だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#638 A Small,Good Thing. その1 古い万年筆

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ついでに立ち寄った、松山の都会「いよてつ高島屋」7Fの東急ハンズで文房具を眺める。
色とりどりのインクと、pilotの万年筆の入門バージョンがディスプレイされている。
「面白いなあ。こんなに色あると楽しいよなあ。これで絵を描くのもありかなあ。」
そう思い、帰宅して、家探しして、きっと高校の入学とかそんなときにもらった万年筆から以降を探しあてる。
モンブラン、パーカー、古くはセーラーとか出てくる。まとめてとってあった。物持ち良いよ、おいら。
一番古いのは高校入学のときとかのだろうなあ。先端にサビのようなものが浮かんでいる。
これらを活かそうと思うが、モンブランにおいては、現行カートリッジは古いサイズには合わないと書かれているし、今手元にある古いカートリッジは中で固まっている様子。
ネットで調べて、「ペリカンコンバーター」が統一サイズで合うとの記載で、amazonから送ってもらう。1267円。
それを装着して、家人の持っている、おしゃれな「月夜」という名前のインクを充填する。
ワクワクが万年筆にはかつてあった。おいらもおとなになったんだよというあのワクワク。
だから、今更だけど、使いみちのないまま何十年も引き出しの中で眠っていたそれらを、再び使おうと思う。
「A Small,Good Thing.」、ささやかだけど、役に立つこと。
そう村上春樹さんは訳した。
人生は、些細なことを少しずつ器に満たしていくしかないのだと最近よく思う。
古い万年筆が、そうであればいいと思う。