だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#647 「夕鶴」「寝子」「ユウ」消えていったものたちの話をね

君にメロロン | 中川翔子 オフィシャルブログ Powered by Ameba
 (「墓場鬼太郎」では歌手になった「寝子」さんの歌声はショコタンでした。うぇい!)
 
 
鶴が機を織る。
自分の体を糸に変えて織ってゆくのだ。鶴はどんどんどんどん痩せさらばえていく。
与兵たちはそれで金持ちになって幸せになったのだろうか?
でも鶴は、助けられたから身を呈していたわけではなく、
自己犠牲だったわけでもなく、
自分がそうやって機を織る事にきっと至上の喜びを見出したのだろう。
それが自分の「生きる理由」だと知る。
今はそんな風に思う。
 
そして彼女は消滅する。飛び去ってゆく。帰ってこないだろう。
与兵はつうを探す。
でも、その時、彼女はどこにもいない。
 
うちの犬が死んでもう1Mが過ぎようとしている。
衰弱して、ある朝、深い息をして、息を止めた。
高温で焼かれて白い骨となった彼は、娘の机の上に鎮座している。
残されたお姉ちゃん犬は、元気にしっぽを振っている。
 
家人からもらった古いappleTVを、HDMIでなんとかAVシステムに組み込むことができた。
それで、iphoneからプロジェクターを通して「墓場鬼太郎」を見始めた。
 
昨日見た話の中で、死んで地獄に行った「寝子」という歌手死亡の女の子も、
私は鬼太郎に現世に連れて帰ってもらわなくってもいい、ここでネコ娘として生きるというのだ。
死の世界と現世はだから「水木ワールド」では区別があるようでない。
それは少し嬉しい考えでもある。
 
そうやって全ては消えてゆく。
でも何も残らないわけではないのだ。
残った人々の心のなかで灯火のように燃えるそれも、いつかは幻のように消えてゆくのだとしても。