思いついて 若い人は知らないだろうけど、
野際陽子さんとか千葉真一さんが出てた1960年代末の国産アクションドラマ、今で言うとミッションインポッシブルみたいなものかな?の、キーハンターの オープニングテーマ「非情のライセンス」を絶対やりたいと思って 一念発起して楽譜を起こした。
今はネットで探すとコード譜や、YouTube で見ると 音源とかも残っているので耳コピしやすいね。
それで一枚の譜面にして、寝る前には自分で録音してみたりもした(ギターとヴォーカルと、ギター叩いてカホン)。
それでもなかなか自己満足に至らないところが音楽の厳しいとこですね。
結構疲れてる。へろへろだよ。
それでもやるんだけどね。
 

 

#542 学会と関係あるのかないのカツサンドよもやま話

 
土曜と日曜は学会にいっておりました。
日本泌尿器科学会・中部総会。
 
専門医の点数を取るためには、あくまで学会におもむいて、その場で卒業後講習を受けなければポイントにならないというのだ。
学会は木曜日からだったと思うのだけど、日曜日にしか開業医の自分は参加できず。
なんと会場で前日とかにやったもののビデオをみんなで見るという、間の抜けたものだ。
ビデオで見るのなら E ラーニングでもいいのじゃないかと思うけど、それをさせないのがこずるいとこかな。
・・こういった専門医制度のことを言い出すと結構ネガティブな話になるのでこの辺で。
 
まあ大阪に行って都会の空気を味わって帰ってきたわけです。
国立美術館クリムトの絵も見れたしね。
でも都会にいると田舎者の自分はやっぱり疲れるので、
早い便で逃げるように帰ってきて、また松山の街で飲んでいるという・・何だか矛盾した感じですかね。
 
早い時間に飲み終えて、閉店間際の高島屋の地下でまい泉カツサンドを買って帰って食べた。
なんと夜になると半額で売ってた。
それで開けてみると 中身は ビニールで包装されていて、ということはつまり東京で作ったものが送られてきてるということになるわけだね。
それは知らんかった。
初めて食べたのは、なんかの物産展で買ってだったと思うんだけど、そのときは感動したっけなあ。
 
地元の話をすると、その昔は「かつれつ亭」のカツが すごいなあと思って時々食べたくなったりした。
学生のときは、久米店とか行ってたなあ。
今は歳のせいもあるんだろうけどなかなかお店に出向くことはなくなってきた。
 
カツサンドといえば二番町にある「juju」カツサンド(こちらは牛ヒレだからちょっとジャンル違うかも?)が絶品ということでこのために行ったこともある。
これはうまかったなあ。
でも、やはり基本的にはくつろげるところがいいので(わがままな人間なもので・・)、そのお店にもなかなか足を運ぶことがなくなった。やっぱりひとの顔の見えるお店がベストだよね。
最近カツサンドの白眉といえばやはり、井村さんの「ベニガンズ」カツサンドだろうね。
あれはやっぱりみんなに食べさせたくなる味だよね。
 
でもね、カツサンドはやはりB級グルメの粋を超えたらいかんと思うんだよ。
 
個人的には、作りたくなるのが肉を肉たたきで叩いて叩いて伸ばして、小麦粉とチーズをまぶして焼き上げにするミラノ風カツレツ。
本当は牛肉なんだけど豚肉でやっても別に誰も怒られないので時々やってるけど、なんか好きだね。
ソースをかけなくって、なんて言うのかな、チーズと塩の感じでいただく、あれは個人的には本当に好きです。
 
ただのカツレツ話でした。
 
ああ、カツカレーも好きだなあ。かつ好きなんだよね、やっぱり。

#541 今度は、県美術館で展示して頂く方法を模索して、「文宝堂」さんを訪ねる。

 
生まれて初めて、でもないかもしれないけど、自分にとってはほぼストレンジワールドである画材屋なるところに行った。
松山の老舗である「文宝堂」というところだ。歩行町にある。
今度、12月に、また医師会の美術展に出品する。県美術館の南館に飾っていただけるのだ。
2回めのトライアルである。
 
作品を展示するのに、前回はガラス越しにイラストを飾っていただいたのだけど、遠すぎて、またクリアファイルに入れてたので反射でうまく作品が見えなかったという、二重苦だった。
自分の作品は、油絵とかそーゆー大きな号数のものではないので、身近で凝視していただきたいというのが作者の願いである。
なので、ほんとに漫画を読むように近場で見て欲しいなと思ったので、あえてはがきサイズにして1枚1枚の面積は小さくした。その分作品数は非常に多くした。まさに描きなぐり展である。
 
現在、愛媛銀行でロビー展を開いてもらっている。
こちらは銀行に行ったら、絵が飾ってあるというだけのものなので、銀行が閉まる15時以降は入れないし、週末は休みだしと、万が一見ていただけるとなっても時間の選択肢は少ない。でもしかしである、11月8日までなんと1ヶ月飾りっぱなしなのだ。作者がなかなか顔を出せない展覧会としてはまあなかなかいい選択なんじゃないのかなと思ったりはしている。
その「ラクガキ展」(絵葉書55枚位?かな)は、銀行のホワイトボードの裏側にピンで留めるというような形式をとった。まあ、そこしか飾るところがなかったと言うこともあるのだけどね。
 
なので、今度県のの美術館南館でやる時は、どうしたらいいか迷って迷って迷った。
愛媛県美術館は壁に直に留めることはままならないのだった。
 
実は患者さんなのだけど、県の美術館のスタッフがおられて、その方に相談したわけです。
そうすると、この「文宝堂」さんを紹介してくださって、B1ボードというのがあるからそれに上張りをしてもらってたらいいですよと言うアドバイスをいただいたのでしたそ。
 
れで今日伺って段取りしてきました。
上張りなんて(パネルの上に紙を貼るというもの)したことないので、もちろんお店の方にお任せいたしました。
B1ボードというまあまあ大きなパネルを2枚でまずは並べて壁にぶら下げて、それにピンで「イラスト絵葉書」を止めようという作戦だ。バックの画用紙の色はお店の人にサンプルを見せていただきながら、濃いめのブルー系にセレクトしました。
 
いやあ、一歩前進、一歩前進。よかったよかった。
 

#540 さらば、和田誠さん。〜「きなきな族からの脱出」という本を読んだ。

ポートレイト・イン・ジャズ 和田誠・村上春樹セレクション

 
そういえば、いるのが当たり前のような存在であったイラストレーターの和田誠さんもう亡くなられていた。
 
和田誠さんのことを、ぼーっと考えていたら、またかなり昔に買った和田さんの本の事を思い出したのだった。
なかなか見つからなかったけど、やっと、病院の本棚の奥から見つけ出した。
「きなきな族からの脱出 」という、角川文庫で、昭和59年 初版発行と書かれている。
 
これは物語の終章かrだけからなるという22本の短編からなっている。
本当に様々な切り口で物語が綴られている。
星新一さんのショートショートみたいなものと言ったらわかりやすいかもしれない。
 
この本を読んでいると、
吾妻ひでおさんの なんか漫画の日記を思い出してしまった。
いつのまにか日常がねじれて、非日常とか不条理になってしまい、日常の中に空間がぽっかりと穴を開けて出現して、
そしてそこを吾妻先生や和田誠さんとか、どうもどうもとか言いながら 通って、自分の日常に帰ってくるのだ。
そんな感じだね。
夏目漱石の「夢十夜」にも相通ずるものがあるのかな。
 
そういった、自分を形作ってきた色んなものが 消えてゆく。
でも吾妻先生の時も書いたけど、その DNA 、を我々はきっと、ちょっとだけ受け継ぐことができたのだと思う。
 
そんなわけで、またまた追悼・和田誠さんです。
ーー
14時からエミフルの島村楽器の店頭でバイオリン弾く。
今日はナベ先生のウクレレの生徒さん中心の演奏会だったけど、
ウクレレ以外にもボーカル・フルート、そして自分のバイオリン、隣にはカホンと、結構豪華なラインナップだった。
フルートの横で演奏させてもらったわけだけど、フルートは主にメロディー吹いてくださるので 自分も非常に演奏がしやすくって嬉しかった。
今まで何度か島村楽器の店頭で演奏したけど、今日のが一番良かったのかもしれない。
バイオリンの方もマイクつないでもらったしね。
演奏場所は買い物客の方の通路みたいになっていて、まぁほとんどの人はちょっと立ち止まって通り過ぎて行くだけだったけど、それでも耳に残ってもらえたら嬉しいな。
病院で少し仕事してから帰ってきて、和田誠さんの本を読んでたら、いつのまにか寝ちゃってもう日が暮れちゃったよ。
 
夢十夜

夢十夜

 

 

#539 ByeBye アジマ先生

 
吾妻ひでお先生が、 10月13日未明に亡くなられたとの情報を娘から聞いて知った。
多分食道癌なんだろうと思う。
69歳。思ったより若いのにびっくり。相当長い間 漫画家として生きてきたんだね。それもかなり若いうちから。
手塚先生、石森章太郎先生もすでにいない、好きだった坂口尚先生も死んだ。狩撫麻礼もそういえばなくなった。
平井和正先生の「犬神明」も自分の中では宙ぶらりんになったままだ。
後日、新聞でも彼の訃報を見る。
 
最後の頃のアジマ先生の Twitter は、おたまじゃくしの写真がやたら多かったような気がするけど、
学者の先生で自分のがんの記録を克明に、最後の最後まで続けていた人もいれば、アジマ先生みたいにそんなことはちょっとしか書かずに日々を生きてきた(お前に何がわかるんだと言われたらその通りですけど)そういったタイプの人もいる。
癌という細胞の増殖の前に人は勝てるのか?そして細胞の老化に人は勝てるのか?
まあある程度は勝ってきているから、この未曾有の高齢化社会になってきてるんだろうけど、でも誰の上にも等しく 終わりは訪れる。
まあ そんな感じです。
 
それでやはり身の置き場がなく、
ふと思い出して角川文庫の復刻版「ひでおと素子の愛の交換日記」という 昔相当昔に買ってきてほったらかしにしていたものを自宅の本棚の奥に見つける。最初のあとがきはS59年なので、ほんとかなり昔の本なのだ。
 
新井素子さんといえば、学生の時に星新一さんに奇想天外新人賞で見出されて彗星のようにデビューした女性 SF 作家だ。
当時は自分のアイドル的存在でもあった。ファンレターを出して直筆の返事を頂いたこともある。
 
ひでおと素子の愛の交換日記」は、今をときめく角川書店の月刊誌バラエティに連載されていたものらしく、もとこちゃんは大学生なので、この何と言うか天真爛漫な文章についてゆけずに、おそらく読むの挫折したんだろうなあ。
アジマ先生の漫画は カラーで、なかなか 丁寧な仕事 だった。
ので、それをぼーっと見ながら1時間ぐらいを昨日は過ごしてしまった。
 
アジマ先生の SF や、ロリや、あまたの女の子たちは、
おそらくこの日本で生きている自分と同じ世代ぐらいのおっさんたちの DNA にインプット確実にされたと思う。
 
先生、長い間ご苦労様でした。
ひでおと素子の愛の交換日記」のほうは、また最後まで読めるのかどうかわからないけど、しばらく持って歩こうと思うんだ。
 
P.S
それで追悼ってことでもないけど自分なりに、絵を描かせてもらいましたよ。ご笑納ください。
ひでおと素子の愛の交換日記 (角川文庫)

ひでおと素子の愛の交換日記 (角川文庫)

 

 

#538 世の中には色んなものがあるよなー「UroNAVを用いた MRI/US fusion前立腺生検」だって。

PSAが高いと、患者さんと相談して、当院での生検を希望される方には、経直腸的・系統的な12箇所の生検を施行している。
最近では、MRI を用いてあらかじめ画像診断をして、ターゲット生検する方法もあったりする。
それがどのぐらい有用なのか、どんな手法でするのか、またMRIでターゲット癌がないときは生検はしなくてもいいのか、とか、全くイメージがわかないので学会誌をたまたまみたいではあるけど読んでみた。
 
これは MRI で予め画像を取っておいて、
それをエコー画像に重ねるように再合成して、
まずはターゲット生検をして、その後12箇所の 系統的生検をするというUroNAVという器械を用いたものである。
 
PSA高値のみを準拠に従来の系統的生検を行った場合は、50から80%で前立腺が検出されないという報告もある。
しかしこの MRI を併用した方法(鹿児島の新村病院329例での検討)でも、 ターゲット生検のみでは11.9%の癌が見逃されて、そのうち5.9%はCS(clinical signifidant)癌であったという。
これらのデータもとにを考えると、やはり現時点ではターゲット生検+系統的生検が必要という、まぁそんな話だ。
 
となると、やっぱり俺たち開業医はもう、リスクもないわけでもない生検という手技に関しては、もうせんでもええのか?とか思いますよね。
ちなみにヨーロッパのガイドラインでは初回前立腺生検陰性例に対して再生検行う場合は、生検の前に mpMRI(multiparametric MRI) を行うことが推奨されている。
 
ダヴィンチもそうだけど、こうやって新しい機械がどんどん出て医学は進歩していくのだけど、それとともに医療費もどんどん高額になっていって、費用対効果という面を考えると、まったくもう何が何だかわからない世の中になっていきますよね。
現時点では、再生検の方では、やはり大きい病院に紹介という感じなのかな?
 
文献;
西日本泌尿器科2019年 10月号 pp500-503.
UroNAVを用いた MRI/US fusion前立腺生検の導入と現状