#624 おふくろの味を反芻しつつ、新しい衣にかぶせてみる「ミートローフ風スコッチエッグ」
Wikipediaにはこうあった。
最近、死んだお袋の作ってくれた料理のことを時々思い出してみたりする。
彼女はあんなに道具が少なかった頃なのに、なぜあんなにも美味しいものを作ってくれたのだろうか?
まるで魔法みたいだった。
ホント魔法だった。
その中の一つに、「スコッチエッグ」があった。
まれに「なにが食べたい?」と聞かれて、答えるのは「スコッチエッグ」だった。
先日、ゆで卵全部を入れた惣菜で似たようなものがあったので買ってみたけど、あれは周辺はいものコロッケだった。
うちのは、丸ごと1個のゆで卵を、肉肉しいメンチカツの中心に入れて揚げるというものなので、
これはちょっと違うよなーと思って自分なりにアレンジして考えてみたのだ。
そうだ、ミートローフで中にたくさん野菜を詰め込んでそれに、爆弾のようにゆで卵をところどころに埋め込んで作ってやろうと思い立ったのだ。
スパイスとしてはマサラとナツメグ、塩コショウ、生卵にパン粉、そして冷蔵庫にあったおからパウダーを少々。
合挽き肉に、しめじ・人参・玉ねぎ・セロリ・コーンサラダ用のコーン、ベーコン入れようと思ったのに途中で忘れちゃってるよ。
今ではクイジナートという便利な道具があるので玉ねぎとセロリはあっという間にみじん切りになる。
こねこねして、更に広げて卵を載せて、上からまた肉の塊を。
魚焼きグリルで200℃10分加熱して、焼け具合を見て220°に上げてあと15分追加してみる。
これはこれはこれは美味しいね。
これなら結構シンプルで再現性があるので、
今後のうちのスコッチエッグって言うんですかね、は、 これでいこう。
ミートローフ風スコッチエッグと名付けようかな?
ソースは ケチャップとウスターソースと肉汁でちゃちゃっと。
で、アタリマエのことだけど、おふくろはいない。
ついでに書くと親父も死んだ。
こうやって料理を作る時に、ちらりと二人のDNAとかをちょっと思ってみたりする。
DNAって言っても具体的に説明できないけど、それだよ、それ。
今夜もワインがうめえな。