だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#572 オンライン診療(本日は電話でしたけど)みたいなもの。

コロナの影響で、オンライン診療とか電話診療とかが期間限定で大幅に承認されました。
 
患者さんサイドもこんな状況下に病院に行きたくないとかいろんな意向があって(高齢者施設などは何があっても外出禁止というのだけど、そう言われてもなあ・・という側面もあり、ある案件については解決に至っておりませんが)、電話再診がちょっとずつですけど増えてます。
 
今日はほぼ初診という方の電話診察をしました。
いわゆる「初診」(オンラインに準ずる)診療ですかね。
 
実態がない分、病歴とか既往歴とか、日常生活習慣とか、結構詳細にお聞きしました。
だけど、最終的に、相手の言うこととこちらの言うこととがうまくかみ合っているのかと言うとなかなか難しく、ますます傾聴はするのですが、話を聞いただけでの診察とか処方には限界があるなという風に思いました。
これは、自分がアナログ対面診察を何十年もやって生きてきたから思うことなのか、これから色んな技術やテクニックでそれはある程度解決できるのか、現時点ではよくわからないです。
 
それにしても、結構根気と時間と労力を要する診察でした。
 
オンライン(電話)診察始めたばかりでこうやって書くのも何かなと思いましたけど、全く初期の感想は「初回」である現在しか残せないので、記入しておきます。
なので、これが全てだとは思わずに受け流して読んでみてください。
 
注釈すると、何度も通ってきてくださってる患者さんとの会話はまあそれなりにうまくいくんですよね、やっぱり。
でも「初診」はかなりハードル高かったです。
 
東京ではきっとこういった形態が増えており(増えてゆく)、初回診察では7日間投薬までのようですが、7日でも、薬出して様子見てもらうのはなんだか医療従事者として恐ろしい気もします。
本日の患者さんも、病態が変わったり好転しないときは、連絡いただけるか救急受診するように十分お願いしておきました。
 
さて、当院の泌尿器科の診察スタイルです。
ハンズフリー会話にして、患者さんの声も診察室に響き渡って、自分の話す声も、スタッフみんなに聞こえるようにして、実際そこに患者さんがいるかのように電話で診察しております。
だから状況に関しては医療スタッフも理解しながら進めているわけで、やはり一人で電話の先の患者さんと話すだけではだけではない方が「医療の流れ」としてもいいように思っております。
 
泌尿器科にはまだWebカメラつけてはないんですけど、相手の顔を見ながらの対面(遠隔)診察(「YaDOC」を用いた診察)で、自分の抱いた感触がどれだけ軽減されるかもまだまだ五里霧中であります。