だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!(2)

生きる速さで書きなぐることができたらいいのだけど・・

#678 泌尿器科専門医の更新書類を書く。

Cristo Redentor recebe luz azul para lembrar luta contra câncer de próstata

right or left,is it true life?

Da Vinci

what's this?

 
泌尿器科専門医の更新書類を書く。
 
この制度が本当に機能しているかどうかは別として、
5年間の期間の後、また2022年度の泌尿器科学会の専門医更新がやってきた。
なかなか開業していると学会に行くこともできず、よしんば会場に行っても、学会場のスクリーンの録画動画を見てそれでポイントを稼ぐという馬鹿げたことの繰り返しなので、もう専門医やめてもいいんじゃないかと思っていたりした。
 
それがこのコロナのおかげで、
教育講演をオンデマンド形式で配信していただけ、学会が終わっても一か月ぐらいは自宅で視聴が可能になったのだった。
もともと対面以外は価値を認めていないのであれだけど、この制度に限ってはウエルカムであります。
おかげで 専門医になるためのポイントを稼ぐことができました。
 
そして、今回初めて日本泌尿器科学会ではなく、日本専門医機構というものが定める新しい基準での専門医更新となったのだった。
うまくいけば、2022年の4月から 2027年の3月31日までの専門医資格となる。
 
2027年だぜ、全く気が遠くなるよな。
 
毎回思うのだが、それからあとはもう別に専門医じゃなくても関係ないよね。
おいらはダヴィンチもできないし、内視鏡手術もできないし、性同一障害もいまひとつわかんないし、新しい手術手技も分からないし、新しい抗がん剤も分からないし、分からないことだらけだ。なのに専門医なんだよな。
一般臨床にかけては、開業医としてのベストレートを保持していると自負してるけど、それは形とか証明書にならないものだからね。
それがいちばん大事なんですよと褒めてくださる方もいるし、日々患者さんと対面しているので、なんとかなっている程度だ。
 
でもな、今の世の中、本当にわけのわからないものが、ある日「王道」の顔をしてまかり通ることもあったりするので油断は禁物ではあるけれど。
 
今回で専門医の更新は5回目になる。
 
初めての専門医の時にはすでに試験が導入されていて、
それまではほとんど試験なしで臨床経験だけで取れていたような制度ではありました・・
で、初めての試験は岡大までみんなで受けに行ったような気がする。
臨床問題もあって、その頃だからレントゲンフィルムを持って行って、どこかの教授の先生に、この症例でこういう手術をしてこういう結果になったということを話したような気がする。
君は手術が好きなのかね?と言われてまあそうですねと答えたような気がする。
けど、それもはるか遠い何十光年も前の話になってしまった。
 
まあ、泌尿器科学会というものに対して、夢のようなものがあるとしたら、
SNS とかそういうもので知り合っている(リアルじゃないのにある程度ツーカーであったりするという)、自分とは違う世界で第一線を走り続けている偉い先生とかそういう先生と、学会(現地に行くという意味で)のついでに酒を酌み交わせたらいいなというのはあるよね。もちろん勉強抜きでね。
 
そんな時代を夢見てた矢先のコロナであり、本州の先生はそんな状況下でもアクティブに動かれてる方も多いけど、
四国の片隅で、
自分はイライラしながら、日常診療を、
村上春樹さんで言えば、ただただ、自分の泌尿器科の鉱脈を見つけるために、穴を彫り続けているんだ。