だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#379 ファイト!

 

なにがどうというんじゃない。

右のものを左に動かしたいわけではない。
道路の真ん中に石を置きたいわけでもない。
じゃあなにをしたいんだ、なにをしたかったんだ、何度も繰り返された問いをまた愚かしくも繰り返してみる。
 
朝が来て、働いて、よれよれになって、
酒の海に溺れて、なんだか高揚した気分になる。
調子のいいことを言って、調子っぱずれの歌を歌う。
魂の居場所を教えてくれよ、魂の在り処を開けといてくれよ。
 
小さな声で、つぶやく、
誰にも聴こえないように、歌う。
ファイト、ファイト。
 
理解しあえたと一瞬でも思えたらそれでいいのか、
理解しようと、理解から程遠い人とずっと溝を埋めようと努力しつづけるのがいいのか、
どっちもどっちのような気もするし、
どちらにも意味はあるような気がするけど、おれの体は2つに引き裂かれたままで、宙ぶらりんでベロを出してる。
 
また素敵な人があっちの世界に旅立った。
残された人たちの世界しかこの世にはないのだと何度言い聞かせても、
やっぱり涙は止まらない。
窓の外から聞こえる雨は、誰かのシュプレヒコールだ。
 
小さな声で、自分に歌う。
このくだらないオレの人生も誰かに届いてるのか?
ファイト、ファイト。