1時間位の作品で、インタビューも入っている。
真っ暗の部屋に、四角い画面(昔なのでスクリーン比が4:3とかなのだ)が映し出される。
あのとき、リリースされたのは、
SIONがいろんなミュージシャンと1曲ずつやってるCDだった。
それを買って、学会のついでだったかな、鳥取のI さん宅に渡しに行ったのだ。
自分も知っている方と結婚されていた。
いよいよVHSデッキが動かなくなって、
それでテープを整理をしていて、その頃デビュー10年目だったSIONのVHSを眺めながら、
もう一度今更のように観たいと思い、DVDを探したのだった(リリースされたはずだという記憶はあったので)。
ヤフオクで見つけて、負けて、ちくしょうの足でメルカリで購入したのだ。
I 稲田さんは、若くして、胃がんで亡くなられた。
もう会うこともない。それから糸はぷつんと切れたままだ。
一度、彼の死を告げるはがきのところに電話にかけたことがある。
誰も出なかった。
それっきりだ。
愛媛大学の文芸サークル「木霊」で少しの間一緒だった。
生まれてはじめての小説を書いた頃のことだ。
呑んで酔って、
「おめえの言いたいことはわかるよ!おーわかる。はじめてだよぉ。」
そう言ってくれた。年下の先輩。
彼の書いた「ジングルベルが歌った」という詩の断片を今でも覚えている。
懐かしい。
でもあの頃は懐かしいなんて言うコト自体が敗北だと思ってたよね。
ねえ。
聖夜(こんや) 爆発しそうだ
お酒をおくれよ
お酒をおくれよ
拝啓 神様
よろしく神様
ひどいもんだぜ
ひどいもんだぜ