だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#605 たまにはうれしいことだってある外来診療。

 
夕方、疲れた外来の終わり、
診察が終わり、かけ出ていこうとされた患者さんが、意を決したように踵を返した。
かばんから、自分で描いたというスケッチをとりだして、みせてくださった。
初めて診察に来た時の待ち時間に観た絵に興味を覚えてくださったのだと。
 
うちの病院には、
泌尿器科外来周辺には自分の絵が、
内科の診察室前の回廊には、内科Drの水彩画が溢れかえっているのだ。
 
彼女は、30年ぶりに描いたといわれた。
 
素敵な絵だったので、無理を言っていただく。
「家ではね、しょうゆとかの下敷きにしてるんですよ」
「いやいや、すばらしいです」
カラーコピーなのでどうぞといってくださる。
 
スタッフに聞くと、「アルストロメリアじゃないでしょうか」と。
花言葉を調べると「幸い」とある。
 
ほんとに「幸い」というか、ほっこりしたぬくもりが降ってきた感じだね。
 
赤い花束が、一見ラフな輪郭で書かれて拡がっている。
ササッと塗られた紅と緑の淡い感じがまたいい。
みなさんに、お見せしたいくらいだ。
 
ま、いいか^^
ちらみせしときます。
 
で、外来の、今は使われないシャーカステンに飾ってみた。
(シャーカステンってわかります?レントゲンフィルムをみるための光源ボックスなんですよ。)
時代は変わるよねえ。
パソコンでレントゲンみるなんて、20代の自分に教えてやりたいよ。ね。
 
こんな素敵な体験とともにね。