だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#402 strange,but strange 2017/11/12 13:20

今日は全く奇妙な気分だ。本当にストレンジdayだ。
SIONの歌にあった。
水の中にいるみたいだ。水の中にいるようだ。誰かに会いたい。
そんな気持ち。
 
昨日はとあるお店の(3店舗を展開されているやりて美人オーナーのお店)11周年の記念飲み会に招待いただいた。
美人揃いで、自分の居場所はなかなかなさそうだったが、みなさんのオトナな対応で、素敵な夜が始まった。
美味しいオイルフォンデュを頂いて、早速 bluetooth スピーカーのバックミュージックにあわせて、バイオリンで3曲弾いた。その後まさかのアンコールを言われて、清志郎の「デイドリームビリーバー」に合わせてアドリブバイオリンを弾いた。
その後は、また例によってお絵描きタイムが始まったのだった。
今回は店のスタッフの方が自分の真似をして画伯になっちゃったので、モデルさん相手に画伯対決が続き、さらに盛り上がった。
それから夜はどんどん回り続けて、お酒の席での失敗を挟んで、最後の焼き鳥屋で一人で愚痴をこぼすまで、延々と宴は続いたのだった。
 
で、今日だ。
 
みんないるのに、自分がこの地球でたった一人ぼっちで取り残されてしまった、そんな違和感がある。
こんな時は動くに動くに限ると思った。二日酔いの身体は重い、風邪も治っちゃいない、重すぎる。
だ・け・ど、だ。
新しくできた道路を通って、港の近くの「エフマルシェ・海響市場」の魚売り場に行ってきた。大アサリとかサザエとか、ツメをしばられたカニとか、見るだけでワクワクだ。あれっ、おれってそんなに魚好きだっけ?
 
そのついでにリアル本屋に行って、色々悩んだ挙句、料理の本を4冊も買ってしまった。
最近愛用しているストゥブの本と、京都の料理家の大原千鶴さんの鍋料理の本と、IH魚焼きグリルを使って天板料理をするための参考書と、Dancyuの出してるマヨネーズの本だ。
ほんと、自分のオリジナルに近づくためには、やはり学習が必要だと思う。すべてのことに関して。
 
学習といえば、愛媛県のジャズ界の大御所である、耳鼻科のT(玉木)先生が、先日のY'sセッションで自分のバックでピアノを弾いてくださった。
ジャズセッションなんで、突然物事は決まるわけで、N先生の「じゃあせっかくこられたんでバックはT先生お願いします」で決まるわけだけど、こちらは素人なんで焦りまくり。
そんなかんじで、その日用意した「Just szueeze me」をplayしました。
ドラムにベースにpianoに、自分のSAX。エンディングのT先生の演奏に、サックスでなんとか絡めたのは僥倖だった。
 
その後で、手招きされて、先生はさっきPlayした曲の楽譜を自分に見せながら、ジャズのうんちくを語ってくださった。楽曲のコード分析から始まって、「理論から入るのがいいんだよ、医者は勉強が好きだからね」という風に何度も言われたのだった。「Just szueeze me」を何故選んだのかから始まって、メロディ進行(AABA)、コードの進行の解釈とか、リディアン7とか、ブルーノートスケールとか、色々教えて頂いた。
一応頷いてはいたものの、実際自分に分かっているのは30%ぐらいだということに今更のように気づいて、そんな拙さで図々しくも毎月セッションさせてもらってる自分の未熟さを後悔して、徹底的に打ちのめされたのだった。(でもあつかましくやりますけどね^^;)
 
ご存知のように自分は泌尿器科医で、愛媛大学泌尿器科に所属しているわけで、その同門会が毎年5月に開催され、同門会報が11月になると送られてくる。
その送られてきた同窓会報を熟読したわけなんだけど、海外の学会にでバリバリに発表したり、ロボット手術の研修をしたり(彼女はこないだ「華泉」で絵を描かせてもらった女の先生だった)、大学院で実験をしたりと、若い人たちの活躍ぶりが詳細に書かれており、なんだかよその国の話みたいで、悪いけど、そこにも自分の居場所がないように思えた。おいらはもうロートル泌尿器科なんだよね。おいらがかつて働いたあの大学はもうどこにもないんだと、そんなふうに思った 。
 
まあそんな風にうんざりしながら人生は続いていくわけですけど、うんざりしながらもやはり続いてゆかさなければならないので、その中でじたばたとあがき続けるしかないわけですよ。
たとえ水の中で色んなものが絡まって身動きが取れなくなっててもね。後ろを振り返って誰もいなくても、自分の足で進んで行かなくてはならない。
右か左かも、後ろか前かも、自分で決めるしかない。
でも水の中で伸ばした手で、誰かに触れたいと思うんだ。
 
まるでどこか知らない国へ
まぎれこんだ感じだ
こわいくらい全てがひんやりと
ひんやりとそこにあるだけ
いつもならこの時間そこいら中
人や車で大騒ぎなのに
ビルに張り付いた看板だけが
遠い誰かを呼ぶように小刻みに揺れている
 
水の中にいるようだ
うれしいやら悲しいやら
水の中にいるようだ
誰かに触りたい (水の中にいるようだ/SION