だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#626 やはり高齢者こそコロナワクチンは打つべきでしょう。

ご無沙汰です。

ほんと全くのご無沙汰だなあ。

 

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このブログには、あまり即物的なことは書かないように心がけてるつもりだけど、ちょっと今回は書いてみました。

 

泌尿器科の外来にやってくる高齢者の方に聞くと、結構の割合で「ワクチンは打たない」「様子見る」とか言われるので、ちょっと勉強してみました。

この動画のちゃんとした解析を見てると、やはり、早期に接種する順番となっている高齢者の方は摂取したほうがいいように思いますけど、皆さん、情報をきっちり取り入れて自分の頭で「熟考」していただければと思います。

 

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やることは無限大にある。
でもできることなんて本当に限られている。
 
ある患者さんを診察する。
呼び入れて、あーほんとに先週ぐらい会ったんじゃなかったですかとか言って、カルテを見る。
やはりきっちり1ヵ月後のバルーン交換になっている。
そういうことだ。時の流れは早く、自分は、ただバルーンを交換して先月とおんなじような注意事項を述べている。
 
気が付いてみると、いつのまにかいなくなった人がいる。
家族が来て聞いてみるともう亡くなられている と言われて、そうでしたっけと言う。
先生にはお知らせしましたと家族が言われる。
考えてみるとそういう記憶もあるが、自分の中では全く「亡くなられた」という印象がないのだから、これはいいことなのか悪いことなのか?とまぁそんな感じではある。
 
さてコロナである。
コロナに関してもいよいよワクチン接種が現実味を帯びてきて、地方自治体と医師会が中心になって色々なことを考えているのだけど、いかんせん医療従事者の数も足りないし、集団接種なんていうものはもうここ20年ぐらいやっていないので、ノウハウはもはや廃れている。
コロナワクチンの供給についてもあやふやであったり、またファイザー社のものは保管が難しいとか、短期間で2回打たなければいけない(ファイザー車は3週間)というハードルもあったりして、本当にてんてこまいの日々である。
松前町でも 福祉課と医師会の説明会があり、昨日の医師会では伊予市福祉課による集団接種及び医療従事者の接種の説明があった。でもなかなか具体的なことを決まらず、なのに医療従事者の接種は3月下旬からだと言う 構想だけは決まっている。本当にどうなっていくのか、医師会からもどんどんどんどん資料が送られてくる。
 
今日は、新型コロナウイルスワクチンについて解説をしてくださっている、倉敷中央病院感染症科・上山伸也先生の解説動画を YouTube で見る。
youtubeの時代だな。
本当にエビデンスに基づいた情報が半端なくこうやってリアルタイムで見られるのはありがたい話だ。
我々医療従事者が接種するのは恐らくファイザーのm RNA ワクチンで、1回目の接種で中和抗体の効果は50%、2回目の接種で95%と言われており、抗体価の持続は3ヶ月は 持続する(現時点のデータで)という非常に優れもののワクチンだ。
副作用について、一般の人はかなり懸念をしているわけだけど、まあ 我々はやりますよ。
自分でやらないものは人には勧められないよ、と、これはエビデンスとじは関係なく思ってたけど、
先生の詳細なデータを見てるとますますやったほうがいいと思わされるので、
このビデオって医療従事者向けだけなのかどうかわからないけど、まぁYouTubeであり、アクセス制限もかかっていないので紹介しときます。
TVとかの何百倍も意味ありそうに思います。
 
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#625 病院の朝

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夕方が来て日が沈む。
海の近くにオレンジの大きな太陽を見た。
新しくできた お菓子屋さんでモンブランを買って食べる。
スクリーンの中では何千何万もの宇宙戦艦が爆発して、その画面の中ではしかしヒトの血は流れないのだ。
どこかの戦争。どこかの争い。どこかのウイルス。
 
音を奏でて何を伝えよう。
伝えるために技術を磨く、伝えるために楽譜を読む。これを作った人は一体何を考えていたのだろう。
 
暗闇がだんだん朝の光に変わって、今日は病院にいる。
何十年もこの稼業やってるのに、まだなれないことがたくさんある。
 
珈琲を入れて、薬を飲む。
スケッチをして、眺めてみる。
色を入れてみたくなる、ちょっとだけ。
ほら、こうやって、停滞した時を開放してやるんだよ、そっと、でも前を向けてね。
 

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#624 おふくろの味を反芻しつつ、新しい衣にかぶせてみる「ミートローフ風スコッチエッグ」

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Wikipediaにはこうあった。
 
スコッチエッグ は、イギリス料理のひとつで、殻をむいた固ゆでのゆで卵を塩コショウやナツメグなどで調味した挽肉で包み、パン粉の衣をつけてオーブンで焼いたり油で揚げたりしたものである。
 
最近、死んだお袋の作ってくれた料理のことを時々思い出してみたりする。
彼女はあんなに道具が少なかった頃なのに、なぜあんなにも美味しいものを作ってくれたのだろうか?
まるで魔法みたいだった。
ホント魔法だった。
 
その中の一つに、「スコッチエッグ」があった。
 
まれに「なにが食べたい?」と聞かれて、答えるのは「スコッチエッグ」だった。
先日、ゆで卵全部を入れた惣菜で似たようなものがあったので買ってみたけど、あれは周辺はいものコロッケだった。
うちのは、丸ごと1個のゆで卵を、肉肉しいメンチカツの中心に入れて揚げるというものなので、
これはちょっと違うよなーと思って自分なりにアレンジして考えてみたのだ。
そうだ、ミートローフで中にたくさん野菜を詰め込んでそれに、爆弾のようにゆで卵をところどころに埋め込んで作ってやろうと思い立ったのだ。
 
スパイスとしてはマサラとナツメグ、塩コショウ、生卵にパン粉、そして冷蔵庫にあったおからパウダーを少々。
合挽き肉に、しめじ・人参・玉ねぎ・セロリ・コーンサラダ用のコーン、ベーコン入れようと思ったのに途中で忘れちゃってるよ。
今ではクイジナートという便利な道具があるので玉ねぎとセロリはあっという間にみじん切りになる。
こねこねして、更に広げて卵を載せて、上からまた肉の塊を。
魚焼きグリルで200℃10分加熱して、焼け具合を見て220°に上げてあと15分追加してみる。
 
これはこれはこれは美味しいね。
これなら結構シンプルで再現性があるので、
今後のうちのスコッチエッグって言うんですかね、は、 これでいこう。
ミートローフ風スコッチエッグと名付けようかな?
ソースは ケチャップとウスターソースと肉汁でちゃちゃっと。
 
で、アタリマエのことだけど、おふくろはいない。
ついでに書くと親父も死んだ。
こうやって料理を作る時に、ちらりと二人のDNAとかをちょっと思ってみたりする。
DNAって言っても具体的に説明できないけど、それだよ、それ。
 
今夜もワインがうめえな。
 

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#624 ひとりのむさけはつまんない

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昨日の夜は医師会の理事会だった。
 
コロナ対策だけど、自分の座った席は会議室のドアの前で、ドアは開け離れたれている。
一応室内であり、暖房もマックスでつけてくださっているのだけど、下半身は凍えそう。
隣の先生はコートををひざ掛け代わりにしている。
見かねて、事務の方がファンヒーターを出してくださったので、それにむかって暖を取る。
凍え死ぬかと思いました。
 
さてはて、話は今度はコロナワクチンの話に推移している。
一方で発熱外来をしながら、我々もワクチン接種受けにどこかに出向いて、
その後で65歳以上の高齢者にワクチンを接種していって、一方で一般外来やら透析医療は続いてという、
何だか すべてが壮大 夢であってほしいような気がする凍えた夜でした。
 
今日は昼から「えひめ排泄ケア」のWeb勉強会(さっきまで)、
zoomとはいえみんなの顔やら声が聞けるのは嬉しい。
3時間半あまりの長丁場。
でもね、
飲んでまた喧嘩になったとしても、また顔つき合わせて飲みたいよ。
 
そんな中、愛媛県と言っても松山市でも飲食店の短時間営業が知らんまに決まりました。
アルコールの提供は19時までで、営業は20時までだって。
大都会とかに比べると、少ないとはいえ数十人毎日PCR要請者が出ている現況、
2w程度の自粛営業はどこまで効果を挙げられるんだろう?
 
こないだ、昼間っから、ピザ買ってきて一人で酒飲んでみたけど、
ひとりで飲むのはつまらん。つまらん。つまらん。

#623 しんすけs キッチン 「蜜柑肉じゃが」

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昨日は「蜜柑肉じゃが」を作った。
愛媛県は柑橘王国なので、まぁ蜜柑がたくさんあるわけで、
贅沢な話だけどスペアリブのママレード煮込みって言うようなのはあるでしょ?その代わりにみかんとか使うといいと思いってやったんだわ。
肉の油と醤油とみかんとかがとても素晴らしいハーモニーを奏でるわけですよ。
そんで、大根とスペアリブ・紅まどんなを使ってやってみたわけ。
「ほほう」と小躍りするような味で、2回目作った時は「紅まどんな」ではなく普通の「みかん」にしてみたけど、味の感想はあまり変わらずだった。
どちらもおいしいのよね。優しい味になっていたわけです。
昨日はちょっと趣向を変えて、基本的には味の傾向は一緒なので、肉じゃがにしてみた。
肉じゃがは、結局は肉と野菜の煮込みになるので、まあジャガイモと牛肉があればいいだろうということで、
玉ねぎ・ニンニク・じゃがいも(サツマイモもあったので入れるこれがとても甘くておいしかった)・牛肉・大根、
にんじんは圧力鍋に入れるスペースなかったのでカット。
少量の賞味期限切れビールとにんにく、醤油と塩とお酒とみりん、そして蜜柑(小2個)。
ほんとに間違いないですよ。
だまされたと思って皆さんやってみてください。うちご飯でした。
もちろん作りながら、熱燗クイクイやりつつ作りましたよ。
 

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*料理の加熱待ち時間に、Web学会参加しつつ。これはやっぱりやったらあかんなあ、と後で思ったけど、時間は限られてますしねえ。しかたないかなあ。ゆとりがほしい。

#622 たまには泌尿器科の話を

泌尿器科医としては、粛々と日常をこなすだけで、毎日そんな奇跡のようなことが起こるわけではない。
泪が毎日溢れるわけでもない。
イエス・キリストだって毎日道端で奇跡起こしてたわけじゃないだろ。
ブッダだって毎日橋を建立してはいないだろう。
でも、自分はただのチンピラ開業医なので、油断をしていては寝首かかれてすっ飛んでいくだけだ。
だから、病院にいる間はテンションmax(のつもり)だ。
 
仕事の話なんざ面白くもないだろうが、昨日は冷汗かいたのでちょっとだけ。
 
冷や汗をかいた診療行為に関しては、
以下延々と描いてみたのだけれど、個人情報もあることだし割愛するけど、・・・
 
 

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*カットした内容の代わりの落書きですかね。
 
 
ただ良かったのは、うちは同業者2人で開業しているわけだけど(泌尿器科と内科、そしてアルバイトの先生方)、
こういった話をすぐに理解してもらえるのが同業者の1番良いとこだと思う。
 
朝同じ家を違う時間帯に出て、同じ病院に入り、診療所内の別の場所で時には一日顔も合わせることもなく診察する。
でも二人は同じ診療所内の泌尿器科であり、内科であるんだ。
自分の診療における苦労が、診療科が違うとはいえ共有できるのはホントありがたいことでしかない。
 
開業医なんて傭兵みたいなもんだ。
殺されて消えてしまえばそれで終わりだ。
なくなったら必ず次は現れるのだ。どんなに偉い先生でも滅したらやがて忘れられてゆく。病気は待ってはくれないのだから。
そして何事もなかったかのように時間はまた動き始めるのだ。
 
それでもいい、そんな日々を粛々と生きてきたつもりだ。
でもわかってくれる人がそばにいるのは嬉しいことだ。
どんなにクレバーでも一人で悟ったように生きてゆくのはつまんないことだ。

#621 NHKドラマ、虫を殺して「大化の改新」を見る。

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*関係ないけど朝の3分スケッチ。手塚治虫風のウサギさんでしょうか?
 
確か、虫を殺して(645)大化の改新という風に覚えたと思います。
645年、 中大兄皇子中臣鎌足蘇我入鹿を打って、令国家の礎を作ったという入り口の年号です。
 
まあ分かったようなことを言ってますけど、昨日の NHK の新春スペシャル(と言っても昔の制作ですけど)歴史ドラマ「大化の改新」を見たから言えるわけで、実際どうだったのかなんてわかりませんけどね。
でも、その分からない事を、もっとわからない「虫を殺して」(蘇我入鹿が虫だったんだ!)なんていう言葉で覚えてたのだから、何の役にも立つわけありませんよね 。
 
以前も書きましたけど、高校の時は歴史をなぜか選択していました。
歴史の授業で一番物分かりの悪いのが自分だったので、自分は先生のまん前、ホント教壇の真ん前の席に固定として座らされてました。
最初に、先週はどこまで授業したかなと必ず聞かれて、「わかりません」とヘラヘラ答えて、教科書で殴られるのが毎週のことでした。
それでも全然進歩がないんだから本当馬鹿ですね。
共通一次試験というのが始まって、社会は選択制になってましたけど、
予備校に通ってからすぐに倫理社会とかに鞍替えしたんだと思いますよ。
 
まあそれから幾星霜経つわけですけど、この六十歳という年齢に なって初めて、
俺は空間的概念とか時間的概念というものには本当に弱いんだなということが今更のように分かったわけでした。
おそすぎるわ!
 
NHK のドラマは、原田芳雄さんが蘇我入鹿の父親のまあいかにも政治家豪族を演じていた訳で、
久しぶりに動いている原田芳雄さんにお会いできて嬉しかったのも事実です。
教育って本当に大変ですね。先生もさぞご苦労されたことと今になってやっと思います。
あの学生服がテカテカになるような木の椅子の教室で、俺たち(俺だけか^^;)は一体何をやってたんでしょうね?
 
【追記】
一人で原田芳雄映画を見て盛り上がることを「一人原田芳雄祭り」と称しているんですけど、昨日のはプチでしたね。