だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#579 今日も仕事で病院に来たわけだけど、思ったより仕事多く、なかなか気は休まりません。

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散歩の途中で・・


コロナウイルス感染症で、介護保険の審査委員会も対面式ではなく書面方式となった。

伊予市役所から30例の症例が送られてきて、各人が審査をして、結果を別の用紙に記入して送ることになった。
結果にあまり相違がない場合はすんなり通るという仕組みである。
それでも決まらない場合は、議長また副議長の決により決定するということになったそうだ。
つまりリアルタイムの会議は省略されたわけである。
ITじゃなくって書面ってとこが渋いわなー。
 
実際、介護保険の認定の更新に際しても、昨今調査員がなかなか施設に入れない場合もあり、
そういう場合には特例で6-12Mまでの更新が認められるようにもなった。
まったく厄介な世の中になったもんだ。
 
実臨床でも介護施設から患者を連れてくることに難色を示され、
先日もカテーテル交換の往診を頼まれたのだけど、それは(すべての施設にyesといえないので)不可だと断ったところだ。
気持ちは分かるけどコロナ収束までの時期もわからないのに安請け合いはできない。
 
オンライン診察に関してもそうだけど、
対面でいろいろしなくてもどうにかなるもんだな(短期ではそうでも長期ではなってるのか?)と思うと、
今までやってきたことの意味がなんだか崩れてきて、
基盤がないところに立っているような不安感さえ覚える。
一回そうなるともとには戻れない気さえする。
 
それを今流行の「ポストコロナ」なんてくくっていいものか?
 
医師会の理事会も 会議室に参加する方とWeb(ZOOM)で参加する方とに二分された。
これも今後どうなっていくのだろうか?
もっともっとインフラが整えば、リアルに会議室にいるような感じでなんの不満もなく参加できるのかもしれない。
そう思いながらも、自分はリアルな肉体を引き連れて会議室に出向く、まだまだレトロ感アリアリの世界に生きているわけであるが・・。
 
Social Distance って一体なんだ?
 
感染忌避の距離だから、近くの人から常に2メートル離れようっていうことだけど、
Social Distance は、きっとマインド・ディスタンスをもダークサイドに引き込もうとするだろう。
ヒトとヒトとの「心の距離」もどんどん離れていくような気がする。
それが杞憂だといいのだけど。
 
毎度言うけど相手は人格もない目にも見えないコロナだからね。
人類が初めて遭遇する感染症なんだから、何を言っても届きはしないのではあります。
虚しいね悲しいね悔しいね。
 

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ねぎ豚だって


さて、昨日の「うちごはん」は「ねぎ豚」

ダンチューで日本1のレシピにもなったんだって(後で知る^^;)
時短でティファール圧力鍋で作るがたしかにこのシンプルな味付けで、この旨さ。
ゆで卵とビーツ(ビーツの赤と醤油の茶色とが混じってとんでもないことになるかと思っていたのに普通でした。)を入れましたけど、味がしみててなおよろし。
日本産のワインで家族で乾杯。
 
 

#578 「人参菩薩」とまだ見ぬ土地のこと。

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ふるさと納税と共に送られてくる地方紹介冊子を眺めていた。
大分県日田市の「おいでひた」というものだ。
ひな祭りの特集で、そういえばきっと今年はコロナのせいでひな祭りもなかったのかな、などと思いながらページをめくる。
 
あるページで目が止まる。
 
「黒船屋」という創作人形工房の記事だ。
夫婦二人で営まれていて、そちらの奥様が、「天領日田おひなまつり」で展示されている古いお雛様を見て職人の道を目指したんだそうだ。
 
冊子に掲載されている人形を見て絵を描かせていただく。
無意識のうちに自分のテイストにしたのだけど、頭の上に人参が突き刺さっているので「人参菩薩」と名付けた。
なんだかふくよかであり柔和な笑みで、(神様の存在を信じていない自分が言うのもなんですけど)衆生を救済してくださるような気がする(信じてなくっても神社仏閣は好きだし、手も合わせたりするからねえ)。
 
うん、なかなかいい感じ。
 
外出自粛とか言われた中で、このゴールデンウィークが始まったわけだけど、みんな何をしているんだろうか?
 
自分も旅行する予定だったのに、全てキャンセルになって、結局いつもの仕事の日々になった。
でもこうやって 雑誌を見て 、
まだ足を踏み入れたことのない見知らぬ地で、素敵な創作人形たちを作り続けるご夫婦のことを思ってみるのもいいことだと思う。
 
Far away home.
そして、きっと自分は彼の地をいつか訪れることだろう。そんな予感がする。
 
そして、ここにも、何もないところから新しいものが生まれる予感がするのだから人生捨てたもんじゃない。
 
創作人形工房黒船屋

#577 描かなければ自分の目の前に存在しなかったはずのものが、拙くも儚くもこうやって形をとって現れるのはとてもうれしいことです。

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ちょっとした不注意でギターのネックを叩き折る夢を見た。
悲しい。哀しい。
 
自分は結構マメな人間だ。だけど詰めが甘すぎる。
だから結論としては雑なんだと思う。
 
夢の中でそう思った、そしてそれは事実だ。
詰めの甘さでギターが折れたのかどうかはベツとして。
 
他人に頼ることができない。 自分で納得して自分の手でやらなければ気が済まないのだ。
まかせられない。だから小者なんだ。
だから、診療所なんぞの長として偉そうな顔したりして( 自分ではしてるつもりはないんですけどやっぱりしてるんでしょうね)、
こうやって他人の上に立っていること(いられること)がいまだに納得できない。
不思議だ。
それは周りの人間がちゃんとしてるってことなんだろうけどね。
それを随分受容できるようになったが、まだまだだ。
そして受容するのがいいのか、自分の把握できる感じで身を削りながらいくのがいいのか、まだまだ決めかねている。
 
あらら、
話が抽象的になってきてなんだか読んでる人にわからなくなってきましたね。
 
「drawing」の話にしましょう。
 
(仕事以外の面でも)
それでもやはり自分の中の可能性をまだまだ探し続けている。
そして誰かの言うようにローマは1日にしてはならない。
だからちょっとずつ可能性が花開くかなんてことは考えずにいろんなことをする。
 
ここ数日の集大成をあげておきますね。
絵の上手い人から見たら吹けば飛ぶようなもんでしょうけど、
自分の中では、少しずつ少しずつの足跡の集積なんですよね。
 
描かなければ自分の目の前に存在しなかったはずのものが、拙くも儚くもこうやって形をとって現れるのはとてもうれしいことです。

#576 性行為感染症(STI)のWebセミナーを聴く。みんな元気か?

ff neisseria gonorrhoeae

(淋菌のグラム染色、今更ですが・・)
 
 
休みだなあ。
テンション上がらんなあ。
 
透析業務。
病院は内科のほうが本日担当で、休日救急当番もやってる。
 
朝の回診終えて、日本泌尿器科学会webinar聴講する。
今回は、一般開業医にも役に立つ「泌尿器科として知っておきたい性感染症up to date No.1 尿道炎 up to date」。
講師は東京女子医科大学の和田先生だ。
 
実臨床では、当然のことだけど、
コロナと関係なく、
STI性感染症)の患者さんは来られる。
 
素人、彼女、風俗、感染経路は多岐にわたる。
言わないけどおそらくMSM(Men who have sex with men)の方とか・・。
 
和田先生の Take home messageが面白かった。
 
No sex; steady sex; safer sex(決まった相手と安全なセックスを)
No kiss, no fellation and no fuck!(風俗でもキスなし、フェラなし、ファックなし hand finishでとのことでした。)
 
泌尿器科は神ではないので、
愛のないセックスはすんなよとか、
風俗はやばいよ、とか、
お前浮気はいかんよ、とか
相手を否定(?)するようなことは言わないように心がけてます。
 
「病気」や「病原体」には「良心」も「悪意」もないわけで、
それは「コロナ」も然りです。
問題なのは、
それらが取り付いた側の人間存在が、いろんな状況をより厄介にしたりしがちだってことでしょうか。
 
「疾患」があり、
それを治癒に導くことが可能なら、
それに向けて投薬や誘導する、それが「医療」だと思います。
 
ーー
 
【個人的memo】
非淋菌性尿道炎疑う場合
AZM2g
必ず再診 治癒でない場合は、病原微生物の同定(M.genitalium?難治性(検査は保険適応外))
STFX200mg5days(それでも不十分ならMONOもしくはDOXY14日以上)

#575 あの時の空

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あの時の空を覚えている?
二人草原に寝っ転がって眺めた。
思ったよりも風は冷たく、
洟水をすすり合って、
そんなお互いを見て笑い転げた。
あの時の空。
 
 
 
 
ーー
日常が非日常になってゆく。
 
シュールなドラマの中で、出勤して、
いつものように患者さんを診て、やがて日が暮れてゆく。
何も変わってないのに、何かが音もなく崩れてゆく「音」が聴こえる。
岡江久美子さんがコロナウイルスで亡くなられたニュースをみる。
この愛媛にも、患者用宿泊施設ができた。
ドライブスルーPCRとか、オンライン帰省とか飲み会とか、冗談のような現実に笑えなくなっている。
実世界では、患者さんの電話診療も一日数件はし始めている。
 
さて、誰かが褒めてくれたように、
downせず、upして壊れず、keepする意志を持ち続けられたらいいね。
 
corona days.

#574 夜尿症のWebセミナーを聴く。

なんとかギリギリ時間が取れたので、緊急企画という Web セミナーを視聴する。

 
順天堂大学小児科 准教授・西崎直人先生による「夜尿症診療、アナタのギモンにお答えします 〜ガイドラインには書いてないコト〜」(フェリング・ファーマ株式会社)という、臨床医心をくすぐるタイトルのものだった。
 
なかなか良い講演だった。
 
抗コリン剤単独の位置付けとか、昔から使っているトフラニールの現在の位置づけについて再確認した。
 
また ミニリンメルトの飲み方についても、口の中での崩壊による吸収と胃での吸収という二層性があるので、それにを考えての投薬時間の調整が必要だという話はちょっと目からウロコでした。
両親には対して、240マイクロ(120から開始して2w程度で効果弱い場合は増量するという感じ。うちもそんな感じでやってます)というのは決して多い量ではなく、240の方が朝まで尿浸透圧を引っ張ることができるんだよ、というのを言ってあげるのも重要だ、ということに関しても再確認しました。
 
さて、1st choiceのアラーム療法だけど、
どうしても自費(患者さんに買っていただくことになる)なので、うちの診療所では「アラーム療法」を積極的に勧めてない。
ゆえに、まあ実経験もほとんどなく、それで余計に押しが弱くなるというのが今抱えている悩みである(ずっと悩みかな?)。
アラーム療法については数ヶ月続けないといかんので、やはり根気がいる作業だし、それには子どもと親の労力とモチベーションの維持も必要だし、医療者のアシストも必要だし、なかなか 難しいところである。
 
西崎先生も言われたけど
、小児の夜尿症の根幹に便秘が結構潜んでいることは実は有名な話で、
自分も経験はあるんだけど、便秘については子供はこちらから執拗に聞かないと喋らないし 、
こちらからも言われないのならそう心配ないだろうとなって、そう詳しく聞いてないので、ますます心してきかないけませんね、特に女の子かな、と反省猿モードでした。
 
今後ますますこういった Web セミナーが増えるんだろうけど、
やはりこちらのモチベーションとか、そのためにさく時間とか、集中力とか、いろんなものを考えると、
レトロな考えかもしれないけど、やはり現場でその時間はその講演のためだけにとる、そして講演が終わった後でディスカッションしたり、酒飲みながら意見交換をするとかいう事の方が頭の中には残るんだよなぁ。
これって昭和世代なのかなあ、などと思う今日この頃でした。
 
フェリング・ファーマーのサイト

#573 久々にコナモノにハマりそうな予感もあったりして、「ケーク・サレ」を作る。

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そういえばこれは、嵐山で買った創作皿だなあ、懐かしいなあ
ケーク・サレを初めて作ったのは多分 2年位前のことだ。
 
フランスのパウンドケーキみたいなもので、「サレ」というのは「塩味」というような意味だそうなので、まぁおかずケーキっていうことですね。
とにかく混ぜてオーブンで焼くだけなので、パイとかキッシュよりは手間が省ける感じで興味を惹かれたわけです。
 
まぁ皆さんよくご存知のように、ケーキと言うのはとにかくレシピ通りにしないと味はダメになっちゃうと十人が十人口を揃えて言いますよね。
アバウトな感覚では通用しませんよ、と、すごい勢いで女子の方からまくしたてられるのです。
そうなんかなあ、でもなあ、このレシピはなあ。
でも、ケーキをまぁ作ってみようかと思い立ってレシピを見ると、莫大な砂糖とか莫大な生クリームとか莫大なバターとか、目が点になる。
こんなものをおれたちは日頃お菓子として食っているのかと思うとぞっとして、まったく作る気がなくなってしまうわけでした。
このレシピは非日常的だよな、でも「ケーキ」は非日常と言われたらそうかもしらんし、でもやっぱりこの砂糖とかバターはありえんよなあ。
日常には応用デキませんよね。
 
まぁ口説き落とした綺麗なお姉ちゃんを前に、いざという素晴らしい瞬間が訪れているのに、おちんちんがまったくいうことをきかないといったような、敵前逃亡っていうかななんて言うのかな、トライする前にもう負けちゃってるという一番嫌な感じですね。
もうなにをやっても復活不能ですよね。
 
それでかどうか、まあ「ケーク・サレ」なのである。
こちらはそんなに大量のバターとか生クリームとか使わないからね(使えばゴージャス感増すのだろうけど)。
多少の安心感があり、日常に導入しやすいわけであります。
 
いろいろ調べるけど作り方もいろいろある。
いちどやっぱり米粉を使って作っていったらあっさり味になったなぁ。
おかずケーキなので、
とにかくあんまり油とかバターとかそういうものは入れないでシンプルな感じで作るのがよろしいと思われます。
 
結局は小麦粉(薄力粉)と、
ベーキングパウダー(実はベーキングパウダーとドライイーストの差異さえ分かっていなかったのですが、ベーキングパウダーは単なるふくらし粉と考えて良いのでしょうかね?)と、
オリーブオイルちょっとと、卵と牛乳がつなぎ、ってう感じに今は落ち着いてますかね。
油はほんとに大さじ1−2位で、塩気はパルメザンチーズ(これもレシピほど入れてません)由来かなあ?
それに炒めた野菜やらベーコンを混ぜて、型に入れてオーブンで40分くらい焼くのです。
 
先日はなにかのチラシに載っていた、オーブンじゃなくってフライパンで焼くというのも挑戦してみたんだけど、結構表面が茶色になっちゃったなぁ。
でも、こちらはこちらで薄いケーク・サレになるので、ホットケーキみたいな食感であったりもして面白いかなと思いました。
 
4/17と4/19作成です。

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ワインは良いねえ!

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実はサバ缶が入っているので、メルヘン寄りではなく実用的な感じになった。